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ユベントス、アニェッリ会長を含む全取締役の辞任を発表

 ユベントスは公式サイト上でアニェッリ会長を含む全取締役10名の辞任が承認されたと発表いたしました。なお、アリヴァベーネ CEO は引き継ぎが終了してからの退任となる予定です。

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 ユベントスの経営陣は「パラティチ CFO 時代の拡大経営で巨額の赤字」を計上。「2019年から2021年までの不正会計容疑」でトリノ地検が捜査に動く状況となっていました。

 アニェッリ会長は容疑を否定していたものの、自身を含む全取締役10名が一斉辞職。アリヴァベーネ CEO は後任への引き継ぎを終えてからクラブを離れる予定です。

 

 ユベントスにかけられている『不正会計容疑』は既知のものです。そのため、ユベントス側の立場も「採用している会計処理が認められる範囲内である」から変更はありません。

 「今後はさらに慎重を期すために会計処理の方法を変更する予定」との方針を打ち出していることが変更点です。

 ただ、現地11月28日付で辞任した取締役会が採用した『新たな会計処理』では株主などからの信用を得ることは困難です。だから、“新たな取締役会” の下で『新たな会計処理』を用いての再出発を選択する形になったのでしょう。

 前日27日にはアリアンツ・スタジアムで FIGC のグラヴィーナ会長らとともにBチーム・プロジェクトに関して熱く語っていただけに電撃辞任と言わざるを得ません。

 

 なお、新たな取締役会が選出されるまでの間はマウリツィオ・スカナヴィーノ氏が GM としてクラブを取り仕切ると発表されています。

 スカナヴィーノ氏は1973年生まれの49歳。セルジオ・マルキオンネ CEO 時代のフィアットでブランド強化に携わっていたビジネスマンです。

 サッカー界との関わりがあるタイプではないため、後任が決まるまでの “中継ぎ” としての起用と思われます。まずは2023年1月に再々延期となった株主総会で承認される取締役会の顔ぶれに注目です。