イタリア人記者のニコラ・スキーラ氏が「ユベントスがボヌッチ選手との現行契約を1年延長することで合意間近」とツイートしています。“急ぐ必要のない契約延長交渉” であり、良い傾向とは言えないでしょう。
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ボヌッチ選手は1987年5月生まれの35歳。ユベントスとは2024年夏までの契約を結んでおり、それを1年延長することで合意間近と報じられています。
22/23 【36歳】 |
23/24 【37歳】 |
24/25 【38歳】 |
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現行契約 | €6.5m | €6.5m | X |
新契約(案) | €4m ? | €4m ? |
ユベントスにボヌッチ選手との現行契約を延長するメリットは「『2023/24 シーズンに支払う年俸』に少しのボーナス額を加えて『2023/24 および 2024/25 シーズンで支払う』ことで年間の支出額を抑えること」ぐらいです。
しかし、その契約延長交渉を行うのは “今” ではありません。そこが問題なのです。
ボヌッチ選手との契約延長交渉が『急ぎの案件』ではない主な理由は以下のとおりです。
- 時期尚早
- 10月11日のマッカビ・ハイファ戦に敗れた後、アニェッリ会長が「全員が査定の対象」と明言
- 契約延長交渉の優先順
- ラビオやダニーロなど “チームへの貢献度の高い選手” の方が重要
- 費用対効果の悪化
- 加齢によるパフォーマンスの低下
- 精神的支柱としての存在感の薄さ
マッカビ・ハイファ戦での失態を受けてアニェッリ会長が「 “腐った魚” がいれば容赦なく切り捨てる」と告げ、シーズン前半戦まで “全員が” 査定の対象になったはずです。
それが10日も経過しない内に「契約延長間近」と報じられてはチームの結束は乱れるでしょう。(クラブによる査定が行われている期間中の)契約延長交渉は一時的に凍結されていなければ示しがつかないからです。
「ボヌッチ選手との契約延長は不要」と言う訳ではありませんが、「今シーズン中にボヌッチ選手との契約延長交渉を妥結することは不要」です。クラブとして優先順位を見誤らないことが重要になるでしょう。