ユベントスのアニェッリ会長がマッカビ・ハイファ戦の後に『スカイ・イタリア』などメディアの前でコメントをしていましたので概要を紹介いたします。
アンドレア・アニェッリ会長:
「今日は難しい夜ですが、全期間が難しいです。今はその文脈で分析されなければなりません。責任を取るべき時であり、そのために私はここにいるのです。恥ずかしく思います。
もちろん怒りを覚えています。しかし、サッカーはチームスポーツで11人によって勝敗が決まると認識しています。この原則からスタートしなければなりません。
監督のリスク?このような状況では1人の問題ではなく、選手たちの問題でもフィジオの問題でもドクターの問題でもその他の問題でもないのです。
グループの問題です。30日で9試合が予定されているのです。私達は自分たちが主役となるべきシーズン後半戦に向けて体制を整えなければなりません。私はグループの話をしているのです。個人の責任はありません。
勝てなかったと言って監督の責任にすることはできません。
ユーヴェはいつも年末に査定を行っています。運営を変えるのは考えにくいことです。アッレグリはユーヴェの監督であり、彼は残るでしょう。
私達は 80〜90 人のグループです。再グループ化し、戦力のクオリティーを見出す能力を有していなければなりません」
アニェッリ会長の発言は「チーム成績や監督・選手への査定を(シーズン前半戦を終えるタイミングの)年末に行っている」という意味でしょう。この発言に大きな意味はないと思われます。
むしろ、問題は「親会社の Exor から追加資金を得られる見込みがゼロに近いこと」です。
ユベントスはパラティチ CFO 時代の『拡大経営』で累積赤字が拡大。クラブは Exor から「増資」や「スポンサー料の引き上げ」など多額の援助を “既に” 受けています。
この状況で「さらなる支援」を Exor に頼み込んだところで容認される可能性は低いでしょう。パラティチ CFO 時代に締結された『高額契約』が経営の重荷となっている現状を放置することと同義だからです。
結果として、クラブは(アッレグリ解任などに)動きたくても動けない状況に陥っているのです。クラブのガバナンスが崩壊したままですから、そこから再構築をする必要があると思われます。