ニコロ・スキーラ記者によりますと、セビージャ戦とエンポリ戦に敗戦した後にアッレグリ監督が残した発言でカルヴォ CFO など経営陣との関係が緊張しているとのことです。開き直る発言をしたのですから関係が悪化するのは当然と言わざるを得ないでしょう。
アッレグリ監督による発言
アッレグリ監督によるクラブの経営陣との関係を緊張させた発言は以下の2つです。
- 経験不足が敗因(セビージャ戦)
- 来季も優勝争いに加われない(エンポリ戦)
「経験値の少ない若手選手がピッチ上に立たざるを得なかった」とセビージャ戦での敗退を弁明していますが、2018/19 シーズンに “経験豊富なアッレグリ監督のチーム” は “若手主体のアヤックス” に屈しているのです。
この事実から目を背けた弁明は「開き直り」や「責任転嫁」と見なされても止むを得ないでしょう。
優勝争いができる選手層ではないが、優勝争いを演じなければならないチーム総年俸
次に、「ユベントスの現有戦力で来季(2023/24 シーズン)の優勝争いができる」と考える SD はいないでしょう。DF 陣の主力格3選手(ボヌッチ、A・サンドロ、クアドラード)の衰えが深刻であるなど複数の問題があるからです。
ところが、ユベントスのチーム総年俸は「優勝争いをしなければならない金額」なのです。
要するにユベントスのフロント陣は「リーグ屈指のチーム総年俸で優勝争いに参戦することができないスカッドを作ってしまった」のです。
2022/23 シーズンは “アッレグリ監督の意向” も反映される形での選手補強が行われているため、責任(の一端)が問われることは避けられません。この視点が欠落したコメントを外部に向けて行なったのは迂闊でした。
『パラティチ CFO 時代の拡大経営を維持するために行われた4億ユーロの増資』は親会社の Exor が大部分を引き受けたのです。
現場が「来季も勝てない」と言っているのなら、経営陣は「費用対効果の悪い選手(や監督)を維持する必要はない」と大鉈を振るう決断を下すことになると思われます。