今夏の移籍最終日にユベントスからチェルシーに電撃移籍をしたザカリア選手がスイス紙『ブリック』の取材に応じていましたので発言の概要を紹介いたします。
デニス・ザカリア選手:
「リヴァプールも関心を示していると代理人から聞いていましたが、最終的にはチェルシーになりました。トリノよりもイングランドで私は幸せになれると思います。
ユベントスでは何が合わなかったのか?言い表すのは難しいですね。おそらくサッカーのスタイルが私には合いませんでした。
チームはほとんど後方に陣取っていて、スペースがありません。私は走路のためのスペースを多く必要とする選手なのです。イングランドでは私によりフィットするでしょう。
トゥヘルの存在がチェルシーを選んだ理由の1つです。ただ、彼とは少しの時間しか過ごせませんでしたが、これもサッカーです。何事も迅速に起こり得るのです。
その一方で評判の良い新しい指揮官と新たなチャンスを手にしました。居場所を手にするために働きたいと思います。
アッレグリは良い人物です。これは明確に言えます。チームが上手く機能していないのです。それは残念なことです。選手層を考えると、もっと良い結果を手にできるでしょう」
ザカリア選手が言いたいのは「DF ラインが低すぎて(自分が攻め上がろうとしても)走路に蓋がされた状態で特長を発揮できなかった」という点でしょう。
そして「チーム戦術が整備されていないため自分のように持ち味を発揮できていない選手がいる」と匂わせています。ユベントスに所属する選手の顔ぶれを考えると、この指摘は事実と言わざるを得ません。
だから、アッレグリ監督の『チーム作り』や『采配』に批判が向けられているのです。
ユベントスは「3-0 で勝たなければならない」と批判を受けると、監督や選手が「毎試合 3-0 で勝つことは不可能」と異口同音に反論してきました。
しかし、ユベントスは「毎試合 3-0 で勝つための準備を “真剣に” しなければならない立場のチーム」なのです。攻撃の比重が増した現代サッカーでは「1点では不十分」であり、この前提でチーム作りをすることは不可避でしょう。
“ザカリア選手などからの耳が痛い指摘” にアッレグリ監督が真摯に向き合うことができるのかに注目です。