月曜日開催となった 2021/22 セリエA第34節サッスオーロ戦は先制されるもケーン選手の逆転ゴールによりユベントスが 1-2 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Sassuolo Calcio [4-3-2-1] |
Juventus FC [4-4-2] |
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GK | 47: コンシーリ | 1: シュチェスニー |
DF | 17: ミュルドゥル 21: キリケシュ 5: アイハン 77: キリアコプロス |
2: デ・シリオ 19: ボヌッチ 24: ルガーニ 11: アレックス・サンドロ |
MF | 16: フラッテージ 8: M・ロペス 25: ベラルディ 18: ラスパドーリ 23: トラオレ |
20: ベルナルデスキ 28: ザカリア 6: ダニーロ 25: ラビオ |
FW | 91: スカマッカ | 10: ディバラ (C) 9: モラタ |
サッスオーロのディオニージ監督は 4-2-3-1 を選択。スカマッカ選手を1トップに2列目にはベラルディ、ラスパドーリ、トラオレの3選手が並ぶ予想された布陣で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督 は 4-4-2 を選択。ボヌッチ選手とルガーニ選手が CB コンビを形成し、ディバラ選手とモラタ選手の2トップで試合に臨みます。
試合は両チームともにゴールを狙う姿勢が現れた内容で始まる。まずは10分にライン間でボールを引き出したラスパドーリが狙いすましたシュートを放つが枠のわずかに右。
26分にはディバラのサイドチェンジを奪ったベラルディがドリブルで持ち上がり、利き足とは逆の右足で強烈なミドルシュート。これはシュチェスニーが好セーブで CK に逃れる。ユベントスは直後の27分にデ・シリオのクロスにディバラが合わせるもシュートは阻まれる。
攻め続けるサッスオーロは34分にドリブルで持ち上がったミュルドゥルからのラストパスを受けたスカマッカが右45度から強烈なシュートを放つも、GK シュチェスニーが好セーブ。
試合が動いたのは39分。サッスオーロは左サイドからキリアコプロスがカットインし、ベラルディの落としに反応したラスパドーリが縦に持ち出して左足シュートを決めて先制する。
ビハインドを背負ったユベントスは45分にモラタが深い位置でキリアコプロスからボール奪取。ザカリアの落としを受けたディバラが強烈なシュートでコンシーリの頭上を射抜き、1-1 の同点に追い付いて前半を折り返すことに成功する。
後半で先に決定機を得たのはユベントス。49分にデ・シリオの右 CK にニアでモラタが合わせたが、GK コンシーリが好セーブ。直後にサッスオーロはトラオレが左サイドから仕掛けてシュートもダニーロがブロック。
モラタは60分にデ・シリオからのクロスが跳ね返ったところを回収して左足シュートを放つも、これはわずかに右。スコアを動かすことはできない。
対するサッスオーロは66分に左サイドから仕掛けたキリアコプロスが右足で狙うも、シュート回転がかかったボールは枠のわずかに右を通過。こちらは勝ち越すことができない。
試合は引き分け濃厚かと思われた88分に動く。ユベントスはボヌッチのフィードを前線に送るとA・サンドロが落としたボールをケーンが回収。時計回りのターンで縦に抜け出したケーンが左足シュートでコンシーリの股下を通し、土壇場でユベントスが逆転に成功する。
試合はサッスオーロの最後の猛攻を耐え切ったユベントスが 1-2 で逆転勝利し、勝点3を積み重ねた。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
ベラルディやスカマッカなどの決定的なシュートをストップ。最後尾で欠かすことのできないパフォーマンスを見せた。
DF: デ・シリオ 6.5
右 SB として高いパフォーマンスを見せた。クロスの精度はクアドラードに匹敵し、偽 SB としてボランチの位置からも配球するなど異なる一面を見せていた。
DF: ボヌッチ 6.0
ピッチに苦しみ守備時では足元が覚束なかった。ラスパドーリの侵入に付いて行けなかったことはマイナス。試合終盤にA・サンドロを狙ったロングフィードで逆転ゴールの起点となり、帳尻を合わせた。
DF: ルガーニ 6.0
A・サンドロが高い位置を取ったことで空けたスペースのカバーに追われたが、数的不利な状況でも結果的に凌ぎ切れたことは大きい。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
デュエルでは互角だったものの攻め上がった際に背後のスペースをカウンターで突かれ続けるも、3-5-2 にシステム変更をした後は挽回することができていた。
MF: ベルナルデスキ 5.5
コッパ・イタリアでのパフォーマンスなどでチャンスを得たが試合から消えていた。
MF: ザカリア 6.0
中央でスペースを消すなど粘り強く対応。レジスタ不在の中で献身的に汗をかき続けた。
MF: ダニーロ 6.0
ザカリアとのダブルボランチで守備で必要な際は DF として最終ラインを形成。クロスのターゲットマンとしてゴール前に顔を出すなどチームのために走り続けた。
MF: ラビオ 6.0
左サイドで攻守両面で身体を張る。ゴールにはならなかったが枠内に飛んだ85分のロングシュートなど堅実性と意外性を両立させたプレーが目を引いた。
FW: ディバラ 6.0
貴重な同点ゴールを決めたことは評価されるべきだろう。一方でカウンター時にゴール前へのスプリントを怠り、サイドチェンジのパスを相手に渡してしまうなどマイナス面も多い試合だった。
FW: モラタ 6.0
デ・シリオからのクロスを受けてゴールに迫ったが得点とはならず。記録となる結果は残せなかったが、同点ゴールの起点となるボール奪取は評価されるべきだろう。
【交代選手など】
DF: キエッリーニ 6.5
54分にルガーニとの交代で出場。3-5-2 にシステム変更した左 CB としてプレーし、サッスオーロが縦への楔を打てないように潰し続ける役割を遂行した。
FW: ヴラホビッチ 5.5
54分にディバラに代わり出場。個人技での持ち上がりなど前線を活性化させたがスリップなどで本領を発揮することはできず不完全燃焼で終わった。
FW: ケーン 7.0
モラタとの交代で67分から出場機会を得る。ゴール前のニアサイドで貪欲にゴールを狙い続け、試合終了間際に値千金の逆転ゴールを奪取。大仕事をやり遂げた。
MF: ミレッティ ー
88分にベルナルデスキとの交代で出場する。
アッレグリ監督 6.5
クアドラードの不在を払拭するデ・シリオの活躍があり、試合への入りは決して悪いものではなかった。その一方でA・サンドロの背後を突かれ続けたことはマイナス。先制を許すも、何とか勝ち切ったことは評価されるべきだろう。
マレスカ主審 6.0
ディバラの同点ゴールの起点となったモラタのプレーをファールとサッスオーロは主張するだろうが、その場合は先制ゴールの起点となったプレーはスカマッカがモラタを踏み付けていたため取り消されなければならない。判定の基準は一定であり、受け入れるべきだろう。