2018/19 セリエA第23節サッスオーロ戦はケディラ選手やロナウド選手のゴールなどでユベントスが 0-3 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Sassuolo [4-3-3] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 47: コンシーリ | 1: シュチェスニー |
DF | 21: リロラ 23: マニャーニ 13: ペルーゾ 6: ロジェリオ |
2: デ・シリオ 24: ルガーニ 4: カセレス 12: アレックス・サンドロ |
MF | 68: ブラビア 12: センシ 73: ロカテッリ |
6: ケディラ 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
FW | 25: ベラルディ 30: ババカル 9: ジュリチッチ |
33: ベルナルデスキ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
サッスオーロのデ・ゼルビ監督は 4-3-3 を選択。ババカル選手を CF に起用し、ベラルディ選手とジュリチッチ選手が両サイドからサポート。4バックの全選手がユベントス在籍歴を持つという陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督も 4-3-3 を選択。前節パルマ戦からは GK と両 SB を入れ替えた上、ベルナルデスキ選手をリーグ戦では第20節キエーボ戦以来の先発に起用する布陣で試合に臨みます。
試合はサッスオーロが良い入りを見せる。まずは2分にユベントスの FK をクリアしてロングカウンターを発動し、最後はセンシがシュートを放つも、これは枠の左へと外れる。
3分にはピアニッチの横パスをルガーニに届く前にカットに成功したジュリチッチが決定機を手にする。だが、エリナ内でシュチェスニーがボールを弾き出す好セーブ。この接触プレーに VAR が発動するも、PK とはならず。ユベントスは難を逃れる。
サッスオーロは15分にロカテッリの強烈なシュートが枠を捉えるが、これもシュチェスニーがストップ。ユベントスは攻め手を欠いたまま序盤戦を終える。
すると、23分に試合が動く。マンジュキッチから深い位置までプレスを受けた相手 GK コンシーリがリロラにフィード。しかし、このボールをロナウドがカットすると、ピアニッチとのワンツーでエリアに侵入してシュート。コンシーリが弾いたこぼれ球をケディラが押し込み、劣勢だったユベントスが先制する。
ケディラは46分にもベルナルデスキのクロスに合わせたヘディングシュートを放つも、これは枠のわずかに右。それでも、ユベントスが 0-1 のリードで前半を折り返す。
後半で先に決定機を手にしたのはサッスオーロ。54分にユベントスのセットプレーを大きくクリアしてベラルディが追いかけると、GK シュチェスニーが大きく飛び出してクリアを試みる。だが、ミスキックとなりボールの回収に成功したベラルディが無人のゴールを狙うも、枠の左へと外してしまう。
命拾いをしたユベントスは68分にベルナルデスキが左サイドを突破して上げたクロスがセンシの腕に当たって CK を獲得する。VAR による確認が終わり、ピアニッチが CK を入れるとコンシーリの前でロナウドが頭で合わせ、ユベントスがリードを2点に広げる。
この後、ユベントスは守備に対するバランスを強く意識した試合運びを見せる。その状況においても、86分にディバラからロナウドにボールが渡り、タイミング良くエリア内に侵入したエムレ・ジャンが左足のワンタッチシュートを決めて3点目。
試合はこのまま 0-3 で終了し、ユベントスが勝点3を積み重ねることとなった。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
良いシュートストップを見せ、クリーンシート達成に貢献した。飛び出してゴールを無人にすることなった54分のプレーが唯一の反省材料だろう。
DF: デ・シリオ 6.0
落ち着いた守備を見せ、最終ラインに安定感をもたらした。持ち味である守備力で計算ができることを見せれたことは大きい。
DF: ルガーニ 6.0
ピアニッチからのボールをジュリチッチにカットされてピンチを招いたが、それ以外のプレーではサッスオーロの CF に全く仕事をさせず。安定したプレーを披露した。
DF: カセレス 6.5
粘り強い身体を張った守備で奮闘。ビルドアップ時に周囲とのパス交換がスムーズにできるようになることが残りシーズンでのテーマとなるだろう。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
ベラルディのドリブル突破を念頭に置き、攻め上がりを自重してサイドのスペースを消すことに重きを置いた。そのため、攻撃面の関与は限定的だったが、守備のバランスを上手く保っていた。
MF: ケディラ 7.0
タイミング良くエリア内に侵入し、決定的な仕事を果たした。前半のアディショナルタイムにも決定機があっただけに2点目も決めたかったところだ。
MF: ピアニッチ 6.0
ルガーニへの軽率なパスに加え、その後にはロカテッリへのファールでイエローをもらうなど序盤の出来は最悪だった。時間の経過とともに落ち着きを取り戻し、持ち味のパスワークを見せることができていた。
MF: マテュイディ 6.5
攻めを自重するA・サンドロと左 WG の選手とのリンクマンとして仕事をする。中盤で上手くバランスを取れており、期待された仕事を果たしていた。
FW: ベルナルデスキ 6.5
攻撃時にはサイドで幅を取り、守備時にはトップ下でアンカーのセンシに張り付く役割を全うした。エリア周辺で得点に絡むプレーが増えれば、序列を覆すチャンスは十分にあると言える出来だった。
FW: マンジュキッチ 6.0
ポストプレーなど前線で身体を張ったプレーを献身的に行う。先制点はマンジュキッチのプレスが起点になっていることを忘れてはならない。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.5
チームの3得点にすべて絡み、自らも1ゴールを決めた。好調であることが伺いしれるため、この状態をシーズンの最後までどのように維持するのかがポイントになるだろう。
【交代選手など】
MF: ベンタンクール 6.0
66分にケディラとの交代で出場。球離れの良さを活かして中盤でボールを引き出し、パス交換にリズムを与えるなど持ち味を発揮した。
FW: ディバラ ー
ベルナルデスキとの交代で82分から出場する。やや下り目の位置でボールを受け、ドリブル突破から決定的なパスを供給するなどの良いプレーを随所に示した。
MF: エムレ・ジャン ー
マテュイディに代わって85分から出場機会を得る。サッスオーロの守備陣が薄くなったところを見逃さずにエリアに侵入し、ロナウドからのパスをワンタッチで決め、強烈なインパクトを残すことに成功した。
アッレグリ監督 6.5
A・サンドロの攻め上がりを自重させ、DF ラインの枚数を確保することで守備の安定を図っていた。パルマ戦よりは安定していたが、ロングボールを使った相手のカウンターで簡単に決定機を作られていたことが反省点と言えるだろう。不調が底を打ったと考えられる内容だったことがプラスだ。
マッツォレーニ主審 6.0
一定した基準による判定を下しており、物議を醸すことはないだろう。サッスオーロは PK が欲しかったかもしれないが、VAR での確認が行われたのだから文句を言うのは不毛だろう。