2021/22 UEFA チャンピオンズリーグ第6節マルメ戦はケーン選手のゴールでユベントスが 1-0 で勝利しました。なお、チェルシーがゼニトと引き分けたため、ユベントスの首位通過が決定しています。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-2-3-1] |
Malmo FF [4-4-2] |
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GK | 36: ペリン | 30: ディアワラ |
DF | 45: デ・ウィンター 19: ボヌッチ 24: ルガーニ 12: A・サンドロ |
4: モイサンデル 15: アフメドジッチ 24: ニールセン 13: L・オルセン |
MF | 25: ラビオ 5: アルトゥール 20: ベルナルデスキ 10: ディバラ (C) 30: ベンタンクール |
32: ベルゲット 10: クリスティアンセン (C) 20: イノセント 7: ラキップ |
FW | 18: ケーン | 19: ビルマンチェビッチ 9: チョラク |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。右 SB にはデ・ウィンター選手を抜擢し、中盤ではアルトゥール選手とラビオ選手を先発で起用。CF にはケーン選手を配置する布陣で試合に臨みます。
対するマルメのトマソン監督は 4-4-2 を選択。こちらはチョラク選手とビルマンチェビッチ選手が2トップを組む予想された陣容で試合を迎えます。
主導権を握ったのはユベントス。2分にベルナルデスキの左 CK にファーサイドのルガーニがヘディングシュートを放ったが、これは GK ディアワラが好セーブで応戦する。
6分にはディバラの縦パスに反応したケーンが勢いを活かしたシュートで狙うも、これは枠のわずかに右。
試合が動いたのは18分。ユベントスは右サイドでボールを持ち上がったベルナルデスキが左足のアウトサイドでクロスを供給すると、ニアサイドに飛び込んだケーンが頭で合わせて先制に成功する。
対するマルメは30分過ぎから CK やサイド攻撃でユベントスのゴール前までには迫るがシュートやラストパスの精度を欠いて GK ペリンにセーブを強いるまでには至らない。
ユベントスは46分にカウンターから最後はアルトゥールがミドルシュートで狙ったが積雪で良い状態とは言えないピッチに足を取られてシュートは枠を捕らえず。それでも前半を1点のリードで折り返す。
リードを手にしたユベントスは手堅い試合運びで時計の針を進める。58分には中盤でのボール奪取からアルトゥールを経由して最後はラビオが狙うも、これは惜しくもサイドネット。
一方のマルメは63分にチョラクのロングシュートが枠に飛んだが、これは GK ペリンの正面でノーチャンス。
ユベントスは66分に相手のミスでボール奪取に成功したモラタのラストパスを受けたケーンが狙うも、これは GK ディアワラが右足に当てて追加点は許さない。
71分にはベルナルデスキのミドルが GK ディアワラの好守に阻まれ、ケーンがこぼれ球を押し込もうとするが今度はサイドネット。82分にはケーンのポストプレーから放たられたラビオのミドルが GK ディアワラのファンブルを誘発したが、詰めたケーンは決め切れず。
それでもユベントスはマルメに決定機を許さず、前半にケーンが決めた虎の子の1点を守る切ることに成功。チェルシーが引き分けたため、グループ首位での通過が決定した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.0
セーブを強いられたり、適切なポジショニングかを査定されるような場面にほとんど遭遇しなかった。
DF: デ・ウィンター 6.5
トップチーム初先発で堂々としたプレーを披露し、ダニーロの代役を務められる可能性を見せた。デ・シリオとの兼ね合い次第だが、今後もチャンスは与えられるべきだろう。
DF: ボヌッチ 6.0
未知数な部分もある若手や試合感の乏しい相方と組んで結果を残したことはプラス。今後は後進の育成をバルザーリのようにできるかが問われる。
DF: ルガーニ 6.0
セットプレーからのオープニングシュートを枠に飛ばせたことで波に乗ることができた。相手の2トップに攻撃の起点を自由に作らせなかったし、上々にパフォーマンスだった。
DF: A・サンドロ 6.0
突出した個の能力を見せ付けるまでには至らなかったが、チームとして機能していた。起用できる選手が限られていた試合で計算できたのが何よりも大きい。
MF: ラビオ 6.5
良い仕事ぶりだった。ダブルボランチやインサイドハーフなど中盤での仕事で貢献しており、ゴールが決まっていれば言うことは何もなかっただろう。
MF: アルトゥール 6.5
持ち前のテクニックが良い方向に出ていた。ショートパスを主体とする選手であるだけにパスコースが必然的に多くなる 4-2-3-1 の中央で起用すれば良いアクセントになりそうだ。
OMF: ベルナルデスキ 6.5
左右どちらのサイドハーフででも中央に絞ってゴール前に顔を出したり、決定機に絡んだりとチームのために働き続けた。好調を維持していることが心強い。
OMF: ディバラ 6.0
良い入りを見せたが、尻すぼみとなってしまっていた。明らかに狙ったシュートがなかったのが残念だ。
OMF: ベンタンクール 6.5
左サイドではフリーランニング役などを担い、中央付近に陣取った際はボランチとして振る舞うなど臨機応変なプレースタイルを見せていた。この安定感を継続することが信頼回復の鍵となるだろう。
FW: ケーン 6.5
貴重な決勝点を叩き込むなど動き出しは素晴らしいものがあった。一方で後半に試合を決定付ける2点目の機会が2度訪れていただけに決め切れなかったことが反省点であり課題点と言える。
【交代選手など】
FW: モラタ 5.5
46分にディバラとの交代で出場。ケーンの背後をスタートポジションとする縦関係の2トップとなったが、チャンスに絡んだのは66分のプレーぐらいで沈黙したままだったことが悔やまれる。
DF: デ・シリオ 6.0
デ・ウィンターに代わり70分から出場する。復帰初戦であり、年末まで戦力として計算できるかが第1関門だ。
DF: クアドラード ー
ベルナルデスキとの交代で81分から出場機会を得る。
MF: ミレッティ ー
89分にベンタンクールとの交代でトップチーム・デビューを果たす。
FW: ダ・グラサ ー
89分にケーンとの交代で出場。
アッレグリ監督 6.5
良い試合への入りを見せ、その勢いのまま先行したことは大きい。後半も主導権を握って攻め続けただけに追加点があれば理想的だった。1点止まりだったが、守備ではピンチらしいピンチもなかったことが収穫。首位通過という果報が届いたことはプラスだ。
ペルイト主審 6.0
両チームの自力の差が示された試合展開となったため、ジャッジに対して選手がナーバスになる場面はなかった。上手く裁いたと評されることだろう。