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Bチーム: レナーテに 1-2 の逆転敗けを喫し、リーグ戦3連敗で2020年を終える

 2020/21 セリエC第17節が行われ、レナーテと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は 1-2 で敗れ、リーグ戦3連敗で2020年を終えることになりました。

画像:レナーテ戦で先制ゴールを決めたF・コレイア

 試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。

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表1:出場選手一覧(2020/21 セリエC第17節 レナーテ戦)
  選手名
GK 12: イスラエル
DF 33: デッリ・カッリ
15: カペッリーニ
3: コッコロ (C)
MF 18: ディ・パルド
6: ペーテルス(→ 17' st. 4: トロイアーノ)
8: ラノッキア(→ 44' st. 36: ダ・グラサ)
17: F・コレイア
29: モスティ(→ 17' st. 10: ファジョーリ)
19: ラフィア(→ 30' st. 32: トンギャ)
FW 7: ペトレッリ(→ 1' st. 11: ブリヘンティ)

 ザウリ監督は 3-4-2-1 を選択。前節ポンテデーラ戦からは4選手を入れ替え、ペトレッリ選手が CF に入り、カペッリーニ選手が最終ラインの中央に入る布陣で試合に臨みます。

 

 先に決定機を得たのはアウェイのレナーテ。13分に右サイドから入れたクロスは GK イスラエルにパンチングで防がれるも、クリアボールを回収したエスポージトが右足で狙う。これは素早く体勢を立て直した GK イスラエルが右足でブロックし、ゴールを死守する。

 レナーテは22分にグルッピーニのロングシュートが枠を捕らえたが、これも GK イスラエルがブロック。

 対するユベントスは35分にF・コレイアが仕掛けて浮き球のクロスを上げると、逆サイドから侵入したディ・パルドがヘディングシュート。しかし、相手 GK ジェメッロが足で蹴り出してゴールを守り切る。

 ユベントスは41分にコーナーフラッグ付近からボールを回収して突破に成功したモスティがシュートもこれも GK がブロック。ゴール前に詰めたディ・パルドの所にこぼれ球は飛ばずにチャンスは潰え、前半は互いに譲らず 0-0 で折り返すことになる。

 互いに速攻で相手を脅かす中で後半に最初に決定機を作り出したのもレナーテ。58分に右サイドから入れたクロスが逆サイドまで流れたところをエスポージトが狙うもディ・パルドがブロックで防ぐ。

 試合が動いたのは65分。ユベントスはラノッキアが中盤からボールを持ち上がるとF・コレイアにラストパス。F・コレイアはカットインから豪快な右足シュートをゴールに突き刺し、ユベントスが1点を先制する。

 ビハインドを背負ったレナーテは78分に反撃。右サイドからカバシが球足の速い低い弾道のクロスを送ると、これが GK イスラエルのファンブルを誘発。デ・セニャが押し込み、レナーテが同点に追い付く。

 すると82分にユベントスはデッリ・カッリがスライディングタックルでプレスに来た相手選手をパスを出した後に意図的に踏み付けたと判定され、レッドカードで一発退場と PK を宣告されてしまう。レナーテはこの PK をカバシがゴール左に決めて逆転に成功。

 1人少なくなったユベントスはセットプレーに活路を見出そうとするも追い付くことはできず。試合は 1-2 で終了し、ユベントスは逆転敗けを喫することになった。

 

 なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。

ランベルト・ザウリ監督:
「リーグ首位のチームを相手に私達は試合全体を通して素晴らしい試合をしました。しかし、2失点が試合結果の違いとなりました。全体としてチームが示した進歩に満足しています。

 3連敗で年内を締めくくることになったのは残念です。ネガティブなパフォーマンスによる結果ではなかったですから。しかし、このエピソードは私達が好む試合のものではありません。

 やらなければならない仕事は多数存在します。しかし、シーズン前半戦で見せたバランスはポジティブなことです。

 カンピオナートはまだ非常に長丁場ですし、最後まで競われるでしょう。私達の第1目標はチームとして、グループとして成長を続けることです。

 私達はユベントスであり、トップのカンピオナートでプレーしたいと思っています。ですが、私達の選手全員が成長することを常に目標としています」

 

 首位チームを相手に互角に渡り合い、先制点を奪うところまで試合を上手く運べたことは自信になるはずです。一方で、「リードした後の試合の締め方」においては課題が一気に出た試合でもありました。

 Bチーム発足3年目となった今季はチーム全体が進歩しているのはトップハーフで前半戦を折り返したことが証明しています。その一方で「守備の手痛いミスによる取りこぼし」が直近の試合で続く結果となっており、この点は後半戦での改善点と言えるでしょう。

 ただ、Bチームには「ベストメンバーを組めない」という制約があります。

 例えば、最終ラインはドラグシン選手を起用することで安定感を取り戻せるでしょう。しかし、有望株の選手は “22選手しか登録されていないトップチーム” から声がかかるのでBチームで起用できる機会は限られます。

 また、コロナ禍で選手をあまり入れ替えたくないという特殊事情もあるため、ザウリ監督が言うように「個々の選手の成長」に重きを置く意味は大きいと言えるはずです。

 

 Bチームも現地24日から冬季休暇に入るため、次戦は年明けの1月9日(土)に予定されているセリエC第18節カッラレーゼ戦です。中断期間を活かし、チーム状態を上手く好転させることができるのかに注目です。