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Bチーム: プロ・ベルチェッリに 1-0 で競り負け、昇格プレーオフから敗退

 2020/21 セリエB昇格プレーオフ・グループ2回戦が行われ、プロ・ベルチェッリと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は 1-0 で敗れ、プレーオフから敗退となりました。

画像:昇格プレーオフでプレーするファジョーリ

 試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。

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表:出場選手一覧(2020/21 プレーオフ ベルチェッリ戦)
  選手名
GK 12: イスラエル
DF 18: ディ・パルド
5: ドラグシン
13: アルチビアーデ
16: アンツォリン
MF 8: ラノッキア
6: ペーテルス(→ 20' st. 9: A・マルケス)
20: レオネ(→ 1' st. 10: ファジョーリ)
FW 7: ダボ(→ 20' st. 21: ヴリオーニ)
11: ブリヘンティ(→ 31' st. 19: ラフィア)
17: F・コレイア

 ザウリ監督は 4-3-3 を選択。プロ・パトリア戦で採用した 3-5-2 へは両サイドのディ・パルド選手とF・コレイア選手のポジショニングで可変が可能なシステムを用いて試合に臨みます。

 

 先に決定機を得たのは勝利が必要なユベントス。10分にアンツォリンが左サイドから入れたクロスに中央でフリーになっていたダボが頭で合わせるが、シュートは枠の右へと外してしまう。

 ダボは32分に名誉挽回とばかりに右サイドの突破に成功。左足で鋭いシュートを放ったが、ボールはニアのサイドネットに突き刺さり均衡を破るには至らない。

 ユベントスはその直後の35分に CK からディ・パルドが狙うも、これはベルチェッリの GK サロが好セーブ。一方のベルチェッリも41分に CK からコミが合わせたが、こちらは枠を捕らえず。

 前半は 0-0 で終了し、引き分けでも突破が決まるベルチェッリが優位な状況で後半を迎えることとなる。

 得点が必要なユベントスは後半開始と同時にファジョーリを投入。中盤のテコ入れを図るが、膠着した試合を動かすことができず時間だけが経過してしまう。

 それでもユベントスは67分にA・マルケスが相手のサイドチェンジをカットし、そのままドリブルで縦に持ち上がってクロスを供給。だが、飛び込んだブリヘンティが合わせることができず、1点が遠い状況が続く。

 一方のベルチェッリは77分に右サイドから仕掛けたロナウドのクロスがゼルビンに当たったボールをコスタンティーノが頭で押し込む。ベルチェッリはゴールを確信したが、GK イスラエルのクリアが間に合ったと判断した審判団はノーゴールの判定。ユベントスは命拾いをする。

 だが81分に中盤でラノッキアが相手に囲まれてボールロストをしてしまうとエマニュエッロのラストパスを受けたコスタンティーノがゴール左下に鋭いシュートを決め、ホームのベルチェッリが先制する。

 2点が必要となったユベントスは91分にヴリオーニのシュートが GK サロの正面を突くことが精一杯。試合は 1-0 のままで終了し、ユベントスはここで敗退となった。

 

 なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。

ランベルト・ザウリ監督:
「強くて非常にアグレッシブなチームと対戦することは分かっていました。しかし、全体としては両チームにチャンスがほとんどない拮抗した試合だったと思います。

 終了10分前に私達は小さな不注意から罰せられ、試合に戻るために私達を危険にさらすことはできませんでした。敗けはしましたが、私は選手たちを称賛したいです。なぜなら、ポジティブな1年を終えたからです。

 多くの若手選手がシーズンを通して成長を遂げました。初日から最終日までピッチ上で見せたコミットメントを誇りに思っています。

 セリエCは形式的にも重要なステージですし、私は U-23 プロジェクトは年々成長し続けると確信しています」

 

 




 

 両チームが作り出せたチャンスの数が少なく、非常に拮抗した試合でした。そのため、ユベントスが先制に成功していたなら、違った結果は十分にあり得たと言えるでしょう。

 ザウリ監督がポジティブと評したのは発足3シーズン目で年間獲得勝点を52にまで伸ばせたからです。

 ペッキア前監督がチームに初のタイトルをもたらし、ザウリ監督はカンピオナートでペッキア監督時代を上回る勝点でフィニッシュ。「Bチーム(= U-23)・プロジェクトは上手く機能している」と言えるはずです。

 

 Bチーム(= U-23)のチーム運営ですが、来シーズンから難しくなるでしょう。理由は「チーム力が “頭打ちの状態” になりつつあるから」です。

 セリエCのレベルを超える若手有望株は来季はチームに残ることはありません。上位カテゴリーのセリエB(やセリエA)のクラブに期限付き移籍することが基本路線となり、チームの戦力として計算できなくなるからです。

 とは言え、若手選手にとっては成長に欠かせない舞台であることに変わりません。来季もザウリ監督がBチームを率いることになるのか。それとも新指揮官を迎えることになるのかにも注目です。