ユベントスは公式サイト上でマッティア・デ・シリオ選手がフランス・リーグ1のリヨンに期限付き移籍したと発表いたしました。契約期間は1年で買取オプションなどは付随していません。

デ・シリオ選手は1992年10月生まれの27歳。ミランの下部組織出身ので、ユベントスには2017年夏に加入した両サイドバックでのプレーが可能な DF です。
技術力と両サイドでプレーができるユーティリティー性が長所なのですが、問題は「筋肉系の負傷による長期離脱が毎シーズン繰り返されること」です。
2019/20 シーズンまでの3年間で公式戦に出場したのは61試合です。ユベントスは年間50試合ほどを行うため、戦力になっていたとは言い難い状況でした。
怪我に悩まされ続けるデ・シリオ選手の新天地となったのはフランスのリヨンです。昨季のチャンピオンズリーグでユベントスを敗退に追い込んだチームですから、プレースタイルの説明は不要でしょう。
今季もガルシア監督が率いており、ミランからはルーカス・パケタ選手を獲得。そこにデ・シリオ選手も加わることになりました。
リヨンは新型コロナの感染拡大を受けてリーグ1が早々に打ち切られたため、今季は UEFA のコンペティションに出場する資格を有していません。それだけに今季のリーグ1に賭ける意気込みは強いことでしょう。
ユベントスとしてはデ・シリオ選手がリヨンで定位置を掴んだ状態で、リヨンがチャンピオンズリーグ出場権を得る3位以内でフィニッシュすることが理想です。そうなると、リヨンがデ・シリオ選手の買取交渉を持ちかけると期待できるからです。
デ・シリオ選手のユベントスとの現行契約は「2022年夏まで」ですから、来夏には現金化に向けた動きが本格化することでしょう。
デ・シリオ選手が来季以降の良い所属先を見つけるためにも、リヨンで良いプレーを見せることができるのかに注目です。