イタリア北東部トリエステで行われたプレシーズン・マッチのトリエスティーナ戦はディバラ選手のゴールでユベントスが 0-1 で競り勝ちました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Triestina [4-4-2] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 1: オフレディ | 1: シュチェスニー |
DF | 18: スクルージ 5: マロモ 6: ランブルギ (C) 2: フォルミコーニ |
13: ダニーロ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ (C) 12: A・サンドロ |
MF | 29: プロカッチオ 24: ジョリコ 4: パウリーニョ 23: ガット |
6: ケディラ 5: ピアニッチ 25: ラビオ |
FW | 9: グラノチェ 25: ゴメス |
33: ベルナルデスキ 10: ディバラ 11: D・コスタ |
サッリ監督の代行で指揮をするマルトゥシエッロ副監督は 4-3-3 を選択。ロナウド選手が不在となった前線はベルナルデスキ、ディバラ、D・コスタの3選手が先発する布陣で試合に臨みます。
試合は5分に右サイドに流れたディバラの折り返しにD・コスタが飛び込む。クロスは DF にブロックされるも、こぼれ球を回収したディバラがD・コスタとのワンツーでシュート。しかし、これは相手 GK がセーブに成功する。
21分にはベルナルデスキからのパスを引き出したダニーロがグラウンダーのクロス。だが、ディバラに届く寸前で DF にクリアされ、先制とはならない。
29分にはゴール正面やや左から放たれたディバラが枠を捉えるが、これも相手 GK も好セーブで阻まれてしまう。それでも38分にベルナルデスキからのパスを受けたディバラが DF を外してループシュート。これが決まり、ユベントスが均衡を破ることに成功する。
前半を1点のリードで折り返したユベントスは後半開始と同時に2点目を狙って攻勢を仕掛ける。
すると、48分にエリア内に侵入したベルナルデスキが相手 GK オフレディに倒されて PK を獲得。この PK をディバラがゴール左を狙ったが、オフレディが汚名返上の好セーブで防ぎ、追加点とはならない。
対するトリエスティーナは59分に左 CK のクリアボールからの強烈なボレーシュートが枠を捉えるが、シュートはシュチェスニーに防がれてしまう。
それでも、トリエスティーナは後半から投入した左サイドのメンサーの突破からチャンスを作り出すものの、決定的な場面を作るまでには至らない。対するユベントスも85分にラムジーの落としからイグアインのシュートが枠を捉えるも、こちらは追加点とはならず。
結局、試合はこのまま 0-1 で終了。前半のディバラ選手のゴールが決勝点となり、ユベントスの勝利で試合は終了した。
【寸評】
この試合の先発組は60分のプレー時間が与えられており、“コアメンバー” と言えるでしょう。疑問符が付くのはディバラ選手だけという状況だからです。
一方でフィールドプレーヤーではルガーニ選手だけが出場機会を得ることはできませんでした。パラティーチ CFO は「余剰選手はいない」と発言していますが、放出予定の選手(≒ 余剰戦力)として扱っているのですから、言動の不一致は足元を見られる要因になります。
なお、守備面ですがサイドを主戦場にするメンサー選手のスピードに苦しみ、チャンスを作られる場面が散見されました。セリエAのチームは「より戦術的にカウンターを仕掛けて来る」と予想されるだけにカウンター対策をどれだけ機能させられるかが鍵になるでしょう。
サッリ監督が開幕まで1週間と迫った中でチームをどのように仕上げるのかに注目です。