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ユベントスの選手・監督に対する通信簿【MF編 2018/19 シーズン前半戦】

 2018/19 シーズンの前半戦が終了しましたので、ユベントスの選手・監督への評価を行いたいと思います。評価は A〜D の4段階、A が最高評価です。

画像:2018/19シーズン前半戦で大きく飛躍したベンタンクール

 第4回目の評価対象は MF です。

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 ユベントスが MF 登録をしているのは5選手。それぞれの選手の出場時間は以下のとおりです。

画像:ユベントスMF陣の出場成績(2018/19シーズン前半戦)

 レギュラーとして起用されたのはピアニッチ、マテュイディ、ベンタンクールの3選手でした。ただ、クアドラード選手を中盤で起用した試合もあったため、序列が変わる可能性は十分にあると言えるでしょう。

 MF 登録されている個々の選手に対する評価は以下のとおりです。

 

ミラレム・ピアニッチ(28):A

 ピアニッチ選手の出場成績は次のとおりです。

表1:ピアニッチ選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2018/19
(出場時間率:80.3%)
セリエA 17 (16) 1 (2) 1335'
UEFA CL 6 (6) 2 471'
合計 23 (22) 3 (2) 1806'
全試合 25 2250'

 「視野の広さ」と「キックの精度」を武器に中盤で攻撃をコントロール。また、技術でチームに攻撃のための時間を作るなど出場した試合でクオリティーをチームにもたらしました。

 レジスタで代役を務められる能力を持った選手は見当たらないため、酷使状態に陥らないよう適度に休養を与える必要があるでしょう。後半戦は「温存される試合がどれだけあるのか」が注目点になります。

 

サミ・ケディラ(31):B-

 ケディラ選手は怪我による離脱が長引き、チームにあまり貢献することができなかった前半戦となりました。

表2:ケディラ選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2018/19
(出場時間率:23.3%)
セリエA 6 (5) 1 420'
UEFA CL 3 (2) 0 104'
合計 9 (7) 1 524'
全試合 25 2250'

 開幕時はレギュラーとしてスタートするも、負傷からの回復に時間を要し、出場時間を伸ばすことができませんでした。プレーが計算できる選手ですので、「トップコンディションに戻すこと」が後半戦での “最初の課題” になります。

 持っているクオリティーは錆び付いていませんし、コンディションが上がれば貢献度も連動して高まることでしょう。シーズンの山場が始まる3月までに状態を仕上げることができているのかに注目です。

 

ブレーズ・マテュイディ(31):A

 マラソンマンの異名が示すように、マテュイディ選手はロシアW杯の疲労を感じさせずにフル稼働に近い前半戦でした。

表3:マテュイディ選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2018/19
(出場時間率:72.8%)
セリエA 17 (15) 2 (1) 1294'
UEFA CL 5 (4) (1) 344'
合計 22 (19) 2 (2) 1638'
全試合 25 2250'

 W杯制覇による “燃え尽き” が心配されたのですが、それは杞憂に終わりました。ただ、出場時間率は 70% 超ですし、代表戦にも招集されていますので上手く休養を与えながら起用したいところです。

 後半戦の課題は「調子を維持したままシーズンを終えること」になるでしょう。

 

エムレ・ジャン(24):B

 甲状腺の手術による離脱があったことを考えると、新加入のエムレ・ジャン選手はまずまずの出場機会を確保したと言えるでしょう。

表4:エムレ・ジャン選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2018/19
(出場時間率:34.2%)
セリエA 13 (6) (1) 633'
UEFA CL 3 0 136'
合計 16 (6) (1) 769'
全試合 25 2250'

 期待をされていることから、優先的に起用される傾向にありました。ただ、チームに適応中の段階であり、周囲との連携が高まるまでにはもう少し時間を要することになるでしょう。

 後半戦は「戦術理解度の高さをプレーで示すこと」が課題となります。まずは「守備でのポジショニング」と「効果的なボール奪取」が評価項目になるでしょう。

 また、ピアニッチ選手の代わりにレジスタ起用されることで適正テストが行われています。この役割でどのようなプレースタイルを見せるのかにも注目です。

 

ロドリゴ・ベンタンクール(21):A-

 ベンタンクール選手は思わぬ形で巡って来たチャンスを活かし、ポジションの確保に成功した前半戦となりました。

表5:ベンタンクール選手の出場成績
  大会名 得点 時間
2018/19
(出場時間率:63.2%)
セリエA 15 (12) 2 (1) 1062'
UEFA CL 4 (4) 0 360'
合計 19 (16) 2 (1) 1422'
全試合 25 2250'

 昨シーズンの出場率は 20% ほどでしたが、今季はケディラ選手やエムレ・ジャン選手の不在時に出場時間を伸ばし、63% に達しています。シンプルにパスを捌き、マテュイディ選手の役割をも担える能力は高く評価されるべきでしょう。

 後半戦の課題は「カードをもらわずにカウンターを止められるか」になるでしょう。早い時間帯にイエローカードをもらう傾向にあり、第18節アタランタ戦はそれが原因で退場になってしまいました。

 累積警告や退場による出場停止はチームにとって大きな痛手となる選手に成長していますので、シーズン後半戦は「無駄なカードを減らす」というプレーの質が求められるべきと言えるでしょう。