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ユベントス、ジュリア・ボンジョルノ取締役が辞任したと発表

 ユベントスは公式サイト上で取締役を務めるジュリア・ボンジョルノ(Giulia Bongiorno)氏が6月2日付けで辞職したと発表いたしました。なお、辞職の理由は「大臣に任命されたから」です。

画像:ジュリア・ボンジョルノ(Giulia Bongiorno)氏
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 イタリアは3月に行われた総選挙後、連立政権樹立に向けた交渉が暗礁に乗り上げている状態でした。最終的に法学者のジュゼッペ・コンテ氏が首相指名され、政権発足に成功。

 ジュリア・ボンジョルノ氏は「行政大臣」に指名され、イタリア大統領も承認。コンテ政権は議会下院での信任を得ており、残すは上院での信任を得るだけとなっています。(日本時間6月6日17時現在)

 公平性と中立性を求められる閣僚が “民間企業の取締役” を兼務することは問題となります。そのため、ボンジョルノ氏はユベントスでの役職を辞すことになったのです。

 ユベントスは「ボンジョルノ氏はユベントスの株式を保有していない」と発表しています。これは「株主としての影響力はなく、またインサイダーとして怪しい動きも起きない」と宣言することで他の株主に安心感を与えるためのものでしょう。

 

 ジュリア・ボンジョルノ氏ですが、著名な辣腕弁護士という顔も持っています。

 刑事事件では2007年にペルージャで起きた殺人事件で容疑者として疑われたアマンダ・ノックス氏の交際相手であるラファエレ・ソッレチート氏の弁護を担当。スポーツ裁判では八百長告発義務違反に問われたアントニオ・コンテ前監督の弁護を引き受けた経歴などを有しています。

 政治家としては今年3月にシチリア選挙区から上院議員に当選。現在は『同盟(旧・北部同盟)』に所属中の立場です。

 

 「政治色が強すぎないか」と感じる人もいるでしょうが、ベルルスコーニ元首相は首相在任時にミランの実質的なオーナーだったのです。そのため、オーバーに騒ぐ必要はないと言えるでしょう。

 ジュリア・ボンジョルノ氏がイタリアの行政大臣として、成果を残すことを期待したいと思います。