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【採点】 2017/18 セリエA第21節 ユベントス対ジェノア

 アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 第21節ジェノア戦はドウグラス・コスタ選手のゴールでユベントスが 1-0 で競り勝ち、冬季休暇明けの初戦を勝利で終えました。

画像:ゴールを決めたドウグラス・コスタ

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2017/18 セリエA第21節 ユベントス対ジェノア
表1:先発メンバー(2017/18 セリエA第21節 ジェノア戦)
  Juventus
[4-3-3]
Genoa CFC
[3-5-2]
GK 23: シュチェスニー 1: ペリン 画像:キャプテン
DF 26: リヒトシュタイナー
4: ベナティア
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
12: アレックス・サンドロ
5: イッツォ
2: スポッリ
13: ロッセッティーニ
MF 6: ケディラ
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
20: ロージ
30: リゴーニ
8: ベルトラッチ
40: オメオンガ
93: ラクサール
FW 11: ドウグラス・コスタ
9: イグアイン
17: マンジュキッチ
19: パンデフ
11: ターラブト

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。注目の右サイドにはリヒトシュタイナー選手とD・コスタ選手を起用する布陣で試合に臨みます。

 ジェノアのバッラルディーニ監督は 3-5-2 を選択。パンデフ選手とターラブト選手が2トップを組み、中盤の底にベルトラッチ選手を配置する陣容で試合を迎えます。

 

 試合はユベントスがパスで主導権を奪い、ジェノアゴールに迫る展開で始まる。ユベントスは8分にイグアインが受けたファールで得た FK からピアニッチが狙ったが、GK ペリンのセーブで先制の機会を逃す。

 対するジェノアはD・コスタの軽率な横パスをカットし、カウンターを繰り出すも、こちらはユベントスの DF 陣にシュートを打たれる前に攻撃の芽を摘み取られてしまう。

 すると、ユベントスは16分にD・コスタがマンジュキッチに展開し、そのままエリア内に走りこむ。マンジュキッチからのラストパスをペリンが触れるよりも先にD・コスタが右足で合わせ、ユベントスが1点のリードを手にする。

 ユベントスは2点目を狙ってジェノアゴールに襲いかかるも、枠内に飛んだシュートはいずれもペリンが安定したセービングを見せ、追加点とはならず。前半は 1-0 で終えることとなる。

 追いかけるジェノアは後半からターゲットマンとなるガラビノフを投入し、攻めの形を変えて反撃に出る。しかし、身体を張って守るユベントスの守備陣を崩すことはできない。

 対するユベントスもシュートで応戦するも、後半はシュート精度が著しく低下し、追加点の気配が全く感じられない時間帯が続く。その上、ケディラとA・サンドロを負傷交代に近い形で失ってしまう。

 それでも、最後まで集中力を切らさず、クリーンシートを達成。ユベントスは 1-0 で勝利し、首位ナポリを勝点差1で追走することに成功しました。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 枠内シュートで脅かされる場面はなく、クロスにも落ち着いた対応を見せ、安定感をもたらした。

DF: リヒトシュタイナー 6.5
 右サイドで攻守に存在感を発揮。起用に応えるパフォーマンスを見せた。

DF: ベナティア 6.0
 中央でターラブトに対応。試合終盤は3バックの中央で攻撃をはじき返し、クリーンシート達成に貢献した。

DF: キエッリーニ 6.0
 パンデフを試合から消し、ガラビノフには大きな自由を与えなかった。期待された仕事を中央で果たしていたと言えるだろう。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 サイドで主導権を手にし、攻守にアクセントを加えていた。太ももを痛めたような形で途中交代となったため、状態が懸念される。

MF: ケディラ 5.5
 中盤でバランスを取り、ゴール前にも顔を出すなど存在感を発揮。だが、試合とともに消えることとなり、負傷もあってか、交代を余儀なくされた。

MF: ピアニッチ 5.5
 パスワークは健在だったが、相手陣内では厳しいマークを受け、効果的な仕事ができなかった。シュートの精度が上がり切っておらず、相手の脅威ではなかった。

MF: マテュイディ 6.5
 広範囲をカバーし、攻守に顔を出した。ネドベドを彷彿とさせる運動量であり、チームに欠かせない存在になったと言えるでしょう。

FW: ドウグラス・コスタ 6.5
 ドリブルと威力と爆発的な加速力は威力を発揮した。だが、前半は軽率なパスミスが目立つなど得点シーン以外のプレー内容は反省すべき点が大いに存在した。

FW: イグアイン 6.0
 ポストプレーやボールを引き出すなど、CF として献身的に働いた。しかし、自らに得点機が訪れることはなく、フラストレーションが溜まる試合となった。

FW: マンジュキッチ 6.0
 サイドで身体を張り、D・コスタにラストパスを通す決定的な仕事をした。ウィングの選手として十分に働いたと言えるだろう。

 

【交代選手など】

MF: ストゥラーロ 6.0
 70分にケディラとの交代で出場する。中盤でボールを追いかけ回し、試合の最後は WB として身体を張り続け、チームの勝利に貢献した。

DF: アサモア ー
 A・サンドロに代わり、76分から出場機会を得る。左サイドの守備を担当し、ジェノアの攻撃を抑え込んだ。

DF: バルザーリ ー
 84分にリヒトシュタイナーに代わって出場。3バックの右に入り、同点を狙って攻め続けるジェノアを封じ込める仕事を完遂。クリーンシート達成に貢献した。

 

アッレグリ監督 6.0
 チームのパフォーマンスは思わしくなく、開幕直後に見るような試合内容だった。攻撃時に選手間の距離感が遠く、個人技頼りになっていたことが反省材料だろう。選手交代は負傷絡みで、問題のあるものではなかった。

ディ・ベッロ主審 6.0
 接触プレーに比較的寛容な姿勢を示したことでバトルが勃発。肉弾戦を招く結果となった。カードを出すタイミングをもう少し早めても良かっただろう。