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【採点】 2018/19 セリエA第22節 ユベントス対パルマ

 雨のトリノで行われた 2018/19 セリエA第22節パルマ戦はロナウド選手などのゴールで先行するも後半アディショナルタイムに追いつかれ、3-3 で引き分けました。

画像:ドッピエッタの活躍で攻撃陣を牽引したロナウド

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2018/19 セリエA第22節 ユベントス対パルマ
表1:先発メンバー(2018/19 セリエA第22節 パルマ戦)
  Juventus
[4-3-3]
SSD Parma
[4-3-3]
GK 22: ペリン 55: セペ
DF 20: カンセロ
24: ルガーニ
4: カセレス
37: スピナッツォーラ
2: イアコポーニ
22: B・アウベス 画像:キャプテン
95: バストーニ
28: ガリョーロ
MF 6: ケディラ
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
87: クツカ
21: スコッツァレッラ
17: バリッラ
FW 11: ドウグラス・コスタ
17: マンジュキッチ 画像:キャプテン
7: ロナウド
77: ビアビアニー
45: イングレーゼ
27: ジェルヴィーニョ

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ペリン選手とスピナッツォーラ選手に先発出場の機会が与えられ、カセレス選手はユベントス再々復帰後の初先発。怪我が癒えたマンジュキッチ選手が CF に入る布陣で試合に臨みます。

 対するパルマのダベルサ監督も 4-3-3 を選択。ジェルビーニョ、イングレーゼ、ビアビアニーの3トップが攻撃を牽引するお馴染みの陣容で試合を迎えます。

 

 試合は3分にクツカのミドルシュートが枠を捉え、パルマが積極的な姿勢を見える中で幕が上がる。ユベントスも17分にロナウドのロングシュートで相手 GK セペを脅かすなど徐々に主導権を掴み始める。

 すると、ユベントスは34分にD・コスタのパスを受けたケディラがエリア内でのターンから左足でシュート。だが、GK セペが見送ったボールはポストを直撃し、ゴールとはならない。

 それでも36分にマテュイディからのパスを受けたロナウドが軸足を滑らせながらも、シュートを押し込んでユベントスが先制する。44分には CK の競り合いからカセレスが倒されて PK が宣告されるも、VAR によって PK は取り消され、前半はユベントスが1点のリードで折り返す。

 後半は1点のビハインドを背負ったパルマが前に出てきたこともあり、両チームの攻撃陣がチャンスを手にする機会が増える。

 ユベントスは57分に左サイドに開いたロナウドからのクロスをケディラが頭で合わせるも、シュートは今度はニアポストを直撃し、追加点とはならない。ケディラは61分にもロナウドのパスを受けて枠内シュートを放つが、これは GK セペが好セーブでしのぐ。

 しかし、直後の62分にマンジュキッチの折り返しをロナウドが頭で触って生じた浮き球をルガーニが左足ボレーで決め、ユベントスがリードを2点に広げる。

 すると、このゴールが呼び水となって両チームにゴールが生まれる。64分にパルマはクツカが右サイドから入れたアーリークロスをケディラのマークを振り切ったバリッラがヘディングで決め、スコアを 2-1 にする。

 対するユベントスは66分にマンジュキッチのクロスからロナウドが高い打点のヘディングシュートを決め、即座にリードを2点差に戻す。だが、パルマも74分に右サイドを抜け出したクツカからの折り返しをジェルビーニョがニアで合わせ、再び1点差に詰め寄る。

 このまま試合終了かと思われた93分にパルマはイングレーゼの折り返しがジェルビーニョへと渡り、右足から放たれた強烈なシュートで土壇場で同点に追いつくことに成功する。結局、試合は 3-3 で終了。2点差のリードを守り切れなかったユベントスが勝点2を落とす結果となった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ペリン 5.5
 1失点目は防ぎようがないが、正面にシュートが来た3失点目の責任は重い。シュチェスニーとの差が示される結果となった。

DF: カンセロ 6.0
 ジェルビーニョに置き去りにされるなど危ない場面もあったが、攻守において安定した内容を示す。ベルガモでの乱調をある程度は払拭する出来だった。

DF: ルガーニ 6.0
 イングレーゼの仕事を制限し、自らに課された守備の仕事は十分に行えていた。ゴールまで決めているのだから、合格に値するだろう。

DF: カセレス 5.0
 身体を張った守備を見せたが、イングレーゼの高さを活かしたポストプレーに苦しむなど要所のデュエルで劣勢となる。ただ、デ・シリオが担当した時よりも守備は機能していた。

DF: スピナッツォーラ 5.5
 結果的に自らが担当するサイドを崩されての3失点だから印象は悪い。しかし、スピナッツォーラの判断ミスによる失点ではない。システム上の問題であり、崩しなど攻撃面ではアピールできていたことがプラスだ。

MF: ケディラ 5.5
 決定機を3度手にするも、ポストと好セーブでゴールを阻まれてしまう。その後、マークを怠ったバリッラに追撃の1点を決められるなど残念な内容になってしまった。

MF: ピアニッチ 6.0
 素早い判断でボールを動かし、パルマのハイプレスを外す役割を担う。ただ、中盤がルーズになった際のカウンターを遅らせることができないなど課題も見えた試合だった。

MF: マテュイディ 6.0
 中盤でリズム良くボールを左サイドに預けるなど期待された仕事はできていた。スピナッツォーラとの意思疎通が不完全で、パルマに攻撃の起点を作られ続けたことが改善点だろう。

FW: ドウグラス・コスタ 6.0
 スピードとドリブルを駆使し、右サイドで存在感を発揮する。前半で下がるような出来ではなかっただけに負傷など予期せぬ交代を強いられたと思われる。

FW: マンジュキッチ 6.0
 ロナウドの2点目を演出するなど攻撃の潤滑油として機能。それだけに終了間際の時間帯に自陣深くでボールキープに失敗したことは痛い。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.5
 ロングシュートから始まり、要所で決定力の高さを見せつけて2得点。エースとして期待された仕事は十分すぎるほどだった。

 

【交代選手など】

FW: ベルナルデスキ 5.5
 46分にD・コスタとの交代で出場。右サイドの攻撃を担当するも、大きなインパクトは残せず。負傷で交代を強いられるなどマイナス面が目立った。

MF: ベンタンクール ー
 ケディラとの交代で78分から出場する。中盤を走力とテクニックでカバーするも、パルマの攻撃が逆サイドをメインにしていたため、状況に大きな変化は生じなかった。

MF: エムレ・ジャン ー
 負傷したベルナルデスキとの交代で86分から急遽出場する。中盤で守備に奔走し、ジェルビーニョのシュートを決死のスライディングタックルで防ごうとするもわずかに届かなかった。

 

アッレグリ監督 5.0
 3-1 とした70分以降の采配に疑問が残った。パルマは MF のクツカを右サイドのタッチライン際に張らせ、攻撃の起点にしていたが、有効な対策を打つことが最後までできなかった。スピナッツォーラにプレスを命じれば、裏のスペースを使われるのは当然だろう。ロナウド(かマンジュキッチ)を下げ、ケーンを左ウィングに入れて睨みを効かせるべきだった。

ジャコメッリ主審 6.0
 安定した基準でジャッジし、カセレスへの PK も VAR で取り消すなど毅然とした判定を行った。ピッチ上で選手たちが躍動できるように良い働きをしていたと言えるだろう。