マンチェスター・シティがユベントスに提示した4500万ユーロのオファーは門前払いとなりましたが、選手代理人が移籍金の額を増やす提案をシティに行っていると『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』が伝えています。
ユベントスの選手売却についての方針は非常にシンプルな考えを維持しています。
- 選手から「チームを離れたい」という希望がチームに伝えられること
- 妥当な移籍金に売却プレミアムが加わった金額が提示されること
まずは、選手に「ユベントスから移籍したい」という希望があることが大前提です。今回はボヌッチ選手から移籍希望が伝達されたとの報道がないため、クラブが移籍を容認することはないでしょう。
選手から移籍希望が伝えられた場合、移籍市場で見積もられている移籍金の額よりもやや多めの金額で移籍が決定しています。これは “プレミアム分” が上乗せされていることが理由であり、この部分が金額交渉の大きな部分となります。
もし、妥当な移籍金すら提示されなければ、交渉は破談することになります。チームに移籍希望を持った不満分子を抱えることになるリスクはありますが、交渉決裂の理由をメディアに語ることを事前通告しておくことで、“安すぎる移籍金” でチームを離れるという事態は回避できるでしょう。
ボヌッチ選手のケースはマンチェスター・シティのグアルディオラ監督が高く評価しているという事情があり、移籍の可能性はゼロではありません。
しかし、選手本人が移籍の希望をチームに伝えない限り、ユベントスは交渉の席にすら着かないのです。そのため、ボヌッチ選手の代理人であるアレッサンドロ・ルッチ氏がシティ側に移籍金6000万ユーロを用意させるために動いたとしても、徒労に終わることも十分に考えられます。
ベラルディ選手(サッスオーロ)をインテルに移籍させようと派手に動き回っていたシモーネ・セゲドーニ氏のような代理人もいるのです。
インセンティブを得ることができるのは選手だけではなく、代理人にも支払われることがあるため、「移籍して欲しい(=自分が儲けたい)」と考える代理人が存在することを念頭に置いておく必要があると言えるでしょう。