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グロッソ、クロトーネからのオファーを辞退

 昇格組のクロトーネから新監督のオファーを受けていたユベントス・プリマベーラを率いるファビオ・グロッソ監督ですが、オファーを辞退したと『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じています。

画像:クロトーネからのオファーを辞退したグロッソ監督(ユベントス・プリマベーラ)
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 ガゼッタ紙によりますと、クロトーネが提示した条件は「1年+オプション」というもの。目標が「残留」で、クラブ規模の小さいクロトーネは1年で降格する可能性がかなり高いため、条件的に難しいものがあると判断したものと思われます。

 また、チームが成績不振と見なされると “外様” のコーチはスケープゴートとして解任されるケースも十分に考えられることから二の足を踏む結果となったのでしょう。

 新監督を探す作業が振り出しに戻ったクロトーネですが、ディ・ビアジョ(現・U-21 イタリア代表監督)、マンドルリーニ(前・ベローナ監督)、ブロッキ(現・ミラン監督)、ゼンガ(前・サンプドリア監督)の名前が上がっています。

 

 クローネですが、セリエCを戦っていた際に当時ユベントス・プリマベーラを率いていたガスペリーニ監督を招聘したところ、初年度でセリエBに昇格したという歴史を有しています。それにあやかり、グロッソ監督にオファーを出したと見ることもできるでしょう。

 グロッソ監督もガスペリーニ監督のように指導者としてキャリアをステップアップすることを考えているでしょうが、いきなりのセリエAはさすがに難色を示したのだと思われます。

 プリマベーラについても、来季からトップチームのBチームとしてレガ・プロ(=セリエC)に参入が認められる形で調整が進んでいるため、無理にチームを離れる理由がなかったこともオファーを拒否した1つの要因になったのでしょう。

 

 レガ・プロを戦うBチームを率いて良い結果を出せば、セリエBのチームから声がかかります。当然、セリエBで実績の残すことになれば、セリエAへとステップアップが可能なのです。

 こうしたイタリアの実情を踏まえたのでしょう。監督が頻繁に解雇されるイタリアでは自分の実績や評価を客観的に見つめ、冷静に判断することも必要と言えるのではないでしょうか。