NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

【コラム】 2016/17 シーズンに向けたユベントスの補強が必要なポジション

 アッレグリ監督との契約延長が確実視されることもあり、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が英語版の記事で、ユベントスが来シーズンのために獲得が必要と見られる選手を取り上げていました。

画像:今年の夏も忙しくなりそうなマロッタGM

 この記事を基に、ポジションごとの補強の必要性を見ることにしましょう。

PR

 

画像:4-3-1-2 の予想フォーメーション

 アッレグリ監督が 4-3-1-2 を軸に戦いたいことは明らかであり、その意向を反映させるために移籍市場で選手を求めることは自然なことです。

 その中でも必要性が高いのはディバラ選手の負担を軽減させることができる『トップ下の選手』と、移籍の噂が絶えないポグバ選手と同じ『中盤 MF』と言えるでしょう。また、ポジションによっては選手層が薄くなる可能性もあるため、それらについても補強が必要になります。

 では、ガゼッタ紙が獲得の必要を指摘したポジションと選手を優先度の高い順に見ていくことにしましょう。

 

トップ下(必要度:高)

 まずは『トップ下』を本職とする選手の獲得が必要になるでしょう。ガゼッタ紙ではムヒタリアン選手(ドルトムント)の名前を紹介しています。

 ライオラ氏が代理人を務めており、この点を活かせば、獲得交渉を行う余地はあるでしょう。ただ、ドルトムントが来シーズンのチャンピオンズリーグに出場することは確実視されており、チームの主力となっているムヒタリアン選手を放出することは低いと思われます。

 そのため、オスカル選手(チェルシー)やイスコ選手(レアル・マドリード)といった以前から獲得が噂された選手との交渉も本格化させる必要があると言えるでしょう。

 

中盤 MF (必要度:高)

 また、ポグバ選手が引き抜きに遭う可能性が高い中盤の MF についても、最低1選手は獲得は避けられないと思われます。補強のポイントについては、マルキージオ選手をどの位置で起用するかによって獲得しなければならない選手が変わります。

 マルキージオ選手を一列上げるのであれば、ディアワラ選手(ボローニャ)が候補として名前が出ています。エルナネス選手や来シーズンから加入するマンドラゴラ選手もいますので、この場合はそれほどの出費を必要としないでしょう。

 アンカーの位置で起用を続ける場合は、インサイド・ミッドフィルダーの位置でプレー可能な選手を獲得しなければなりません。ケディラ選手にも移籍の噂が出ていることもあり、カンテ選手(レスター)やラビオ選手(PSG)の名前が出ています。

 カンテ選手は豊富な資金力を持つプレミア勢との争奪戦になることが濃厚であり、獲得の道は困難を極めるでしょう。ラビオ選手は移籍希望を口にしたことでオーナーや監督との関係が悪化したのですが、ヴェッラッティ選手が負傷してからはほぼ先発出場しているため、市場に出るかは不透明だと思われます。

 もし、ポグバ選手とケディラ選手の2選手がそろって移籍すれば、1人はヨーロッパで通用するレベルの即戦力 MF を補強したいと言えるでしょう。

 

サイドバック(必要度:中)

 サイドバックについてはレギュラー選手がいるのですが、ポジション争いをする実力者が必要になります。

 左 SB はエヴラ選手が家族の問題から契約を延長しない可能性があり、アレックス・サンドロ選手とポジションを争う選手が必要になります。マジーナ選手(ボローニャ)やラザール選手(パレルモ)の名前が上がっていますが、獲得にならなった場合はアサモア選手を再コンバートすることも1つの解決策でしょう。

 右 SB は32歳となったリヒトシュタイナー選手の後継者選びに本腰を入れ始めなければなりません。カセレス選手に契約延長をオファーするのか、キエーボにレンタル中のマッティエッロ選手やプリマベーラのリロラ・コソク選手に賭けるのかを決断する時期に来ています。

 適任者が見つからなければ、両 SB でも CB でもプレーでき、アッレグリ監督からの評価も高いカセレス選手との契約延長が合理的な判断だと言えるでしょう。

 

FW とセンターバック(必要度:低)

 メディアではカバーニ選手(PSG)とベナティア選手(バイエルン)の名前が踊っていますが、両選手ともに条件を満たした場合に限定されるでしょう。

 レアル・マドリードがモラタ選手の買い戻し権を行使する可能性が現実にあり、FW の獲得が必要になることも考えられます。ただ、マンジュキッチ選手やザザ選手もいるため、カバーニ選手クラスを獲得する必要性は現時点では低いでしょう。

 同じことはベナティア選手にも言えます。ユベントスがベナティア選手の獲得に本気になるのは、ボヌッチ選手が移籍を公言した場合に限定されます。それ以外のケースでは、ルガーニ選手など CB は4選手いますので重要度は高くないポジションです。

 

 必要度に応じて優先度を設定し、移籍市場で適切な動きをする必要があると言えるでしょう。