ユベントスが12月8日(火)にアウェイでのチャンピオンズリーグを控えていることが考慮され、金曜日開催となったセリエA第15節ラツィオ対ユベントスはディバラ選手が2得点に絡む活躍で、ユベントスが 0-2 で勝利しました。
この試合に先発した両チームのメンバーは次のとおりです。
SS Lazio [4-2-3-1] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 22: マルケッティ | 1: ブッフォン |
DF | 8: バスタ 33: マウリシオ 18: ジェンティレッティ 26: ラドゥ |
15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
MF | 20: ビリア 16: パローロ 87: カンドレーバ 21: ミリンコビッチ 88: キシュナ |
26: リヒトシュタイナー 27: ストゥラーロ 8: マルキージオ 22: アサモア 12: アレックス・サンドロ |
FW | 11: クローゼ | 17: マンジュキッチ 21: ディバラ |
ホームのラツィオは今シーズン不振に陥っているフェリペ・アンデルソン選手をベンチに置き、新加入のミリンコビッチ=サビッチ選手とキシュナ選手を2列目に起用する 4-2-3-1 を選択。
対するユベントスは 3-5-2 で、累積警告で欠場したポグバ選手の代わりにアサモア選手を起用しました。
先制したのはユベントス。前半7分にアレックス・サンドロからのクロスのこぼれ球をエリア内でトラップしたディバラが間髪入れずに、シュート性のクロスを中央へ。マンジュキッチが伸ばした右足に当たる前にジェンティレッティの体に当たり、ラツィオゴールに吸い込まれた。
攻撃の噛み合ないラツィオを尻目に、ユベントスが追加点をあげることに成功する。32分に裏のスペースを目がけて走り出したアサモアを狙い、キエッリーニがロングフィード。マウリシオが頭でクリアするも、ボールはアサモア自身が回収。そのボールをマンジュキッチ、ディバラとつなぎ、最後はディバラの豪快なボレーシュートが決まった。
ホームで負けられないラツィオは後半開始と同時に2枚代えで、局面打開を狙うが、ブッフォンを脅かすまでには至らず。ユベントスは危なげない試合運びで残り45分を終えることに成功し、リーグ5連勝を達成した。
この試合に出場したユベントスの選手/監督への評価は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
特に忙しくもなく、枠内シュートは正面で確実に止め、自身のリーグ戦400試合出場をクリーンシートで花を添えた。
DF: バルザーリ 6.0
ラツィオ攻撃陣の脅威を消し去っていたが、ラドゥには手を焼き続けていたことがマイナス。
DF: ボヌッチ 6.0
クローゼに仕事をさせず、中央に君臨。チャンピオンズリーグへの良い予行演習になっただろう。
DF: キエッリーニ 6.5
1対1で強さを発揮。軽率なミスも見られたが、上手く戦っていた。
WB: リヒトシュタイナー 6.5
前半終了間際にラドゥにカードを出させ、攻撃の脅威を1つ消し去ったことは大きい。元ラツィオということで狙われる試合だったが、上手く乗り切った。
MF: ストゥラーロ 6.0
DF の前でフィルターとして機能した。継続した出場機会を得たことで、ミスも減り、ケディラが離脱中であることを忘れ去れるプレーを継続している。
MF: マルキージオ 6.5
ポグバが欠場であったが、その影響を忘れさせるほどのパフォーマンスを披露した。アンカーの位置から攻め上がりを見せるなど良い内容である。
MF: アサモア 6.5
ソリッドな一面と上下動により、ポグバとは異なる特長でチームに貢献。怪我を再発させなれば、チームにとって大きな底上げとなるだろう。
WB: アレックス・サンドロ 7.0
先制点のきっかけとなった攻め上がりに加え、最後の20分はインサイド MF としてプレーできる器用さも見せつけた。
FW: マンジュキッチ 6.5
『潰れ役』といった損な役回りが求められているが、その期待に応えており、チームに欠かせないピースになっている。
FW: ディバラ 7.0
前半で2得点に絡み、試合を優位に進める上で十分すぎる役割は果たした。後半は集中力を落ち、ビリアに2回ほど簡単にボール奪取を許してしまったことは反省点だろう。
【交代選手など】
WB: エヴラ 6.0
69分にアサモアと交代で出場。クリーンシートを達成したいチームの狙いを体現し、結果で示した。
FW: クアドラード ー
79分にディバラに代わり投入される。ファーストディフェンダーとしてチェックに奔走するも、攻撃から得点機に関係するまでには至らなかった。
FW: モラタ ー
マンジュキッチに代わり、82分から登場。中央で勝負するタイプではないため、ゴールは脅かせず。どう違いを見せるかがポイントとなるだろう。
アッレグリ監督 7.0
負傷者が続く中で、前半で2点差を付けて試合を運び、エネルギー消費を抑えられたことは大きい。セビージャ戦、フィオレンティーナ戦に向けた最高の景気づけとなっただろう。この先の日程を考えると、集中力の切れていたディバラはもう少し早めに下げておくべきだった。
バンティ主審 6.5
よく見ていた。ラドゥが倒されたシーンは PK にも見えたが、ボールが足の後ろにあり、両足が揃った状態で前に倒れたプレーでは PK にはならない。バンティに不満を覚えたのはファールと判定されたことにピッチを叩いて悔しがったところ、カードを提示されたマンジュキッチだけではないだろうか。