ユベントスのライバルとなりそうなセリエAのチームをチェックしていくシリーズですが、最終回は昨シーズンを5位で終えたナポリです。
ベニテス前監督からバトンを引き継いだサッリ監督がとういった手腕を見せるかにかかっています。
ナポリの強み
『GK から FW までバランス良く選手がそろっていること』が1番の強みとなるでしょう。
補強の必要性が言われ続けたポジションもなく、主力選手の引き抜きにも(現時点では)遭遇していないだけに大崩れする可能性は低く、チャンピオンズリーグ出場権争いには必ず顔を出すと思われます。
ナポリの課題
課題点は『サッリ監督がビッグクラブでの経験がないこと』に尽きます。
アッレグリがミランで見せたように上手くチームをコントロールできれば、スクデットも夢ではありません。ですが、マネジメントに失敗すればチームが空中分解する恐れもあり、監督の能力次第だと言えるでしょう。
2015/16シーズンの予想フォーメーション
ベニテス時代は 4-2-3-1 でしたが、サッリ監督は 4-3-3 をベースにプレシーズンを戦っています。
GK: レイナ(ガブリエル、ラファエル)
DF: マッジョ、キリケシュ、アルビオル(クリバリ)、ヒサイ(グラム)
MF: アラン、バルディフィオーリ(ジョルジーニョ)、ハムシク
FW: カジェホン(インシーニェ)、イグアイン(ガッビアディーニ)、メルテンス
ナポリで選手が過剰になっているのは GK だけでしょう。ペペ・レイナがレギュラーになると思われますが、その他にラファエル、(ミランからレンタル加入中の)ガブリエル、アンドゥハルと4選手在籍しています。
トップチームに4名の GK は多いので、(将来を見据えた形で)若手有望選手を獲得するためのトレードを模索することで、継続した強さを求めるべきでしょう。
ベニテスの遺産を上手く活用することができれば上位進出は約束されているようなチームですので、それだけにサッリ監督の腕次第といった状況だと言えると思われます。