今シーズンの欧州サッカーも残り1ヶ月を切ったということもあり、様々なチームが来シーズンの構想を練り始めています。ユベントスも例外ではありません。2015年5月の第3週に流れたユベントスに関係する移籍報道は次のようなものがありました。
1)パレルモのディバラと合意!?
パウロ・ディバラ選手がユベントス移籍に合意したとイタリアでは報じられています。最初に報じたのはスカイ・イタリアで移籍市場を専門に取材する記者のジャンルカ・ディ・マルツィオ氏。
移籍金は2800万ユーロ(+ボーナス800万ユーロ)ぐらいと見られています。この額であれば、金額的には妥当だと言えるでしょう。ボーナス額についても活躍の度合いによっては許容範囲だと言えるはずです。
ザンパリーニ会長が求めていた4000万ユーロまでは届いていないのですが、差額についてはユベントスとパレルモの間で共同保有になっているゴルダニガ選手やラニーニ選手の保有権を譲渡することで賄うと思われます。これは来期から共同保有精度が禁止されるので、それへの対応も含まれています。
このまま正式発表となって欲しいものです。
2)カバーニは欲しいけど、イブラは要らない?
動向が騒がれているポグバ選手の代理人であるミーノ・ライオラ氏が自身のクライアントであるイブラヒモビッチ選手の売り込みをユベントスにかけたのですが、きっぱりと断られたと報じられています。
これは当たり前でインテルに移籍した時に「俺はインテリスタ」と発言しているため、ファンの印象は悪いです。加えて、運動量が期待できないということはユベントスのプレースタイルにも合致しません。ライオラ氏は以前にもバロテッリ選手の売り込みをかけたこともあり、今回も同じことを考えていたのだと思われます。
以前から報じられていたカバーニ選手獲得は引き続き交渉中とのことです。チャンピオンズリーグ決勝に進出できたのですから、移籍金の捻出には多少の余裕が生まれたことでしょう。選手本人への給与は減俸が不可欠だと言えます。
3)マウリシオ・イスラ、ユベントスに復帰
今シーズン、ユベントスから QPR にレンタル移籍をしていたチリ代表のマウリシオ・イスラ選手ですが、QPR はオプションを行使しなかったのでユベントス復帰が決まったとのことです。
QPR はプレミア残留ができなかったので、1000万ユーロの買取オプションを行使できないと判断したものと思われます。もし、来シーズンもユベントスから出場機会を求めてローン移籍する場合のチームとして、ポッツォ・ファミリーが所有するワトフォードやグラナダといった名が取沙汰されています。
今週の移籍関係の報道はディバラ選手に関するものがほとんどでした。トップ下でプレーが可能な選手や、テベス選手の後継者を確保することが不可欠なのでチームの動きとして不自然なことはありません。
懸念点としては、中盤の選手に対する補強戦略がどの程度進んでいるのかということです。6月12日からチリでコパ・アメリカが開催されるため、南米の代表チームに選出された選手がシーズン序盤にコンディション不良となる恐れがあるからです。
ポール・ポグバ(移籍の可能性)
アンドレア・ピルロ(移籍の可能性)
ロベルト・ペレイラ(アルゼンチン代表候補)
アルトゥーロ・ビダル(チリ代表)
中盤の4選手が来シーズンの序盤は離脱している可能性があります。そのため、中盤でプレーできる選手を少なくとも1人は確保する必要があると言えるでしょう。