プレミアリーグ・チェルシーの新監督がアントニオ・コンテに決定したことで、夏の移籍市場で誰を補強するのかをメディアが予想し始めています。
どの選手がロンドンに移籍することになるのでしょうか。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』では 3-5-2 を基本フォーメーションと予想し、次のような選手をスタメンに予想しています。
【予想フォーメーション:3-5-2】
GK: クルトワ
DF: ズーマ、ボヌッチ、リュディガー
WB: アスピリクエタ、ケネディ
MF: ナインゴラン、セスク、ポグバ
FW: アザール、イグアイン
イタリアの新聞というだけあり、コンテ新監督はセリエAでの対戦経験がある選手を引き抜くのではないかと予想しています。ただ、チェルシーの補強ポイントを考えると、必ずしもイタリアから補強する必要はないことが現実だと言えるでしょう。
チェルシーで “テコ入れ” と思われるポジションは次のとおりです。
補強ポイント1:センターバック
不安定なパフォーマンスを見せている CB は補強の必要性が強いでしょう。負傷で今シーズンが終了することになったズーマ選手の他に安定したプレーが見込める選手が最低1人は必要です。
ボヌッチ選手やリュディガー選手(ローマ)の名前が取り沙汰されていますが、ユベントスが簡単に手放すことは低いと思われます。
もし、チェルシーがボヌッチ選手獲得に乗り出すのであれば、(ボヌッチ選手を高く評価している)グアルディオラ監督のマンチェスター・シティと競わせ、移籍金の額を1ユーロでも高くして売却することが求められます。
補強ポイント2:闘将型の MF
コンテ監督自身が現役時代に闘将と称された MF だっただけに、同じタイプの選手を重用する傾向にあります。
ユベントス時代ではビダル選手(現・バイエルン)がその役割を担っていましたが、チェルシーにこのタイプの選手はいません。そのため、ナインゴラン選手(ローマ)の獲得が盛んに報じられていると言えるでしょう。
その上で、ピルロ選手がユベントスで担った役割をセスク・ファブレガス選手が担当し、ポグバ選手をその隣に置くことを希望しているのだと思われます。
ただ、ポグバ選手の引き抜きには多額の資金が必要となるため、所属選手を売却するなどして資金を捻出できるかがポイントになると言えるでしょう。
補強ポイント3:決定力のある CF
ジエゴ・コスタ選手がいるため、CF の補強は不要であるように思われます。しかし、退団を希望しているという報道が後を絶たないことから、補強ポイントとして言われています。
コンテ新監督がジエゴ・コスタ選手を評価し、選手も残留を希望するのであれば、補強する必要はなくなります。
イグアイン選手やカバーニ選手の名前が盛んに紙面に登場していますが、新監督が現有戦力をどう見ているかによって補強の優先順位が大きく変わると言えるでしょう。
ユベントスから引き抜きが噂されているのはボヌッチ選手とポグバ選手の2名です。ただ、どちらの選手もチェルシー以上の資金力を持つマンチェスター・シティやグアルディオラ監督が興味を示していますので、競り合わせて高額な移籍金を引き出すことができるかがポイントになるでしょう。
「引き抜きを希望するなら、それなりの移籍金を提示するように」というスタンスで構えておくことと同時に、引き抜かれた場合の代替選手をリストアップしておくことが必要になると思われます。