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【採点】 2023/24 セリエA第37節 ボローニャ対ユベントス

 2023/24 セリエA第37節が行われ、アウェイでボローニャと対戦したユベントスは最大3点のビハインドを背負うも、最終的には追い付いて 3-3 で引き分けました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2023/24 セリエA第37節 ボローニャ戦)
  Bologna FC
[4-1-4-1]
Juventus FC
[3-5-2]
GK 28: スコルプスキ 1: シュチェスニー
DF 3: ポッシュ
26: ルクミ
33: カラフィオーリ
15: クリスティアンセン
4: ガッティ
3: ブレメル
6: ダニーロ (C)
MF 8: フロイラー (C) 27: カンビアーゾ
20: ミレッティ
5: ロカテッリ
25: ラビオ
17: イリング
21: オドゴール
20: アエビシェール
82: ウルバンスキー
11: ンドイ
FW 18: カストロ 9: ヴラホヴィッチ
7: キエーザ

 ボローニャのチアゴ・モッタ監督は 4-1-4-1 を選択。CF にはカストロ選手を起用し、両翼の攻撃的なポジションにオドゴール選手とンドイ選手を起用する布陣で今季ホーム最終戦を迎えます。

 対するユベントスのモンテーロ暫定監督は 3-5-2 を選択。レジスタにはロカテッリ選手が復帰し、ミレッティ選手とイリング選手の若手2人が先発する陣容で試合に臨みます。

 

 試合は開始1分にロカテッリの横パスが相手に当たって弱くなり、処理を焦ったガッティが若干のスリップ。この隙を見逃さなかったフロイラーがボール奪取からシュートも、GK シュチェスニーが辛くも CK に逃れる。

 だが、このプレーで得た右 CK からボローニャはカストロが1度クリアされたボールを回収して折り返しのクロスを入れると、カラフィオーリが左足でシュートを突き刺して先制に成功する。

 先手を取ったボローニャは11分に左サイドからクロスを入れるとウルバンスキーとカストロの2人が飛び込むと最後にボールが頭に当たったカストロのゴールでリードを2点に広げる。

 完全に浮き足立ったユベントスを尻目にボローニャは直後の13分にカストロが3点目の絶好機を得たが、GK シュチェスニーに阻まれてゴールとはならず。一方のユベントスはウルトラスがアッレグリを讃えるチャントをしたことが最大の見せ場という内容で前半を2点ビハインドで終える。

 後半で先にスコアを動かすことに成功したのもボローニャ。53分に持ち上がったブレメルからの縦パスをヴラホヴィッチがカラフィオーリのチェックでボールロスト。ショートカウンターをカラフィオーリに締め括られ、3-0 と試合は実質的に終戦する。

 ユベントスは76分に GK スコルプスキのパントキックをイリングがカット。中途半端なこぼれ球がペナルティーエリア手前にまで飛んだが、ルクミよりも素早くボールを回収したキエーザがシュートを流し込んで一矢報いることに成功する。

 これでプレッシャーから解放されたユベントスは82分に途中出場のユルディズが FK を獲得。ゴール正面やや左からミリクが直接狙った FK は壁に少し当たったことで GK スコルプスキの指先をかすめてゴールイン。ユベントスが1点差に詰め寄る。

 すると直後の84分にベウケマが縦パスをユルディズに渡してしまう痛恨のパスミス。ショートカウンターを発動させたユルディズが自らゴール左下に決め、スコアは 3-3 の同点となる。

 3点をリードを吐き出して完全に浮き足立ったボローニャを尻目にユベントスは88分にキエーザがユルディズとのワンツーで中央突破をしてシュートに持ち込むも、アエビシェールがスライディングブロックで逆転は阻止。

 結局、試合は 3-3 の引き分けに終わった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
  自動ドアと化した最終ラインに面食らう形となったが、それでも決定的なシュートを何本かストップし、GK としての本業で貢献した。

DF: ガッティ 5.0
  試合開始直後のスリップが象徴するように苦手な局面でのプレーばかりが強いられ、特長や持ち味を発揮できずに途中交代となった。前任者がアサインしていた役割には理由があるものだ。

DF: ブレメル 5.0
  デュエルでの強さは影を潜め、対応が後手に回る低調なパフォーマンスだった。

DF: ダニーロ 5.0
  最終ラインで最後まで抵抗することが期待されたが、2失点目と3失点目を喫した場面でその姿を見ることはできなかった。DF ラインを統率するリーダーとして反省すべき点はある。

WB: カンビアーゾ 5.0
  古巣との対戦で成長した姿を見せることはできず。チーム戦術も機能していなかったことに加え、手の内を知る元同僚に封じられる結果となった。

MF: ミレッティ 5.0
  テクニックを期待されての先発だったが、技術を発揮するためのスペースを得ることができずに前半の45分だけで交代。チーム戦術が裏目に出た代償の支払いを強要された。

MF: ロカテッリ 5.5
  レジスタの役割を担っているが、レジスタとしての脅威はない。カリアリ戦と変わらぬパフォーマンスだった。

MF: ラビオ 6.0
  ボローニャの中盤2枚に単騎で挑む形となった中で奮闘。フリーランニングから枠内シュートを放つなど孤軍奮闘したが、多勢に無勢ではフィジカルによる貢献も限定的だった。

WB: イリング 6.0
  チームが後手に回る劣勢の状況で個人能力を駆使して戦っていた。コンビネーションで輝けると良かったが、チームがその状態になかった。

FW: ヴラホヴィッチ 5.0
  足が届く範囲で監視できればポストプレーヤーとして消せる現実をボローニャ(のカラフィオーリ)にも実証されてしまった。スカウティングどおりのパフォーマンスであり、驚くようなことではない。

FW: キエーザ 6.5
  ショートカウンターで反撃の狼煙を上げ、ワンツーを駆使して決定機に絡む成長を示した。このパフォーマンスを定期的に高頻度で披露してくれれば費用対効果は見合うのだが…

 

【交代選手など】

WB: ティモシー・ウェア 6.0
  カンビアーゾとの交代で46分から出場。スプリント能力でボローニャ守備陣に警戒感を抱かせていた。

MF: アルカラス 5.5
  ミレッティに代わって後半開始時から出場する。フィジカルバトルの部分でミレッティよりは良かったが、試合のバランスを変えるまでには至らなかった。

FW: ユルディズ 7.0
  57分にガッティとの交代で出場。貰ったチャンスを確実に決め切り、試合終了間際には逆転ゴールになり得る決定機を演出するなど強烈なアピールに成功した。

FW: ミリク 7.0
  ヴラホヴィッチとの交代で64分から出場機会を得る。前線でのポストプレーに加え、相手の壁に当たって軌道が良い方向に変わる幸運にも恵まれて FK による得点を決める。日頃の献身性が報われた試合だった。

MF: ファジョーリ 6.0
  ラビオとの交代で71分から出場する。失った信頼と信用をここから少しずつ取り戻して行くことが重要になるだろう。

 

モンテーロ暫定監督 5.5
  新米監督として同点という結果は悪くない。だが、序盤から失点を積み重ねて3失点となった事実は重い。今季のプリマヴェーラでは 3-4-2-1 を主体に戦っていた指揮官だからだ。消化試合でなければカムバックを狙うチャンスすら与えられなかっただろう。

アイロルディ主審 6.0
  取るべきファールを宣告し、出すべきカードはしっかりと提示していた。審判団に対する過剰なプレッシャーがなければ的確なジャッジをする能力はあるのだろう。難しい問題だ。