アリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 UEFA ヨーロッパリーグ準決勝セビージャ戦（ファーストレグ）を 1-1 で引き分けたユベントスの監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督：
「失点を許すまでは良いプレーをしていましたが、簡単にゴールに行ける場面であまりにミスが多すぎました。プレーが強引すぎたのかも知れません。
失点後は試合から抜け出しており、2失点目のリスクもありました。引き分けは妥当な結果だと思います。
私達は決勝進出を懸けてセビージャに行くチャンスを手にしました。セビージャが並外れてことは知っていましたが、すべての選手たちが勝利への欲求を見せ、前線の選手たちは狂ったように奔走していました。
ポグバ？相手陣内でプレーする時、彼は特別な存在となります。彼がトップコンディションにあるなら、常に彼をプレーさせることでしょう。
VAR？主審が見に行かなかったのですから VAR の助言はなかったということです。審判団の決定は尊重します。
今年はピッチ外でもエネルギーを消費しすぎてしまいました。これも試合の一部です。落ち着いて自分たちの仕事に取り組まなければなりません」
レオナルド・ボヌッチ選手：
「内転筋に張りを覚えたので交代を願い出ました。試合は良かったと思います。ガッティのおかげで重要な結果を持ち帰ることができました。180分の争いですし、ホームでのセビージャはさらにタフな相手となるでしょう。
今夜は仕上げの精度が足りず、チャンスは作っていましたが最後は運に助けられました。このグループは常に信じていますから。
ユベントスでの500試合出場は歴史的かつ重要なマイルストーンです。レジェンドと肩を並べることは名誉であり、子供の頃から夢見ていたことでした。チームメイト、監督・コーチ陣、そして家族に感謝しています」
フェデリコ・ガッティ選手：
「ゴールは多くの意味を持ちます。しかし、私達が結果を持ち帰ったという意味でしかありません。タフな試合になるでしょうが、あらゆる代償を支払ってでも結果を持ち帰られなければならないのです。
セビージャは試合を壊そうとしていましたし、私達は冷静さを保たなければなりません。機会は訪れるからです。
今はすべてがオープンです。次で決まりますし、私達はコンパクトさを保ち、どのボールも戦わなければならないのです」
ユベントスの執念が最後の最後に実って 1-1 で引き分けたファーストレグで見えた構図は以下のものでしょう。
- ボヌッチとＡ・サンドロの左サイドは「スピード対応」に難あり
- ディ・マリアとミレッティの「スペイン的な特長」は効果を生みにくい
- イリングの『左 WG』は脅威だが、『右 WG』だとそうでもない
- キエーザは “意図的に激しい当たりを仕掛ける DF” とのマッチアップで消える
セビージャは 4-2-3-1 の陣形を崩す場面が少なく、3-5-1-1 を基本にするユベントスは「サイドでの枚数不足」を突かれる形でのカウンターから先制点を献上してしまいました。
後半はキエーザ選手とイリング選手を投入して 4-2-3-1 のミラーゲームに持ち込むことでの挽回を画策。課題と収穫があった45分と言えるでしょう。
課題を上手く修正すればセカンドレグで勝利を手にすることは十分に可能です。週末のクレモネーゼ戦で弾みを付け、1週間後のアウェイでのセカンドレグから結果を持ち帰ることができるのかに注目です。
