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【採点】 2022/23 セリエA第34節 アタランタ対ユベントス

 2022/23 セリエA第34節が行われ、アウェイでアタランタと対戦したユベントスはイリング選手とヴラホヴィッチ選手のゴールで 0-2 の勝利を手にしました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2022/23 セリエA第34節 アタランタ戦)
  Atalanta BC
[3-4-2-1]
Juventus FC
[3-5-1-1]
GK 57: スポルティエッロ 1: シュチェスニー
DF 2: トロイ (C)
19: ジムシティ
42: スカルヴィーニ
6: ダニーロ (C)
24: ルガーニ
12: A・サンドロ
MF 77: ザッパコスタ
13: エデルソン
15: デ・ローン
3: メーレ
11: クアドラード
44: ファジョーリ
5: ロカテッリ
25: ラビオ
43: イリング
FW 88: パシャリッチ
7: コープマイネルス
91: サパタ
22: ディ・マリア
14: ミリク

 アタランタのガスペリーニ監督は 3-4-2-1 を選択。サパタ選手を CF に起用し、2列目にはを配置する予想された陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-1-1 を選択。こちらは3バックの中央にルガーニ選手を起用し、左 WB にはイリング選手を抜擢。前線はディ・マリア選手とミリク選手の2トップで試合に臨みます。

 

 試合は相手に先行されたくない思惑が強く働き、最終ラインでの数的優位は確保できるも相手ゴール前に持ち込むまでに苦労する膠着した展開が続く。

 最初に決定機を手にしたのはユベントス。22分にコープマイネルスのバックパスを奪ったディ・マリアが巻いたシュートで狙うも枠のわずかに左。

 対するアタランタは CK に活路を見出す。25分にコープマイネルスの右 CK をスカルヴィーニがヘディングで合わせるもシュートは左ポストを直撃。33分にも右 CK から立て続けにシュートを放つも、ルガーニのブロックでゴールとはならず。

 押し込むアタランタは46分にスローインからスカルヴィーニがスルーをしてフリーになったコープマイネルスからのクロスをパシャリッチが合わせるもシュートはクロスバーの上。

 前半はホームのアタランタが攻め立てたものの 0-0 で終了する。

 試合が動いたのは56分。ドリブルを試みたザッパコスタの背後からイリングがボール奪取に成功すると前方のラビオに展開。ラビオからのクロスの跳ね返りをゴール前に詰めたイリングが押し込み、ユベントスが先制に成功する。

 アタランタは70分に途中出場のムリエルが抜け出して左足でシュートを放つもダニーロがブロック。75分には FK からコープマイネルスが狙うも、GK シュチェスニーが横っ飛びセーブで防ぐ。

 一方のユベントスは89分にラビオのスルーパスに反応して抜け出したヴラホヴィッチが決定機を手にするも、GK スポルティエッロの正面。試合を終わらせる2点目の機会を逸してしまう。

 すると後半アディショナルタイムにヴラホヴィッチへの人種差別チャントが発生。主審のドヴェリが試合を一時中断し、5分の追加時間が延長される形となる。

 再開後の98分にユベントスはクロスボールをクリアするとヴラホヴィッチが落としたボールをキエーザが回収してロングカウンターを発動。最後は並走したヴラホヴィッチがゴール右上に決めて 0-2 とし、熱戦に終止符を打つことに成功した。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.5
  スカルヴィーニのシュートは肝を冷やしたが、それ以外のシュートは頼もしい DF 陣のシュートブロックや自らのセーブでアタランタの攻撃を抑え切った。

DF: ダニーロ 7.0
  直近2試合の不甲斐ないパフォーマンスを払拭する内容だった。セビージャとの大一番を前にした大事な試合で本調子を示したことは大きい。

DF: ルガーニ 6.5
  オシムヘンを封じたナポリ戦に続き、今節ではサパタに対する粘り強い守備を披露。良いアピールを継続している。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
  縦パスをファーストラインの相手選手に引っ掛けるなど危ないプレーが散見される。良い日ではなかった。

WB: クアドラード 6.0
  歯を食いしばってもらう必要のある試合で先発フル出場を果たした貢献度は大きい。数字で示すことができる貢献だけがすべてではないことを示していた。

MF: ファジョーリ 5.5
  ベストを尽くしていたが、前方やサイドに釣り出されて自身の背後にあるスペースに何度も侵入を許して相手に決定機を作られていた。そこの守り方が今後の課題となるだろう。

MF: ロカテッリ 6.0
  ボールを散らし、自陣のペナルティーエリア内では DF として身体を張った守備ブロックでチームに貢献。地味だが効果的な存在だった。

MF: ラビオ 6.5
  中盤をフィジカルで制圧するだけでなく、フリーランニングやスルーパスなどスペースを上手く活用した攻撃参加でも存在感を発揮。休養が良い形に機能していた。

WB: イリング 7.0
  加速力で対面したザッパコスタを苦境に立たせ、最後には WB 間のポジション変更を強いたことがプレー内容を物語っている。値千金の先制ゴールでチームの勝利に貢献した。

FW: ディ・マリア 6.0
  前半はチーム全体として効果的に攻め立てることはできなかったが、要所で良いプレーを見せていた。大一番でより輝けるかが注目点だ。

FW: ミリク 6.0
  ストレスのかかる CF として前線で身体を張り続ける。先制点の場面ではゴール前でメーレと競ってボールをスーレが侵入してきた方向に戻しており、目立たない貢献も評価されるべきだろう。

 

【交代選手など】

MF: ポグバ 6.5
  ファジョーリとの交代で65分から出場。得意の左 MF として攻守に存在感を発揮。前線への攻め上がりなどコンディションが上向きであることをアピールした。

FW: ヴラホヴィッチ 6.5
  65分にミリクとの交代で出場する。89分の決定機は決め切りたいところだったが、集中力を切らさずに最後の最後にゴールを奪取。良い状態でセビージャ戦を迎えられることが朗報。

WB: コスティッチ ー
  81分にイリングとの交代で出場。

FW: キエーザ 6.5
  81分からディ・マリアに代わって出場する。持ち前のスピードで試合最終盤にロングカウンターを発動。ヴラホヴィッチとのコンビでアタランタ守備陣の脅威となっていた。

 

アッレグリ監督 6.5
  先発に抜擢したルガーニとイリングの貢献度によるプラス分が狙い撃ちにされたA・サンドロのマイナス分を大きく上回っていた。ポグバ投入を機にラビオを右に回して穴を埋め、ヴラホヴィッチで終止符を打つ効果的な采配が光った。

ドヴェリ主審 6.5
  アタランタはルガーニのハンドやソッピーとポグバの接触で PK が得られなかったことに不満を示すだろうが、判定や判断が物議を醸すことはないだろう。ヴラホヴィッチへの人種差別チャントの件に対する FIGC などの対応に焦点が移ったからだ。