アリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 コッパ・イタリア準々決勝ラツィオ戦に 1-0 で勝利したユベントスのアッレグリ監督による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督：
「今夜は良い試合でした。特に前半はボールを持った時に良いプレーができました。後半は相手がよりボールを保持したものの失点はしませんでした。
重要なのは姿勢です。モンツァ戦では前半で2失点を喫しました。
選手たちは良い仕事をしました。責任感があり、偉大で、試合に勝つためには戦術や技術に加えて正しいメンタルも必要であることを理解しなければなりません。
今日の試合ではデュエルで先に持ち場に入り、上手く守り、ラツィオのプレッシングに辛抱強く抗戦しました。ラツィオとの対戦は簡単ではありません。スピードに乗った残り 25m での攻撃は驚異的だからです。
私達は楽な時期から来たのではありません。先制を許すと 0-0 だった前半と比較して冷静さを少し欠いてしまうのです。最も重要なカンピオナートで再スタートを切る基礎ができたと言っておきましょう。
ロカテッリはハート、頭脳、試合への取り組み方など重要な要素が良くなっています。ユベントスの DNA を有しているのは良いことです。
キエーザは良いプレーでした。ヴラホヴィッチは良い面と悪い面が見られました。クアドラードのパフォーマンスは重要なものです。チーム全体としては絶対に諦めてはならないという姿勢を重要にしていました。
ポグバはこの1週間で何もしていないのでサレルニターナ戦には出場できないでしょう。ただ、頼りになる選手です。早期に復帰して欲しいと思います」
ブレメル選手：
「私の得点で準々決勝を突破できたことを嬉しく思います。今日はラウンド突破が最も重要でした。
先週の日曜日は良い試合ができませんでした。しかし、私達は互いにピッチ上のことを考え、クラブに関することを考えないようにしようと話しました。
ユーヴェはレベルの高いチームです。私達は可能な限り勝点を獲得しなければなりません。そしてシーズンの最後に立ち位置を見ることにしましょう。
今年の始めは守備の堅牢さを見失っていました。しかし、私達はそれを再発見したのです。この道を継続する必要があります」
この試合は「相手にボールを持たれても良いと開き直っているユベントス」と「相手にプレスをかけさせ（てプレス回避からのカウンターで仕留め）たいラツィオ」の構図となりました。
勝敗を分けたのはブレメル選手の先制点でしょう。
『初期プランの継続』が支障なく可能だったユベントスに対し、ラツィオは『初期プランの変更』を迫られたのです。ここでラツィオに『引いた相手の守備ブロックを崩す術』がなかったことでそのままユベントスに軍配が上がっています。
ただ、ラツィオが先制していた場合はユベントスが「前に出ざるを得ない状況」に追い込まれて『ラツィオの初期プラン』に沿った試合展開を強いられていたと思われます。
挽回には必要不可欠な『攻撃パターン』まで選手任せになっていると、選手が焦ることは致し方ないことです。それを避けるためには『攻撃時やボール保持時の約束事』をチーム内で共有し、「攻め続けて逆転という成功体験」が必要になるでしょう。
週明けの2月7日（火）に行われるセリエＡ第21節サレルニターナ戦でも内容を伴った試合を継続することができるのかに注目です。
