2022/23 セリエA第12節レッチェ戦はファジョーリ選手のセリエA初ゴールでユベントスが 0-1 で競り勝ちました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Lecce [4-3-3] |
Juventus FC [4-4-1-1] |
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GK | 30: ファルコーネ | 1: シュチェスニー |
DF | 17: ジャンドレイ 5: ポングラチッチ 6: バスキロット 25: ガッロ |
11: クアドラード (C) 15: ガッティ 6: ダニーロ 12: A・サンドロ |
MF | 29: ブラン 42: ヒュルマンド (C) 16: ジョアン・ゴンサレス |
30: スーレ 8: マッケニー 25: ラビオ 17: コスティッチ |
FW | 28: ウダン 77: シーセイ 27: ストレフェッツァ |
20: ミレッティ 14: ミリク |
レッチェのバローニ監督は 4-3-3 を選択。シーセイ選手が CF に入り、両翼からストレフェッツァ選手とウダン選手がサポートする予想された陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-4-1-1 を選択。マッケニー選手とラビオ選手がダブルボランチを組み、スーレ選手とミレッティ選手がサポートに入ることで3枚になる布陣で試合に臨みます。
試合は中盤でのバトルからユベントス側にイエローカードが提示される展開で始まる。
両チームともに決定機を作り出せない中で最初に惜しい場面が作ったのはユベントス。27分にクアドラードが縦に持ち出してシュートまで持ち込むも、ボールは枠の左を通過する。
一方のレッチェは CK などから得点機を作ろうとするもシュートを放つまでには至らない。
ユベントスは42分にA・サンドロのドリブル突破から最後はミレッティが左足で狙うも相手 DF に当たって CK を獲得。コスティッチの入れた左 CK をラビオが頭で合わせるも GK ファルコーネが CK に逃れてスコアは動かず。
ユベントスがボールを保持する時間が長かった前半はゴールレスで終了する。
ハーフタイムで修正を図ったユベントスは48分に右サイドで得た FK からガッティがヘディングシュートを放つも GK ファルコーネがストップ。対するレッチェはジャンドレーのロングシュートで応戦。
攻勢を強めるユベントスは53分にミレッティのスルーパスに反応したコスティッチの折り返しをミリクがシュート。クアドラードがボールに詰めるも GK ファルコーネが先に抑える。
スコアが動いたのは73分。途中出場したばかりのイリングからの横パスを受けたファジョーリが左45度から右ポストを直撃する巻いたシュートを決め、攻め続けたユベントスが先制に成功する。
意地を見せたいホームのレッチェは89分に右 CK のクリアボールを回収したヒュルマンドがミドルシュート。だが、左ポストに嫌われてゴールとはならず。
ポストにも救われたユベントスは虎の子の1点を守り切ることに成功。若手有望株の活躍で勝点3を獲得した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
相手の枠内シュートはほとんどなく、出番は少なかったが集中力を切らすことはなかった。
DF: クアドラード 6.0
右サイドでの攻撃参加からクロスやラストパスによるチャンスを創出。ただ、前半の早い時間帯にカードをもらって守備の強度を下げざるを得ない状況は反省点だった。
DF: ガッティ 6.5
昨季にレッチェとの対戦経験が免疫として機能したようだ。ピッチ上での強さを示し、ゴール前で鍵をかけることに成功した。
DF: ダニーロ 6.0
最終ラインを統率し、試合前の円陣でチームを鼓舞するなどリーダーとしての規範を示し続けた。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
CB のコンビに気を配りつつ、3バックの左が攻撃に参加するタイミングでドリブル突破を仕掛けるなど思い切りの良さでアクセントを加えていた。
MF: スーレ 5.5
献身的な動きでチームのために汗をかき続けたが、球離れの遅さやゴール前のポジショニングなど改善の余地が見えた試合でもあった。この試合で得た教訓を糧にできるかがポイントになるだろう。
MF: マッケニー 5.5
潰し合いとなった中盤で存在感を発揮することはできず。前半のみでの交代となった。交代の理由が負傷でないことを祈るばかりだ。
MF: ラビオ 6.0
無鉄砲さを隠し切れない若手選手が中盤でのパートナーとなったが、空いたスペースを上手く消し続けてクリーンシートの達成に貢献。個の能力が秀でていることを示した。
MF: コスティッチ 6.0
疲労もあってか絶好機を演出することはできなかったもののクロスから決定機を演出。左サイドで献身的に働き続けた。
OMF: ミレッティ 5.5
狭いスペースでボールを引き出せるテクニックやスペースへの侵入で積極的にシュートを放つ。ただ、周囲の味方との呼吸が合わずに単騎の仕掛けになったことと試合序盤の危険なタックルでイエローを受けたことは反省しなければならない。
FW: ミリク 6.0
中央で高さのある選手がミリクだけという状況だったため、ポストプレーは普段よりも苦労した。それでもスーレのラストパスから枠内シュートを放つなど最低限の仕事はしていた。
【交代選手など】
MF: ファジョーリ 7.0
マッケニーとの交代で46分から出場。ボランチに必要な守備力が足を引っ張ることもなく、デル・ピエロを彷彿させるシュートでチームに勝利をもたらした。今後は起用を求める声が増えるだろう。
FW: ケーン 6.0
62分にミレッティとの交代で出場する。ミリクの代わりに最前線で身体を張ったポストプレーを担当し、チームの攻撃に深さを与える。ただ、67分のヘディングシュートは枠に飛ばしたかった。
FW: イリング 6.5
72分にコスティッチとの交代で出場機会を得る。出場直後に左サイドでの仕掛けからファジョーリのゴールをアシスト。後半アディショナルタイムにディ・フランチェスコに右足首を削られたことによる負傷の程度が懸念点。
DF: ボヌッチ ー
スーレとの交代で79分から出場。3バックの中央でゴールを守り切る役割を遂行した。
アッレグリ監督 6.5
サレルニターナ戦では完遂できなかった若手有望株を起用しつつ結果を持ち帰ることに成功。筋肉系の負傷離脱が多すぎることは早急に改善しなければならないが、有望株に自信を付けさせたことは評価されるべきだろう。
キッフィ主審 6.0
イエローカードが乱発する試合となったが上手くコントロールした。試合終了のタイミングにレッチェ側は文句を言っていたが、アディショナルタイムに相手選手を削って止めた時間が追加されることは難しいと思われる。