2022/23 セリエC第3節が行われ、ホームにパドヴァを迎えたユベントス・Bチーム(≒ U-23)はイリング選手の PK で追いすがるも 1-2 で敗れました。

試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 55: センコ |
DF | 14: ムラッツィ 5: エンゾアンゴ(→ 32' st. 25: チェッリ) 3: ストラマッチョーニ 32: トゥリッキア |
MF | 8: ズエッリ(→ 1' st. 30: セルサンティ) 28: バッレネチェア (C) 27: ベサッジョ(→ 26' st. 18: ラフィア) |
FW | 7: セクロフ(→ 1' st. 4: ムハレモヴィッチ) 11: クドリッジ(→ 26' st. 9: ダ・グラカ) 16: イリング |
ブランビッラ監督は 4-3-3 を選択し、前節ポルデノーネ戦からは5選手の入れ替えを実施。最終ラインは今夏にプリマヴェーラからBチームに加わった選手たちを中心に編成して試合に臨みます。
最初に決定機を作ったのはパドヴァ。14分に右サイドでのスローインから抜け出したヴァシッチがエリア内でバッレネチェアに倒されて PK を獲得する。
だが、デジの PK はクロスバーを直撃。こぼれ球に詰めたベッリも押し込むことができず、ユベントスは窮地を脱する。
一方のユベントスは27分にセクロフからのパスを受けたベサッジョが左サイドでの切り返しから右足でシュート。ニアを襲ったシュートは GK ドンナルンマが好守で応戦する。
ユベントスの歯車が狂ったのは35分。左 CK をクリアされてカウンターを浴びかけたところでムラッツィがルッシーニを倒してしまい2枚目のイエローで退場となり、残り時間を1人少ない状況で戦うことを強いられてしまう。
それでもユベントスは前半を 0-0 で折り返し、後半に臨む。
耐え続けていたユベントスだったが65分にパドヴァはデ・マルキが左サイドをスピードで抜け出し、その折り返しに後方から走りこんだリグォーリがゴール左下にシュートを決めて均衡を破ることに成功する。
パドヴァは86分にトゥリッキアからの縦パスをカットすると最後はクレテッラが豪快なミドルシュートを突き刺し、リードを2点差に広げて勝敗の行方を決定付ける。
一矢報いたいユベントスは88分に左サイドから仕掛けたイリングが倒されて PK を獲得。これをイリング自らが GK ドンナルンマの左手に触れられながらも決め切り、土壇場で1点差に詰め寄る意地を見せる。
しかし、ユベントスの反撃はここまで。試合は 1-2 で終了し、パドヴァに軍配が上がった。
なお、ブランビッラ監督は試合後に次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「パドヴァのスタートに苦しみ、数多くのミスをしてしまいました。彼らが PK を外した後は自分たちの能力を発揮し、危険な場面を作り出すこともできていました。
10人になってもほとんど苦しまなかったですが、0-1 にスコアが動いたことで試合が明らかに変わりました。パドヴァのようなチームを相手に1人少ない状態でプレーをするには困難が伴います。
シーズンは始まったばかりですし、私達はこれらの試合で示した選手たちのパフォーマンスと成長に焦点を合わせています。私達が行なっていることを継続すれば、良い満足感が得られることでしょう」
1人少ない状況でもワンサイドゲームにならなかったのですから「ほとんど苦しまなかった」との総括は的確です。また、パドヴァのような相手から得点することが(数的同数の状況でも)困難だったことも事実です。
ただ、Bチームの今季序盤戦は「優勝候補との連戦」がほとんどであり、ここで敗戦を喫することは問題ではありません。
セリエB昇格を狙うチームのプレッシングに面食らった若手選手へのケアなど「選手たちが持っているクオリティーを発揮できるようにするためのサポート」が重要になるでしょう。
Bチームの次戦は9月17日(土)に予定されているセリエC第4節レナーテ戦です。またも優勝候補との一戦ですが、今節のパドヴァ戦での反省点を活かしたプレーをすることができるのかに注目です。