2022/23 セリエA第4節スペツィア戦はヴラホヴィッチ選手の FK とミリク選手のゴールでユベントスが 2-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-3-3] |
Spezia Calcio [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 69: ドロンゴフスキ |
DF | 6: ダニーロ 15: ガッティ 3: ブレメル 2: デ・シリオ |
15: フリストフ 14: キヴィオル 43: ニコラオウ |
MF | 20: ミレッティ 5: ロカテッリ 25: ラビオ |
2: ホルム 20: バストーニ 6: ブラビア 24: コヴァレンコ 13: レツァ |
FW | 11: クアドラード (C) 9: ヴラホヴィッチ 18: ケーン |
11: ギャシ (C) 18: エンゾラ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ヴラホヴィッチ選手を CF に起用し、最終ラインはガッティ選手とブレメル選手の新加入コンビを配置。中盤 MF は “利き足” を重視した並びで試合に臨みます。
対するスペツィアのゴッツィ監督は 3-5-2 を選択。エンゾラ選手の相棒にはギャシ選手を配置し、キヴィオル選手を中心とする DF 陣で試合を迎えます。
先制に成功したのはユベントス。9分にミレッティがゴール正面やや右で倒されて FK を得ると、これをヴラホヴィッチがゴール右上に直接決めてユベントスが先制に成功する。
リードを2点に広げたいユベントスだったが、クアドラードが絡むパスミスが頻発にリズムに乗ることはできない。
29分にはクアドラードの右 CK にヴラホヴィッチが頭で合わせたが、シュートはクロスバーの上。時間だけが経過する。
するとスペツィアは40分に右サイドのホルムからのクロスにエンゾラが飛び込むもこれはシュート寸前にブレメルがカット。このプレーで得た右 CK でファンブルをしたシュチェスニーが右足首を負傷。ペリンとの途中交代を強いられてしまう。
46分には左サイドから仕掛けたクアドラードがペナルティーエリア内で倒されるも笛は鳴らず。前半はユベントスが1点のリードで折り返すこととなる。
後半で先にチャンスを作ったのもユベントス。53分にロカテッリの縦パスを受けたミレッティがシュートに持ち込むも、キヴィオルが CK に逃れる。
ユベントスは66分に右 CK からヴラホヴィッチが強烈なヘディングシュートを放つも、GK 正面だったためドロンゴフスキがライン上でストップ。ユベントスは2点目が遠い。
対するスペツィアは直後の67分にエンゾラがミドルシュートで応戦するも枠を捕らえず。こちらは同点ゴールが遠い時間帯が続く。
ユベントスは82分にラビオのボール奪取からカウンターを発動させると右サイドからダニーロが抜け出す。そのままダニーロがシュートにまで持ち込んだが枠を捕らえない。
それでもユベントスは92分に右サイドで入れ替わりに成功したミレッティがクロスを送ると中央で相手 DF を背負った状態のミリクが時計回りのターンから左足でシュートを決めてチーム2点目を奪取。勝敗の行方にピリオドを打つ。
試合はこのまま 2-0 で終了。ユベントスが勝点3を手にすることに成功した。
なお、試合に出場したユベントスの選手は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
出番はほとんどなかったが、右 CK をファンブルした着地の際に右足首を負傷。復帰から1週間足らずで再離脱を強いられたことは痛手だ。
DF: ダニーロ 6.0
最終ラインの切り札として統率を含む様々な面でチームに貢献する。試合終盤のカウンターで追加点を奪取できていれば最高と言えただろう。
DF: ガッティ 6.5
ユベントスでの公式戦デビューだったが上々のパフォーマンスだった。先発フル出場は自信になるだろう。過密日程が続くため、次の出場機会でも落ち着いたプレーができるかが鍵。
DF: ブレメル 6.5
フィジカル自慢のエンゾラをストップ。終盤に交代した理由が筋肉系の負傷ではないことを祈るばかりだ。
DF: デ・シリオ 5.5
手堅いプレーに終始していたが、スペツィアの守備陣を悩ませるほどの存在ではなかった。迫力不足だったことは否めない。
MF: ミレッティ 7.0
ラビオと左右のポジションを交換し、どちらのサイドにおいても高いクオリティーを発揮。攻撃面で大きな影響力を発揮している。ボール奪取の精度をさらに磨くことが今後の課題だろう。
MF: ロカテッリ 6.0
両インサイドハーフに支えられたが、レジスタとしては危なっかしい出来だった。背後のスペースを頻繁に使われるのは守備力への懸念が生じることになる。ここは改善点だ。
MF: ラビオ 6.5
ミレッティと組むことで中央エリアでのスペースを有効活用ができ、ポゼッション面での貢献度が飛躍的に向上した。オフ・ザ・ボールの守備力は言うまでもない。良質のパフォーマンスだった。
FW: クアドラード 5.5
得意の右サイドに陣取ったはずだがパスミスを連発するなど逆効果になっていた。途中交代は必然の内容だった。
FW: ヴラホヴィッチ 7.0
この試合ででも FK でチームに先制点をもたらす。裏抜けばかりを狙うのではなく、ポストプレーで縦パスを引き出そうとする献身性も見られた。流れの中での得点は遅かれ早かれ訪れるだろう。
FW: ケーン 5.5
左サイドのウィンガーとして先発したが得点の雰囲気を醸し出したのは19分の場面だけと寂しい内容だった。献身性はあったが、ファイナルサードでの存在感が乏しかったことがマイナス。
【交代選手など】
GK: ペリン 6.0
43分に負傷したシュチェスニーとの交代で急遽出場。試合に入ることが難しい局面だったが、クリーンシートを達成してチームに貢献した。
FW: コスティッチ 5.5
ケーンに代わり54分から出場。左ウィングとしてプレーしたが、サイドライン近くからのクロスが中心で相手守備陣を脅かすまでには至らず。連係面などの成熟が必要であることを伺わせる内容だった。
FW: ディ・マリア 6.0
54分にクアドラードとの交代で出場機会を得る。問題なくプレーができる状態にまで回復していることをアピール。前線で様々な場所に顔を出し、相手をかき乱す動きを続けていた。
DF: アレックス・サンドロ ー
ブレメルとの交代で85分から出場する。交代相手と時間帯を踏まえると予定外の交代策が疑われる。ブレメルの負傷がないことを祈るばかりだ。A・サンドロのプレーは安定したものだった。
FW: ミリク 7.0
ヴラホヴィッチに代わって85分から出場。限られた出場時間で自らができるプレーを着実に遂行し、仕上げのチーム2点目を奪取。素晴らしいアピールに成功した。
アッレグリ監督 6.0
ローマ戦と同じで2点目があまりに遠すぎた。地力の差があったことで同点ゴールを奪われず、試合終了間際に2点目を奪えたと認識すべきだろう。勝利という結果は評価されるべき。試合運びなど過程は改善に取り組み続けなければならない。
コロンボ主審 6.0
試合全体は上手く裁いていたと評されるだろう。ただ、前半アディショナルタイムでクアドラードが倒された場面がノーファールだったことは首を傾げざるを得ない。試合の行方に影響を及ぼしていれば物議を醸していたと思われる。