2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第20節が行われ、アウェイでナポリと対戦したユベントスはキボツォ選手のトリプレッタなどで 0-5 の勝利を手にしました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ダッファラ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ(→ 14' st. 6: チティ) 13: ムハレモビッチ 16: ローヒ(→ 1' st. 19: フィウマーノ) |
MF | 14: ムラッツィ(→ 30' st. 23: レドン) 26: セクララツ 10: ボネッティ (C) 3: トゥリッキア(→ 30' st. 29: マレッサ) |
FW | 9: チェッリ(→ 14' st. 17: キボツォ) 25: エンバングラ |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。GK はプリマベーラでのデビュー戦となる U-17 のダッファラ選手を抜擢。前線はチェッリ選手とエンバングラ選手の2トップで試合に臨みます。
試合が動いたのは7分。ユベントスは右サイドでムラッツィ選手が縦パスを引き出し、ドリブルで前に持ち出してから低い弾道のクロスを供給。これをチェッリ選手が中央で合わせて先制に成功する。
ユベントスは26分に中盤に下がったチェッリ選手がポストプレーで右サイドのムラッツィ選手に展開。ムラッツィ選手からの折り返しにインナーラップでペナルティーエリアに侵入したサボナ選手がゴール左下に決め、リードは2点に広がる。
一方のナポリは前半終了間際の42分にマルキザーノ選手が高い位置でルーズボールを回収し、DF ライン裏にヘディングでボールを供給する。これに反応したチオッフィ選手のシュートは GK ダッファラ選手の飛び出しに阻まれてノーゴール。
ユベントスも44分にロングボールで抜け出したチェッリ選手が GK との 1対1 を手にしたが、こちらは GK イダシャク選手の飛び出しに阻まれてゴールとはならず。それでもユベントスは2点のリードで前半を折り返す。
後半はナポリが積極的な姿勢を見せる。52分にポストプレーからベルガラ選手のシュートがゴール左下に飛ぶも、これは GK ダッファラ選手が好セーブで応戦。ナポリはゴールが遠い時間が続く。
すると、ここから途中出場のキボツォ選手が躍動する。62分にセクララツ選手の中盤でボール奪取で生じたこぼれ球を回収するとドリブルから左足でのシュートを決め、ユベントスのリードは3点に拡大する。
70分にはエンバングラ選手が右サイドのムラッツィ選手に展開し、GK と DF の間に入れられたクロスに走り込んだキボツォ選手が合わせてドップエッタを達成。
キボツォ選手は80分にマレッサ選手からのパスを受けて左45度の位置から豪快なミドルシュートを決め、後半だけで3得点の大爆発。ユベントスは5点のリードを手にする。
結局、試合はナポリを寄せ付けなかったユベントスが 0-5 で勝利し、勝点3を獲得した。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「今日の試合では試合へのアプローチと試合に留まることの成熟度を証明しました。ホームで偉大なソリッドさとコンパクトさを常に示すチームとの対戦だと分かっていたからです。
アタランタはここで敗れましたし、インテルとローマは苦しみました。満足して勝点3を獲得するにはこのような内容が必要だったのです。
私達は先発した選手から途中出場した選手まですべての選手たちを称賛しなければなりません。2人のトップ下を中盤に配置し、アイデアを上手く体現したからです。
チェッリのゴールとトリプレッタを決めたキボツォのインパクトを嬉しく思います。彼が試合を終わらせました。これはグループの結束力や文化的なレベルが絶対的に高いことを示しているからです。
頭は次戦に切り替えなければならないでしょう。ローマとのコッパ・プリマベーラが待ち構えていますし、試合ごとに成長し続けることが目標です」
ナポリにほとんど何もさせずに圧倒した内容の試合となりました。おそらく、シーズンベストの試合となるでしょう。
ボランチを本職とするオミッチ選手などが負傷離脱中で中盤が人手不足の中、前節は DF を1列上げて対処。今節は攻撃的 MF が本職のセクララツ選手(とボネッティ選手)をボランチで起用して乗り切りました。
現代サッカーでは “本職の前後に該当するポジション” での基本的なプレーも要求される傾向にありますから、育成年代の時に基礎的なプレー原則を学んでおくことは財産になるでしょう。
プリマベーラの次戦は2月23日(水)に予定されているコッパ・プリマベーラ準々決勝ローマ戦です。難敵との一発勝負であり、勝負強さを発揮することができるのかに注目です。