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【採点】 2020/21 セリエA第12節 ユベントス対アタランタ

 2020/21 セリエA第12節アタランタ戦はキエーザ選手のゴールでユベントスが先制するも、フロイラー選手のゴールで追い付かれ、1-1 で引き分けました。

画像:先制ゴールを決めたキエーザ

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2020/21 セリエA第12節 ユベントス対アタランタ
表1:先発メンバー(2020/21 セリエA第12節 アタランタ戦)
  Juventus
[4-4-2]
Atalanta BC
[3-4-2-1]
GK 1: シュチェスニー 95: ゴッリーニ
DF 16: クアドラード
4: デ・リフト
19: ボヌッチ 画像:キャプテン
13: ダニーロ
19: ジムシティ
17: ロメロ
6: パロミーノ
MF 14: マッケニー
30: ベンタンクール
5: アルトゥール
22: キエーザ
33: ハテブール
15: デローン 画像:キャプテン
11: フロイラー
8: ゴセンス
FW 9: モラタ
7: ロナウド
18: マリノフスキー
91: サパタ
32: ペッシーナ

 ユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。モラタ選手とロナウド選手が2トップを組み、中盤でアルトゥール選手がレジスタ役を務める布陣で試合に臨みます。

 対するアタランタのガスペリーニ監督は 3-4-2-1 を選択。サパタ選手を1トップに2列目でマリノフスキー選手とペッシーナ選手がサポートする陣容で試合を迎えます。

 

 両チームが高い位置から積極的な姿勢を見せる中で先に決定機を得たのはユベントス。12分にマッケニーのボール奪取からモラタがロナウドにラストパス。しかし、シュートはブロックされ、幸運なこぼれ球もモラタのヒールシュートは枠の左に外れてしまう。

 アタランタがハイプレスを継続する中でユベントスに思わぬアクシデント。23分にアルトゥールがロメロとゴセンスに挟まれた際に右ひざを負傷。一時はピッチに戻るもプレーはできず、負傷交代を余儀なくされてしまう。

 それでもユベントスは29分にベンタンクールのインターセプトからラストパスを受けたキエーザが中央にカットイン。中央からミドルシュートを突き刺し、1点を先制する。

 対するアタランタは32分にペッシーナの縦パスに反応したサパタがボヌッチを振り切って決定的なシュート。しかし、これはシュチェスニーが足に当てて CK に逃れる。アタランタは前半終了間際にマリノフスキーが2度惜しいシュートを放ったがゴールとはならず。

 1-0 で迎えた後半で先にチャンスを得たのはユベントス。47分にマッケニーのボール奪取から抜け出したモラタが GK との1対1を迎えたが、シュートはゴッリーニが顔面ブロックでセーブ。

 すると、アタランタが同点に追い付く。57分にキープを試みるA・ゴメスからベンタンクールがボールを突き出すも、これをフロイラーが回収。そのままドリブルで持ち上がったフロイラーがミドルシュートを突き刺し、試合は 1-1 の振り出しに戻る。

 ユベントスは60分にエリア内にキエーザがハテブールに倒されて PK を獲得。これをロナウドがゴール右下を狙ったが、ゴッリーニがキャッチ。千載一遇の勝ち越し機を逸してしまう。

 すると、流れは一気にアタランタへ。73分に左 CK からロメロのヘディングシュートが枠を捕らえるも、これはシュチェスニーが横っ飛びセーブでクリア。このプレー直後の波状攻撃も DF 陣が身体を張って守り切り、逆転は許さない。

 試合はオープンな展開になったものの、ユベントスは78分のダニーロ、アタランタは82分のA・ゴメスの枠内シュートが相手 GK の好守に阻まれて勝ち越すことはできずに試合終了のホイッスル。試合は 1-1 で終了し、勝点1を分け合うこととなった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 7.0
 勝点1を持ち帰ることができた功労者。両 GK ともに大当たりの試合だった。

DF: クアドラード 6.0
 ゴセンスとのデュエルに奮闘。厄介な相手に効果的な仕事をせず、チームのために汗をかき続けた。マッケニーなどとの連携も良かった。

DF: デ・リフト 6.5
 肉弾戦を苦にすることなくサパタの働きを制限。試合を通して安定したパフォーマンスだった。タイプの異なるムリエルにも上手く対処できていた。

DF: ボヌッチ 5.5
 サパタに振り切られ、失点時にはフロイラーに寄せ切れず。競り合いに行くか留まるかの判断も不味く、プレー全体が低調だった。

DF: ダニーロ 6.0
 左 SB 兼 CB としてプレーし、A・サンドロ投入後はクアドラードが当初担当していた役割を引き継いだ。アタランタの右サイドからの攻めは制限し切れなかったが、攻撃の比重が増えてからは輝き出した。

MF: マッケニー 6.5
 機動力のあるターゲットマンとしてゴール前でも存在感を発揮。守備時には厳しいタックルでピンチの芽を摘むなどスタミナで貢献した。

MF: アルトゥール 5.5
 レジスタとしてボールを動かそうとしたが、ペッシーナのマンマークで自由を得られずプレスの餌食になる場面も。ロメロとゴセンスに挟まれた際に右ひざを痛め負傷交代となるなど散々だった。

MF: ベンタンクール 6.5
 急遽レジスタ役を引き継ぎ、中盤の盾としての役割も追加してチームに貢献。攻守両面で黒子役として汗をかき続けた。

MF: キエーザ 7.0
 先制点を奪取し、PK を獲得するなど個人技で攻撃陣を牽引する。ただ、周囲の調子が今ひとつで孤軍奮闘と言わざるを得ない状況だった。

FW: モラタ 5.5
 不運だった。ロナウドにラストパスを送った後のヒールシュートを外したのはミスだが、47分と62分の枠内シュートは止めたゴッリーニのパフォーマンスを称えるべきだ。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 5.0
 不調だった。決定機の数が少なかったことは事実だが、PK 失敗の責任を免れることはできない。その後はシュートが枠外に飛ぶなどマンツーマンで自由を与えられる時間がなかったことが響いていた。

 

【交代選手など】

MF: ラビオ 5.5
 25分にアルトゥールとの交代で急遽出場。デ・ローンやフロイラーとの肉弾戦を展開。ただ、上回るまでには至らなかった。スリップでフロイラーの前進を簡単に許し、同点ゴールを献上した部分ではマイナス評価。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 69分にキエーザに代わって出場。左 SB 兼 WB の役割を担う。奮闘していたキエーザと比較すると攻撃力のダウンは否めず。チーム全体が間延びしていたこともあり、持ち味が発揮されたとは言いにくいパフォーマンスだった。

FW: ディバラ ー
 モラタとの交代で83分から出場機会を得る。左サイドからのクロスに上手く合わせたシュートを放ったが、DF にブロックされてゴールにはならず。スペースはあっただけに投入時期が悔やまれる。

 

ピルロ監督 5.5
 予想された形でハイプレスを仕掛けるアタランタに苦労するも、リードして前半を終えたことは評価されるべき。ただ、65分以降に試合がオープンになった状況で傍観者となったのは批判の対象だろう。特に、本調子とは言えない2トップを引っ張り続けた理由を見出すのは難しい。

ドベリ主審 5.5
 ミスジャッジと言うべき物議を醸す判定はなかったが、削るプレーが連発して荒れ模様となってしまった部分では試合のコントロールに失敗したと言わざるを得ない。PK の判定は蹴りが入っているのが(VAR で)確認できるので妥当だった。