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【採点】 2019/20 セリエA第35節 ウディネーゼ対ユベントス

 2019/20 セリエA第35節ウディネーゼ戦はデ・リフト選手のゴールで先制するも後半アディショナルタイムに逆転を許し、ユベントスは 2-1 で敗れました。

画像:決勝ゴールを決めたウディネーゼのフォファナ

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 セリエA第35節 ウディネーゼ対ユベントス
表1:先発メンバー(2019/20 セリエA第35節 ウディネーゼ戦)
  Udinese Calcio
[3-5-2]
Juventus
[4-3-3]
GK 1: ムッソ 1: シュチェスニー
DF 50: ロドリゴ・ベカン
5: エコング
17: ナイティンク
13: ダニーロ
4: デ・リフト
24: ルガーニ
12: アレックス・サンドロ
MF 18: テア・アフェスト
6: フォファナ
10: デ・パウル 画像:キャプテン
12: セマ
77: ゼーヘラール
8: ラムジー
5: ピアニッチ
25: ラビオ
FW 30: ネストロフスキ
7: オカカ
33: ベルナルデスキ
10: ディバラ 画像:キャプテン
7: ロナウド

 ウディネーゼのゴッチ監督は 3-5-2 を選択。オカカ選手とネストロフスキ選手が2トップを組み、デ・パウル選手がレジスタの位置で試合を組み立てる陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのサッリ監督は 4-3-3 を選択。ベルナルデスキ選手が先発に復帰し、中盤は前節ラツィオ戦と同じ3選手が先発に名を連ねる布陣で試合に臨みます。

 

 試合は互いに危なっかしい場面を作ってしまう展開で始まる。先にピンチを迎えたのはユベントス。8分にサマが入れたクロスをダニーロがニアで触れたが、右ポストを直撃して胆を冷やす。

 一方のウディネーゼは13分にナイティングのバックパスがあわやオウンゴールとなりかけるも、これは GK ムッソが CK に何とか逃れる。この CK からラムジーが狙ったシュートの跳ね返りをディバラが合わせるが、ムッソが横っ飛びセーブ。落ち着かない立ち上がりとなる。

 その両チームはミドルシュートで相手ゴールに迫るが均衡は崩れず。このまま前半終了かと思われた42分に試合は動く。

 ユベントスは左サイドへと持ち出したディバラがクロスを入れるが、中央で跳ね返される。だが、このクリアボールを拾ったデ・リフトが素早くミドルシュートに持ち込むと、ゴール左下に決まってユベントスが1点をリードして前半を終えることに成功する。

 後半で先にチャンスを得たのはウディネーゼ。47分にオカカのパスに反応したネストロフスキが抜け出すも、力のないシュートはシュチェスニーがキャッチ。

 それでも52分に左サイドのセマに展開して縦への推進力にスイッチを入れると、セマからのクロスにネストロフスキが大外でダイビングヘッド。この豪快なシュートが決まり、ウディネーゼが同点に追い付く。

 フィジカルで優位性のあるウディネーゼはパワープレーを軸に攻勢を強めるが、シュチェスニーを脅かすまでには至らず。対するユベントスは中央を封鎖されて攻撃が停滞し、こちらも GK を脅かすことはできない。

 どちらも決め手に欠いていたが、試合は後半アディショナルタイムに動く。

 ウディネーゼは自陣内での浮き球をクリアに来たルガーニをネストロフスキが味方ごと倒してルーズボールを生み出し、これをフォファナが回収。そのままドリブルで持ち上がり、A・サンドロとデ・リフトを振り切って左足シュート決めて逆転に成功する。

 攻撃が噛み合っていなかったユベントスは残された時間での反撃はできずに試合は 2-1 で終了。ユベントスのスクデット獲得は次節以降に持ち越しとなった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 2失点目は止めれたかもしれないが現実的ではない。責められる内容ではなかった。

DF: ダニーロ 5.5
 立ち上がりの不運なプレーが尾を引く形で不完全燃焼の内容だった。スペースに飛び出すタイミングは良かったが、相手の脅威とはならなかった。

DF: デ・リフト 6.0
 低い弾道の素晴らしいミドルシュートで先制点を奪取し、最高の前半だったと言えるだろう。だが、後半はポジションに立っているだけでバトルすらできず、最後はフォファナに振り切られて終戦となった。

DF: ルガーニ 6.0
 今日も理不尽に批判されることだろう。だが、ペナルティーエリア内でオカカを抑えつつ、フリーのネストロフスキも見るなど不可能だ。周囲の雑なプレーに対するスケープゴートにされている。

DF: アレックス・サンドロ 4.5
 前半で体力が切れた上、失点時はポジショニングと対応が最悪だった。立場を脅かす選手が誰もいないのだから、慢心するのは想定内と言えるだろう。

MF: ラムジー 5.0
 ディバラとのポジションチェンジや裏を狙う姿勢は素晴らしい。だが、それをファイナルサードでできなければ、相手にとっては脅威ではない。決定機の演出や起点となることが求められる。

MF: ベンタンクール 6.0
 高い位置からのプレッシングという点で持ち味を存分に発揮。また、ボールを左右に散らすなどレジスタとしての仕事もまずまずだった。縦パスを織り混ぜることができるかが今後の課題だ。

MF: ラビオ 6.0
 インサイドハーフを基本に状況に応じてベンタンクールとのダブルボランチで組み立てを担い、攻撃面に対しては期待されている仕事を遂行できていた。持ち味を発揮されていることは心強い。

FW: ベルナルデスキ 5.0
 献身性はあったが、相手守備陣が嫌がるようなプレーを見せることはできなかった。フィジカルを活かしたプレーを上手く制限されたと言えるだろう。

FW: ディバラ 6.0
 持ち前の細かいタッチで仕掛け、ウディネーゼの守備陣を混乱に陥れるなど持ち味を発揮。ただ、チームをスクデットをもたらすことはできなかった。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 5.5
 左サイドに流れてサイドライン際でのドリブルや仕掛けを見せたが、ゴールから遠い位置では脅威も減少。中央が長身 DF 陣に封鎖されたこともあり、得点数を伸ばすことはできなかった。

 

【交代選手など】

MF: マテュイディ 5.5
 59分にラムジーとの交代で出場する。パワープレーを含むフィジカルバトルには対処したが、ゴールが必要な状況では決定的な仕事はできなかった。

FW: ドウグラス・コスタ 5.5
 ベルナルデスキに代わり60分から出場する。投入された直後はサイドで存在感を発揮していたものの、試合終盤を迎える頃には試合から消えていた。効果的な交代策とは言えないだろう。

DF: クアドラード 5.5
 75分にダニーロとの交代で登場。右サイドを縦に突破してからの折り返しによる決定機の演出を期待されたが、中央で勝負をする選手が不在で宝の持ち腐れとなってしまった。

 

サッリ監督 5.0
 チームとしての狙いが不明確。勝ってスクデットを決めたいが中盤は今日の先発3選手で熟成させたい。最終ラインは不安定だがロナウドにゴールを決めさせたい。中途半端なままで試合に入ったのだから、相手の連携プレーに屈するのは当然だ。また、一部の選手が疲労困憊で動きが重くなっていることも懸念と化した。

イッラーティ主審 6.0
 ウディネーゼが PK を得られた可能性があったものの該当チームが逆転勝ちをしたことで判定がクローズアップされることはないだろう。ディバラがエリア内で倒れた場面は良い位置で見ており、試合を上手く裁いていた。