ダチア・アレーナで行われた 2019/20 セリエA第35節ウディネーゼ戦に 2-1 で敗れたユベントスのサッリ監督による試合後コメントを紹介いたします。選手はコメントを残していません。
マウリツィオ・サッリ監督:
「同点となった後に秩序を失いました。なぜなら、コストを払うことになっても勝利したかったからです。このように私達は試合の危険度を引き上げ、90分が経過した後に敗れました。
この時期において、私達は心身両面で疲労しています。ただ、誰にでも共通する問題です。
こうした理由があるため、アグレッシブでいるほど疲労をしやすくなります。最も重要なのは秩序です。試合の流れは簡単に変化してしまうからです。
試合を通して維持することは簡単ではありませんし、今日のようなことは起きる場合があります。だから、敗けたのです。
現時点でチャンピオンズリーグのことは考えていません。私の頭にあるのは日曜日のサンプドリア戦のことだけです。私達はカンピオナートの “トラック” にいなければなりませんし、チャンピオンズリーグのことを考えるのは先です」
リーグ戦が再開して間もない頃に「ターンオーバーはしないのか?」と記者に問われた際にサッリ監督が「疲労を示すデータは出ていない」と突っ撥ねた結果が現状ですから、「心身両面で疲労している」は見苦しい言い訳に過ぎません。
要するにサッリ監督が蒔いた “問題の種” が発芽しただけです。
『秩序』は前節ラツィオ戦で(サッリ監督が守り方を知らないと公言する)3バックを使って逃げ切る有様ですから、「砂上の楼閣」状態でしょう。セリエAは逃げ切れるでしょうが、チャンピオンズリーグが最優先であることに変わりはありません。
巻き返しに必要となる引き締めをする能力をサッリ監督とコーチ陣が保持しているのかに注目です。