2021/22 セリエA第1節ウディネーゼ戦はユベントスが前半に2点を先行するも追い付かれ、試合は 2-2 の引き分けで終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Udinese Calcio [3-5-3] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 1: シルベストリ | 1: シュチェスニー |
DF | 50: ベガン 17: ナイティンク (C) 3: サミル |
6: ダニーロ 4: デ・リフト 19: ボヌッチ 12: A・サンドロ |
MF | 16: モリーナ 5: アルスラン 11: ワラセ 6: マケンゴ 13: ウドギエ |
30: ベンタンクール 8: ラムジー 20: ベルナルデスキ |
FW | 23: プッセート 37: R・ペレイラ |
16: クアドラード 10: ディバラ (C) 9: モラタ |
ウディネーゼのゴッチ監督は 3-5-2 を選択。ワラセ選手が中盤の底に陣取り、プッセート選手とR・ペレイラ選手が縦関係の2トップを形成する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ラムジー選手がレジスタを務め、前線の3トップはクアドラード、ディバラ、モラタの3選手で構成する布陣で試合に臨みます。
試合は立ち上がりの3分にクアドラードが右ハーフスペースに侵入したベンタンクールにスルーパスを通すと、その折り返しにディバラが合わせてユベントスが先制する。
対するウディネーゼは9分にプッセートがR・ペレイラとのパス交換からシュートを放つがシュチェスニーの正面。15分にはモリーナが右サイドから仕掛けたが、デ・リフトのブロックに阻まれてしまう。
ユベントスは23分にボール奪取からディバラが右サイドに展開すると仕掛けたクアドラードが鋭い弾道のシュートをゴール左下に突き刺し、ユベントスのリードは2点に拡大する。
その後はウディネーゼが右サイドを起点に仕掛けるがシュチェスニーに脅かすことはできず。前半は 0-2 とユベントスが2点のリードで折り返す。
しかし、後半は流れがウディネーゼに行ってしまう。50分にアルスランがR・ペレイラとのワンツーでシュートを放つとシュチェスニーがファンブル。詰めたアルスランがシュチェスニーに倒されて PK を獲得する。これをR・ペレイラがゴール右下に決めて1点差に詰め寄る。
ユベントスは54分にA・サンドロのクロスにモラタが頭で合わせたが、シュートは左ポストを叩いてしまう。
交代選手を投入してシステムを 3-4-2-1 に変更したユベントスは66分にクルゼフスキの突破からロナウドが戻したところをベンタンクールがミドルで狙うが今度は右ポストを直撃。
すると83分にボヌッチからのバックパスでプレッシングに来たウディネーゼの2トップにフェイントを仕掛けたシュチェスニーが蹴り出そうとしたボールがオカカに当たり、こぼれ球をデウロフェウに押し込まれて同点に追い付かれてしまう。
ユベントスは土壇場の94分にキエーザからのクロスをロナウドが頭で合わせて劇的な勝ち越しゴールかと思われたが、ロナウドの位置がオフサイドでゴールは取り消し。試合はこのまま 2-2 で終了し、ユベントスは勝点1を獲得するに留まった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 4.0
2失点ともシュチェスニーのミスだった。今日の試合は GK で取りこぼした試合と言わざるを得ないだろう。
DF: ダニーロ 6.0
右 SB としてプレーし、後半の途中からはボランチを担当。バランサーとして及第点。
DF: デ・リフト 6.0
最終ラインでボヌッチとともに卒なくプレー。カバーリングも怠らずに遂行していた。
DF: ボヌッチ 6.0
統率はしていたが、バックパスを戻した後にリターンを受けるためのパスコース作りのための動きがあれば理想だったかもしれない。ボヌッチが作り出したピンチはなかった。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
攻撃時に左サイドで横幅を取り、質の高いクロスでチャンスも供給した。相手に攻撃の起点を作ることを許したがこれはチームが抱える今後の課題となるべきだろう。
MF: ベンタンクール 6.5
インサイドハーフとしてハーフスペースへのフリーランニングやミドルシュートなど期待された仕事を着実に遂行。アシストを記録するなど良い仕事をしていた。
MF: ラムジー 5.5
レジスタとしてプレー可能であることは示されたが、効いていたとは断言できるほどの存在感はなかった。守備面を中心に課題をどれだけ克服できるかだろう。
MF: ベルナルデスキ 6.0
4-4-2 の左アタッキングハーフとしてのプレーに近い起用方法だった。ベンタンクールと比較すると自重気味で相手に攻撃を起点を作られ続けたことが改善点と言えるだろう。
FW: クアドラード 6.5
右ウィングとしてベンタンクールやディバラと好連携を示す。FW 陣にはキエーザもいるだけにアッレグリ監督にとっては起用で頭を悩ませることになりそうだ。
FW: ディバラ 7.0
ファーストチャンスでチームに先制点をもたらし、追加点をアシストするなど攻撃で期待された存在感を発揮。最後はスタミナ切れだったが試合の最後まで戦い続ける姿勢を示すことがキャプテンとして期待される。
FW: モラタ 6.0
動きは悪くなかったがポストに阻まれたことで結果が伴わなかった。試合から消えていた訳ではないため、過剰反応の必要はないだろう。
【交代選手など】
DF: キエッリーニ 6.0
60分にラムジーとの交代で出場。3バックの左 CB としてプレー。
MF: クルゼフスキ 6.0
60分からベルナルデスキに代わって出場する。3-4-2-1 のセカンドトップとしてプレーし、前任者と同等のパフォーマンスを示した。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.5
モラタとの交代で60分から出場。前線で動き続けて得点への貪欲な姿勢を見せる。試合終了間際に勝負強さを見せたがオフサイドでゴールが取り消され救世主にはなれなかった。
MF: キエーザ 6.0
クアドラードに代わり74分から出場するし、3-4-2-1 の右 WG を担う。ロナウドに絶好のクロスを供給するなど攻撃面で計算ができる存在であることを示した。
MF: ロカテッリ ー
89分にベンタンクールとの交代でユベントス・デビューを果たす。
アッレグリ監督 5.5
2点のリードを守り切れなかったのだから合格点には達しないだろう。喫緊の課題は攻撃ではなく、チームとしての守備なのだから修正をどう施していくのかが注目点だ。
ペッツート主審 6.0
VAR をフル活用し、微妙なプレーへの判定を上手く乗り切った。流れの中でのジャッジは一貫性が保たれていて試合に水を差すことはなかった。