アタランタは公式サイト上でユベントスから期限付き移籍をしているレオナルド・スピナッツォーラ選手が右ひざ前十字靭帯の修復手術を受けたと発表いたしました。回復には 4〜6 ヶ月を要する可能性があり、来季前半戦の大部分を欠場することになる可能性があります。
スピナッツォーラ選手は3月に招集されていたイタリア代表(の練習)で負傷。それにより、デ・シリオ選手が左 SB として2試合連続フル出場をしていたという経緯があります。
負傷箇所は右ひざで、同時期に負傷していたベルナルデスキ選手と同様に保存療法が採られました。
ベルナルデスキ選手は保存療法による回復が見られ、戦列に復帰したのですが、スピナッツォーラ選手は効果が現れず。現地16日、ローマにあるヴィッラ・スチュアート(Villa Stuart)・クリニックを訪問。
診察の結果、ピエルパオロ・マリアーニ医師による「右ひざ前十字靭帯および内側半月板の修復手術」を受けたとのことです。
スピナッツォーラ選手の復帰見通しですが、マリアーニ医師による「右ひざ前十字靭帯および外側半月板の修復手術」を受けたピアツァ選手のケースが参考事例になるでしょう。
復帰の目安は6ヶ月前後で、そこにコンディション調整が上乗せされます。(来季も指揮を取るであろう)アッレグリ監督は “前十字靭帯から復帰を目指す選手” の起用には消極的です。
アサモア、マルキージオ、ピアツァと過去に3選手がいるのですが、どの選手も「良くて、控え選手」と扱いで、冷遇に近い状況でした。
ただ、選手のコンディションが「試合に耐えれない」なら、「起用を見送る」という判断は監督として的確なものです。とは言え、途中出場の機会すら与えないようではチームの瓦解を招く要因になる恐れがあります。
ユベントスのフロント陣にとっても、スピナッツォーラ選手の負傷は大きな痛手です。なぜなら、来季の構想に入っていた左 SB が少なくともシーズンの前半戦では起用できないことが確実視されるため、補強戦略の練り直しに迫られることになるからです。
理想は「マッティエッロ選手にチャンスを与える」というものでした。マッティエッロ選手は『ユベントスのクラブ育成選手』であり、今季 SPAL で28試合(先発23試合)2082分のプレー機会を手にしています。
登録枠を消耗しない上、「育成」のアピールもできる存在だったのですが、冬の移籍市場でアタランタに保有権を売却してしまいました。そのため、SB の人員構成を完全にやり直す必要が生じたと言えるでしょう。
まずはスピナッツォーラ選手が順調な回復を見せて欲しいと思います。