アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 セリエA第32節サンプドリア戦はD・コスタ選手が3アシストと攻撃陣を牽引したユベントスが 3-0 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-2-3-1] |
UC Sampdoria [4-3-1-2] |
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GK | 1: ブッフォン | 2: ビビアーノ |
DF | 21: ヘーベデス 24: ルガーニ 3: キエッリーニ 22: アサモア |
7: サーラ 26: シルベストレ 13: フェラーリ 19: レジーニ |
MF | 6: ケディラ 5: ピアニッチ 7: クアドラード 10: ディバラ 14: マテュイディ |
8: バレート 34: トレイラ 18: プラート 90: ガストン・ラミレス |
FW | 17: マンジュキッチ | 27: クアリャレッラ 91: ドゥバン・サパタ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。右 SB にはヘーベデス選手が起用され、イグアイン選手はベンチスタート。3-5-2 にもシフトできる布陣で試合に臨みます。
対するサンプドリアのジャンパオロ監督は 4-3-1-2 を選択。クアリャレッラ、サパタの2トップをG・ラミレス選手がトップ下でサポートする予想どおりの陣容で試合を迎えます。
試合はユベントスが立て続けにサンプドリアゴールに迫る展開で幕を開ける。4分にマテュイディ、7分にディバラ、13分にマンジュキッチがシュートを放つも、シュートは枠を捉えない。
対するサンプドリアは21分に CK からクアリャレッラが頭で狙うも、ブッフォンがセーブ。逆に29分には右サイドに開いたマンジュキッチのシュートがビビアーノの逆を突く形となるも、CK に逃れられ、均衡は崩れない。
このまま前半終了かと思われた43分にユベントスはピアニッチを負傷で失ってしまう。しかし、交代で入ったD・コスタが45分に左サイドからクロスを供給すると、中央でマンジュキッチが右足ボレーで先制点を決め、ユベントスが1点のリードで前半を終える。
後半は開始直後に両チームが決定機を手にする。サンプドリアはドリブルをするキエッリーニにコフナツキがプレスをかけてボール奪取に成功。これをG・ラミレスが素早くシュートにまで持ち込んだが、ボールは枠の左へと外れる。
直後にユベントスはD・コスタがロングドリブルで持ち上がってシュートを放つも、こちらは枠の上へと外してしまう。
それでも、ユベントスは60分にケディラが左サイドでフリーでいたD・コスタに展開。手薄なファーサイドを狙って供給された柔らかい浮き球クロスに飛び込んだのはヘーベデス。ヘーベデスの初ゴールでユベントスはリードを2点に広げる。
D・コスタは74分に右サイドをスピードで突破し、ペナルティエリア内に侵入。相手 DF を引きつけてから出されたラストパスを走り込んだケディラが決め、ユベントスは 3-0 と試合の行方を決定づける。
92分には裏のスペースに出されたフィードをヘーベデスが胸でブッフォンに返そうするも、このプレーを読んでいたサパタがボールを先に奪ってシュート。しかし、ブッフォンがセーブ。結局、試合は 3-0 で終了。ユベントスはマドリードでの鬱憤を晴らす内容で試合を終えることとなった。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
枠内に飛ばされたシュートに対し、落ち着いて反応。危なげないセーブでクリーンシート達成に貢献した。
DF: ヘーベデス 7.0
右 SB として落ち着いたプレーを披露。上々のパフォーマンスに加え、ユベントスでの初ゴールも記録。サパタにシュート許したシーンは連携が向上すれば、問題とはならないだろう。
DF: ルガーニ 6.5
落ち着いたプレーを見せ、マークやカバーで存在感を発揮した。前半に入れたクロスの精度が悪すぎたことが唯一の反省点と言えるだろう。
DF: キエッリーニ 6.0
最終ラインに秩序をもたらしていたが、ドリブルに移った時を狙われて、ボールロスト。少し注意力が緩慢になっていた。その後はサンプドリア攻撃陣に仕事はさせず。
DF: アサモア 6.0
縁の下の力持ちとしてチームに貢献。攻撃での関与は少なかったものの、カウンターを遅らせるなど期待された仕事をやり遂げた。
MF: ケディラ 6.5
中盤でバランスを取り、決定的な3点目をあげる。縦に速く攻めると力を発揮するサンプドリアに中央突破を許さなかったことは大きい。
MF: ピアニッチ 6.0
ボールを引き出し、攻撃に移行するための時間をチームにもたらしていた。しかし、前半終了間際に途中交代。復帰時期が気になるところだ。
MF: クアドラード 6.0
右サイドで躍動。良質のクロスを何本も提供したものの、D・コスタの活躍の前にパフォーマンスが霞んでしまった。
MF: ディバラ 5.5
ボールを触る機会が少なく、存在感がほぼ消えていた。前を向いた際には突破力を見せていただけに不完全燃焼だったと言えるだろう。
MF: マテュイディ 6.5
サイドと中央でフィジカルと走力を活かした持ち味を発揮。マドリードでの好調さを維持した内容を見せた。
FW: マンジュキッチ 7.0
中央で DF 陣と戦い続け、クロスに合わせて先制点を奪取。決定力を示し、CF として実力を見せつけた。
【交代選手など】
MF: ドウグラス・コスタ 7.5
43分にピアニッチとの交代で出場。直後のアシストを始め、チームの全3得点をアシスト。攻撃陣の中で強烈な存在感を発揮した。
MF: ベタンクール 6.0
ディバラに代わり、66分から出場する。中盤の底に入り、ポゼッションで安定感をもたらした。
MF: ストゥラーロ ー
81分からケディラに代わる形で出場機会を得る。中盤でボールを追いかけ続け、クリーンシートを達成するために汗をかき続けた。
アッレグリ監督 6.5
ピアニッチの負傷が怪我の功名となり、マドリードでの出来事を払拭する内容の試合を見せた。中央に強固なブロックを構築してサンプドリアの攻撃を封じ、相手の弱点であるサイド攻撃から得点を積み重ねた。選手を入れ替えた中でも結果を残したことは大きい。
マリアーニ主審 6.0
安定したレフリングを披露。荒れた試合内容とはならず、フェアな戦いが繰り広げられた。