ユベントス・プリマベーラは最終節エンポリ戦に 3-0 で敗れ、ファイナル8での戦いに不安を残すこととなりました。
出場したユベントスの選手は以下のとおりです。
選手名 | |
---|---|
GK | 1: アウデーロ |
DF | 2: センペリーニ 6: アンデルセン 3: ヴォリャッコ 11: ベルウアット |
MF | 4: カヌーテ(→ 18' st. 13: トリパルデッリ) 5: ボヴェ 9: モスティ 10: クレメンツァ (C) (→ 18' st. 17: ガルタロッサ) 8: マテウス・ペレイラ |
FW | 7: レリス(→ 18' st. 16: メリオ) |
グロッソ監督は 4-2-3-1 を選択。ボヴェ選手とカヌーテ選手をダブルボランチで起用し、2列目にはモスティ、クレメンツァ、マテウス・ペレイラの3選手を並べ、エンポリとの最終節を迎えます。
試合はプレーオフ出場のために是が非でも勝点3が必要なエンポリがホームで意地を見せつける。まずは開始2分、ベッリーニ選手が得た PK をヤクポビッチ選手が決め、エンポリが先制。
出鼻をくじかれたユベントスは1分後に追加点を許してしまう。トラオレ選手がボール奪取に成功し、左サイドをドリブルして中央へクロス。これを中央でマニコーネ選手が合わせ、試合開始3分で2点のリードを奪う。
対するユベントスは8分にベルウアット選手のクロスをモスティ選手が合わせたが、シュートはクロスバーを直撃し、反撃のきっかけを掴むことができない。
その後、試合の行方を決めたいエンポリと反撃のきっかけが欲しいユベントスの両選手が奮起し、膠着した展開となる。ユベントスは53分にクレメンツァ選手のシュートが枠をかすめたものの、相手 GK を脅かすまでには至らない。
すると、グロッソ監督は63分に3枚代えを敢行し、勝負に出る。しかし、70分にアンデルセン選手がヤクポビッチ選手へのファールで一発退場。数的不利の状況に追い込まれてしまう。
75分には途中出場のジニ・アンドレア選手にゴールを許し、3点差となる。結局、試合はこのまま 3-0 で終了。ユベントスはファイナル8に向けて不安を残した一方、エンポリはグループ4位でプレーオフに回ることが確定し、ファイナル8進出に望みをつなぐことに成功した。
2016/17 カンピオナート・プリマベーラのグループBは以下のように順位が確定しました。
チーム名 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ユベントス | 26 | 20 | 1 | 5 | 61 | +40 |
2 | キエーボ | 26 | 16 | 6 | 4 | 54 | +36 |
3 | サッスオーロ | 26 | 16 | 5 | 5 | 53 | +23 |
4 | エンポリ | 26 | 16 | 4 | 6 | 52 | +30 |
5 | トリノ | 26 | 15 | 7 | 4 | 52 | +23 |
ユベントスとキエーボはどちらも最終節を前にプリマベーラ・ファイナル8への切符を手にしていたため、最終節は両チームとも 3-0 で敗けています。
その一方で、プレーオフ経由でファイナル8進出の可能性があった3位から5位の3チーム(サッスオーロ、エンポリ、トリノ)はすべて勝利し、残り2枠の出場枠を狙う資格を手にすることに成功しました。チームとしてのモチベーションの基準が大きく異なるため、最終節の結果はあまり重要視する必要はないと思われます。
プリマベーラの課題としては FW の軸となる選手が固まり切らなかったことがあげられるでしょう。ケーン選手が1番手となる成績の残していたのですが、トップチームに招集されたり、怪我で離脱したりとコンスタントに(プリマベーラで)出場機会が得られませんでした。
ゼチリ選手やレリス選手が代役を務めましたが、あまり噛み合っておらず、攻撃の迫力さという点では改善の余地がある状況です。プリマベーラがタイトルを手にするためには攻撃陣の奮起が欠かせません。
グロッソ監督がファイナル8に向け、プリマベーラの攻撃陣をどのように整理するのか。準備する時間は残されているだけに、手綱捌きに注目です。