今週末にイタリア・ダービーを控えるユベントスのボヌッチ選手が『メディアセット』のインタビューに対応していましたので、概要を紹介いたします。
レオナルド・ボヌッチ選手:
「セビージャ戦でのファンの振る舞いは少し失望するものでした。ユベントスは90分に渡りサポートされるべきなのですが、20分過ぎからそうではない態度を示す者が出てきたからです。
ユーヴェの基準が示された試合と言えるでしょう。セリエAとは異なり、私達は6、7点の得点機を作り出したからです。ただ得点だけが欠けていたのです。
ーー 新加入のピアニッチについて
ミラレムは一般的なMFと比べて、広い視野を持った選手です。ボールを持てる選手ですし、DFとMFのライン間でもプレーができる選手です。
そのため、見つけることが容易な選手と言えるでしょう。私が試合中に感じたことは監督も同じように感じていると思いますよ。
ーー 次戦はサンシーロでのイタリア・ダービーです
タフな相手との試合ですが、勝利したいと思います。何と言っても、イタリア・ダービーですからね。
インテルは構築中のチームです。多くの選手が新たに加入しましたし、新監督も就任しました。ユベントスを倒すシーンを見せたいと思っていることでしょう。
ですが、十分にハングリーであるユベントスを見ることになるはずです。イタリアでリーグ6連覇を達成した史上初のチームになりたいですから」
選手がピッチ上で悪いパフォーマンスを見せれば批判する権利はファンにあるはずです。それが認められないのであれば、応援しているのは “ファン” ではなく、“信者” と呼ぶことがふさわしいでしょう。
セビージャ戦ですが、ホームということもあり、勝利が期待された試合でした。「セビージャが最適な戦術を用意し、最後まで集中力を切らさずに勝点1を持ち帰ることに成功した」と評価することが適切だと思います。
ファンが不満を示し始めた20分過ぎからは雨で緩んだピッチでトラップミスなどが散見され、ボヌッチ選手の縦パスもセビージャの前線に引っかかるという状況でした。つまり、ファンが「何やってんだ、しっかりしろ」と文句を言いたくなるプレーをしてしまっていたのです。
1つのプレーで一喜一憂するのがファンがほとんどでしょう。ですから、ピッチ上で結果として示すことがプロフェッショナルである選手たちには求められることになります。
不完全燃焼に終わったセビージャ戦での鬱憤を晴らすにはイタリア・ダービーは格好の舞台となるはずです。そこで良いパフォーマンスを見せ、ファンを喜ぶ結果をトリノに持ち帰ることが期待されていると言えるのではないでしょうか。