5月31日にイタリア最大の自転車ロードレースであるジロ・デ・イタリアがミラノで閉幕しました。それと入れ違うような形で1人のイタリア人がベルリンに向けて、およそ1100キロの道のりを自転車で移動中です。
ひょんなことから、自転車の旅をエンジョイすることになったニコラ・デ・マルキ氏の初日から4日目までの道のりを追いかけることにしましょう。
Day 1: Juventus Stadium - Castelletto Ticino (ITA)
初日はユベントス・スタジアムのあるトリノからカステッレット・ティチーノまでの133キロの平坦ステージでした。主立ったトラブル等もなく、順調に距離を稼いだと言えるでしょう。
Day 2: Castelletto Ticino (ITA) - Disentis (CHE)
2日目はカステッレット・ティチーノからアルプスを越えてスイス・ディーゼンティスにゴールする133キロの山岳ステージでした。車で移動するには風光明媚なルガーノ湖やコモ湖が近くにあるのですが、自転車での峠越えはハードだったはずです。
スイスに入ると、こんな道路標識を見ることができます。ちなみに街中は制限速度50キロ、郊外は80キロで、高速道路は120キロというルールです。
もちろん、彼が走るのは牛さんが近くにいる道沿いです。
Day 3: Disentis (CHE) - Bregenz (AUT)
3日目はディーゼンティスからオーストリア・ブレゲンツにゴールする125キロのこれまた山岳ステージです。写真を見ればイメージがし易いのではないかと思います。
こんな感じの山々が続いているのです。ステルビオ峠を通過するようなルートが組まれなかっただけでも御の字だと言えるのではないかと思ってしまうほどです。
Day 4: Bregenz (AUT) - Ulm (GER)
4日目はブレゲンツからドイツ南西部の街、ウルムにゴールする123キロの平坦ステージです。ドイツに入ってからは比較的平坦な道のりが待っているので、後はベルリンまでひたすらペダルをこぎ続ければ辿りつくことができるでしょう。
後になって「実は(一部区間で)電車を使っていたこと」が発覚するという、ツール・ド・フランス1905年大会のようなオチがあったら笑い話になることでしょう。
彼が自力で無事ベルリンにまでたどり着くことができるかを見守りたいと思います。