イタリアサッカー協会のカルロ・タヴェッキオ会長はユベントスがカルチョポリで被った損失4億4300万ユーロの賠償を民事訴訟で求め協会側が敗訴した場合、協会が破産する可能性があるとの見方を示したとのこと。
ユベントスはその根拠として、本来得られたであろう収入分/流出した選手による損失分/スキャンダルによって傷つけられた名誉から算出したとトゥット・スポルト紙が報じています。
タヴェッキオの主張を伝えるトゥット紙 「私はいつだってトリノへの敬意と行為を持っていた」とタヴェッキオはトゥットスポルトに語っている。
民事訴訟でユヴェントスは4億4300万ユーロを主張している。どうしてこれが問題ではないと言えるのか?どうして誰かとランチに出掛けている間に彼らは4億4300万ユーロの損害を主張しているんだ?前任者がどうしたかったのは私にはわからないよ。
(中略)
繰り返そう。ユーヴェの2人のディレクターだ。アマチュアじゃない。何もブロックしないし、関心事は変わりやすい問題だ。もし我々がユヴェントスに4億4300万ユーロも支払えばイタリアサッカー協会は破産してしまうだろう。
私はユーヴェと和解したいし、冷静になるよう呼びかけたいが、それはできない。協会は威厳を取り戻し、保たなければならないからだ。我々は皆に奉仕するが、誰かの奴隷ではない。
我々は第一にピッチ上でタイトルを勝ち取ったと主張するのならその通りだと理解している。カルチョポリ前のユヴェントスは裁判で勝つ必要はないだろう。(しかし)ユヴェントスと(損害についての)主張の問題で合意点を見いだすことが唯一のゴールとなる。本末転倒なことはすべきでない。
ビッグマッチは訴訟であり、スクデットではない。
先日、モッジとジラルドがスポーツ犯罪を行っていないという判決が出てから、協会側の旗色は一気に悪くなりました。ピッチ上で勝ち取った数を全否定している証拠にユベントスススタジアムに掲げられている32回のスクデット獲得を示すエンブレムを隠しています。
そのことからも間違いなく民事訴訟でやり合うこととなると思われます。4億4300万ユーロ全額が支払われるとは思いませんが、セリエAでの放映権料およびチャンピオンズリーグ出場による収益分は保証せよという判決が出る可能性が高いと思われます。
さすがに09/10シーズンと10/11シーズンの損失まではカバーされないでしょうが、協会側が捻出できる金額に収まらない可能性はあり得る話でしょう。協会側がスクデットの回数を32回と認めるので訴訟を取り下げて欲しいと交渉しても無理筋と思われます。なぜなら、ほぼ間違いなくアンチユーヴェが「金でスクデットを買った」と騒ぐからです。
ユベントスからすれば“イタリアサッカー協会による完全な冤罪”なのだから、犯した罪について罰を受けるのは当然のことと考えるでしょうね。