2022/23 セリエA第26節が行われ、ホームでサンプドリアと対戦したユベントスはラビオ選手のゴールで突き放し、4-2 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-1-1] |
UC Sampdoria [3-4-2-1] |
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GK | 36: ペリン | 22: トゥルク |
DF | 3: ブレメル 19: ボヌッチ (C) 6: ダニーロ |
4: ギュンター 17: ナイティンク 2: アミオネ |
MF | 2: デ・シリオ 44: ファジョーリ 45: バッレネチェア 25: ラビオ 17: コスティッチ |
59: ザノーリ 8: リンコン 20: ウィンクス 3: アウジェッロ 37: レリス 7: ジュリチッチ |
FW | 20: ミレッティ 9: ヴラホヴィッチ |
23: ガッビアディーニ (C) |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-1-1 を選択。フライブルク戦からの主な変更点はセンターラインのボヌッチ、バッレネチェア、ミレッティの3選手を先発に起用する形で試合に臨みます。
対するサンプドリアのスタンコヴィッチ監督は 3-4-2-1 を選択。こちらは予想された選手が名を連ね、2列目にはレリス選手とジュリチッチ選手が入る布陣で試合を迎えます。
先手を取ったのはユベントス。11分にコスティッチの入れた左 CK にブレメルがゴール中央から高い打点でのヘディングシュートを決めて1点を先制する。
ユベントスは26分にミレッティが右サイドから入れ直したクロスをファーサイドでラビオが豪快なヘディングシュートを決め、リードを2点に拡大する。
対するサンプドリアは30分にドリブルで中央を突破したジュリチッチが右斜め前のレリスに展開。レリスのシュートはダニーロにブロックされたが、こぼれ球が転がってきたアウジェッロが右足で押し込んで1点を返す。
息を吹き返したサンプドリアは直後の32分にザノーリがスピードを生かして右サイドを突破。折り返しのクロスに走り込んだフリーのジュリチッチが合わせて 2-2 の同点に追い付くことに成功する。
2点のリードを数分で吐き出してしまったユベントスは後半開始と同時にボヌッチとバッレネチェアに代えてクアドラードとロカテッリを投入。仕切り直しを図る。
すると64分にファジョーリの縦パスをペナルティーエリア内で上手く処理したラビオが左足を素早く振り抜くシュートをゴール左上に決め、ユベントスは 3-2 と再び勝ち越しに成功する。
ユベントスは67分にスピードを活かしてペナルティーエリア内に侵入したクアドラードが切り返した際にアウジェッロに倒されて PK を獲得。だが、ヴラホヴィッチの PK は左ポストを叩いて失敗に終わってしまう。
ユベントスは82分にコスティッチが入れた左 CK が跳ね返されたボールを回収したクアドラードが左サイドから巻いたシュートを枠に飛ばすも、GK トゥルクの好守と左ポストに阻まれてリードを広げられず。
94分にはコスティッチのクロスにヴラホヴィッチがヘディングで合わせるも今度は GK トゥルクの好守とクロスバーに嫌われる。しかし、こぼれ球をスーレが押し込んで 4-2 をリードを広げて試合終了のホイッスル。
後半にギアを上げたユベントスがサンプドリアを突き放し、勝点3を獲得することに成功した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.0
好セーブを披露することでアピールしたかったが、その機会には恵まれなかった。失点はどちらも止むを得ない。
DF: ブレメル 6.0
豪快なヘディングシュートで先制点を奪って好スタートを切るもジュリチッチへのチェックに対する是非は問われるだろう。最終盤にルガーニとの交代を余儀なくされたが、大事に至っていないことを祈るばかりだ。
DF: ボヌッチ 5.0
前半のみで退いた結果が内容を物語っている。衰えを隠し切れそうもない。
DF: ダニーロ 6.0
これまでの試合で見せていたパフォーマンスと比較すると物足りなかったのは事実。それでも先発フル出場を続けることで背中で引っ張っている。
WB: デ・シリオ 5.5
もう少しプレーに落ち着きが欲しかった。細かな負傷で継続的なプレー時間を確保できていないことによる影響があったとしてもだ。
MF: ファジョーリ 6.5
前日会見でアッレグリ監督が将来的には選手の希望ポジションでの起用に言及したことにプレーで応える。ラビオのプレーを参考にオフ・ザ・ボール時の精度を高めることが今後の課題となるだろう。
MF: バッレネチェア 5.5
前回出場時と同様にチャンスを得るに値するプレーはできていた。ドリブルを仕掛けるジュリチッチに入れ替わられてしまったことは反省点。今日のプレー内容を教訓にすれば問題はない。
MF: ラビオ 7.5
個性を思う存分に発揮し、中盤で違いを作り出すとともにドッピエッタの活躍でチームに勝利をもたらす。今節での圧倒的な MVP だった。
WB: コスティッチ 6.5
左サイドからの正確なクロスで決定機を演出し、効果的な仕事を遂行していた。イリングが戦線復帰しただけにコスティッチを上手く休ませたいところだ。
FW: ミレッティ 6.5
ファイナルサードでボールを持たせると相手のプレッシャーを苦にせず役割を遂行してくれる頼もしい存在。それだけに役割を与える側の責任が大きくなる。
FW: ヴラホヴィッチ 5.5
不運だった。PK と後半アディショナルタイムのヘディングシュートが枠に嫌われたのだから。“お祓い” に行くべきだろう。トンネルはもう少し続きそうだ。
【交代選手など】
WB: クアドラード 6.5
46分にボヌッチとの交代で出場。右 WB として縦への推進力を発揮し、PK を奪取するなどチームに活力を与えた。
MF: ロカテッリ 6.0
バッレネチェアに代わって46分から出場する。中盤を引き締め、攻勢を強めるチームを後方から支援する縁の下の力持ちとして機能していた。
FW: スーレ 6.5
73分にミレッティとの交代で出場する。役割を引き継ぎ、トップ下をスタートポジションに持ち前のテクニックで貢献。嬉しいセリエA初得点の “ご褒美” にも恵まれる最高の夜となった。
DF: ルガーニ ー
83分にブレメルとの交代で出場。
DF: ガッティ ー
87分にデ・シリオとの交代で出場。
アッレグリ監督 6.5
立て続けの失点は要反省だろう。その一方で4人の若手選手に計225分のプレー時間を与えながらも勝点3を持ち帰ったことは大きい。コンディションが心配されるブレメルはフライブルク戦で可能なら温存したいところだ。
プロンテーラ主審 5.5
ラビオの2点目が腕なのか付け根なのかで議論の対象になる可能性はある。クアドラードが獲得した PK は足払いがあったので判定は妥当。サンプドリア目線では不満が残るが、厳しく咎められはしないだろう。