アリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 セリエA第6節サレルニターナ戦に 2-2 で引き分けたアッレグリ監督とボヌッチ選手の試合後コメントを紹介いたします。

マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「私達は2つのエピソードでミスをし、2失点の代償を支払いました。良いスタートを切ってプレーをし、好ましい状況を作り出していた後にトラブルに陥りました。
後半は良くなりました。この結果は敗戦よりも良い雰囲気で水曜日を迎えられることでしょう。今夜は初めてダウンを喫しましたが、1歩前進しなければなりません。
状況をより上手く管理しなければなりません。これはチームが持たなければならない成長の問題です。個性も勝利に慣れることと同じで一朝一夕には取り戻せません。
首位に接近するための勝点2を失いました。これからはベンフィカ戦のことを考えましょう」
レオナルド・ボヌッチ選手:
「この試合は前半のプレーだとどこに行くこともできず、後半のようなプレーだとカンピオナートを制することができると示しています。
直近の数シーズンではジェットコースターのような試合が続いており、これは良くありません。どのチームにもプレーの瞬間を与えられません。ユーヴェにいる時は勝利しかないからです。
繋がっていないとすべてにおいて苦労します。このユニフォームの重みを理解することに苦しむほど私達は大きく変わったのです。
トレーニングで良い姿勢を見ることはできています。しかし、試合では状況が変わりますし、これは私達が乗り越えなければならないステップです。
守備でも攻撃でも私達全員が一緒にしなければなりません。今夜はあまりに簡単にゴールを許してしまいました。どのボールも試合を変えてしまうのです」
前半はクアドラード選手のパスミスからカウンターを受けたことでチームに恐怖感が芽生え、パフォーマンスがガタ落ちしてしまいました。これは「チームとして取り組まなければならない課題」と言えるでしょう。
抜擢された若手有望株が細かいミスをすることは想定内です。ただ、“経験や実績を評価されて重用されているはずの中堅・ベテラン勢” がミスでチームの足を引っ張っては本末転倒です。
アッレグリ監督がチームの骨格に据えている中堅・ベテラン勢が低調なパフォーマンスに終始するなら、解任論に勢いが出ることは避けられません。トゥヘル監督がチェルシーを解任されてフリーになっていますし、アッレグリ監督に残された時間は少ないと思われます。
なお、試合終了間際のミリク選手のゴールは「VAR の介入による誤審」と結論付けられています。
ゴール前でのボヌッチ選手のポジションは「相手 DF よりも出ていました」が、左 CK を入れたクアドラード選手を邪魔する役割を担っていたカンドレーヴァ選手のポジションは「ボヌッチ選手よりもゴールラインに近かった」からです。
したがって、VAR を担当していたルカ・バンティ氏には近日中に職務停止処分が下ることになるでしょう。
ただ、それを差し引いたとしてもサレルニターナ戦の前半に見せたパフォーマンスは猛省しなければなりません。怒りをパフォーマンスに変えて結果を残し続けることができるのかに注目です。