延期となっていた 2021/22 セリエC第34節が行われ、アウェイでフィオレンツオーラと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は後半にストロナーティ選手に決勝ゴールを許し、1-0 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: イスラエル |
DF | 26: バルビエリ 4: リッチオ 13: ポーリ (C) 15: ヴェルドゥチ(→ 39' st. 6: アンツォリン) |
MF | 17: ズェッリ(→ 39' st. 8: レオネ) 28: バッレネチェア 14: コンパニョン(→ 13' st. 16: セルサンティ) 10: スーレ 20: イオコラーノ(→ 13' st. 11: ブリヘンティ) |
FW | 9: ダ・グラサ(→ 13' st. 7: セクロフ) |
ザウリ監督は 4-2-3-1 を選択。CB にはオーバーエイジ枠のポーリ選手が復帰し、両翼にはコンパニョン選手とイオコラーノ選手を配置する布陣で試合に臨みます。
最初に決定機を手にしたのはホームのフィオレンツオーラ。3分に左サイドを突破したマストロイアンニが左足で強烈なシュート。これは GK イスラエルがブロックするも跳ね返りがピッチニーニの足元へ。だが、ピッチニーニのダイレクトシュートは枠の上へと外れてしまう。
一方のユベントスはチャンスらしいチャンスが作れず、試合は膠着したまま時間だけが経過する。
ユベントスは34分に右 CK がクリアされたところを回収し、最後はズエッリからの縦パスを受けたコンパニョンが右45度の位置から左足で巻いたシュートを放つもボールはクロスバーのわずかに上を通過。
対するフィオレンツオーラは42分に中盤でのボール奪取からカウンターを発動させ、最後はサルトーレが左サイドから巻いたシュートを放ったがボールはポストの右。
前半は両チームともに均衡を破れず、0-0 で折り返す。
後半で先に決定機を手にしたのもホームのフィオレンツオーラ。53分にグリエリがスライディングタックルでボール奪取に成功するとピッチニーニのラストパスからネッリがミドル。だが、ゴール右上に飛んだシュートは GK イスラエルがスーパーセーブで CK に逃れる。
状況が好転していないと見たザウリ監督は58分に3人交代によるテコ入れを行う。
だが、スコアを動かしたのはフィオレンツオーラ。62分にグリエリが縦パスを送ると、反応したサルトーレが中にクロス。これをニアに詰めたストロナティが合わせ、ホームチームが1点を先行する。
追い付きたいユベントスは76分にズエッリが中盤での個人技を活かしてミドルシュートを放つも、これはクロスバーの上を通過。相手 GK にセーブを強いるまでには至らない。
88分にはセクロフがゴール正面で倒されて得た FK をスーレが直接狙うも壁を直撃。92分にはゴール正面やや左で得た FK をブリヘンティが狙ったが、今度は GK バッタイオラの好セーブに阻まれてゴールとはならず。
結局、試合はこのまま 1-0 で終了。ユベントスは延期分の試合を落とす結果になってしまった。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントをしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「敗戦は残念です。私達には上位勢に追い付き、数日後には昇格プレーオフ出場を決めるチャンスがあったからです。レナーテでは私達の目標を到達するための勝点を獲得することが非常に重要となります。
試合の内容に戻りましょう。前半は私達が少し間延びをしていましたし、フィオレンツオーラはリードを手にするに値しました。
後半は非常に拮抗した内容で疲労が現れた瞬間に私達は失点を喫してしまいました。それからフィオレンツオーラの守備陣が最後まで試合をホールドしたのです。難しい試合であり、彼らはそれをやり遂げました。
今はページをめくらなければなりません」
3月の国際Aマッチデー前に組み込まれていた優勝争い中の上位3チームとの3連戦からの立て直しが上手く機能していない状況にあります。延期分の今節を引き分けたことで直近5試合は1分4敗と完全にブレーキがかかってしまったからです。
また、試合内容も「良くて引き分け」という状況であり、残り3試合となったカンピオナートも苦しい試合を強いられることになるでしょう。
Bチームが戦力的に苦しいのはデ・ウィンター選手やミレッティ選手など “クオリティーが計算できる若手有望株” がトップチームに帯同して汗を流しているからです。この穴埋めを効果的にできるかがポイントになるはずです。
Bチームの次戦は4月10日(土)に予定されているセリエC第36節レナーテ戦です。上位チームを相手に勝利を手にし、上昇気流を掴むことができるのかに注目です。