イタリア北部で猛威を振るう新型コロナウイルスの問題で2月の最終週に予定されていたユベントス・Bチーム(= U-23)とプリマベーラの公式戦が延期となりました。Bチームは現時点で日程がかなりタイトになっています。
■ イタリア国内での新型コロナウイルス
イタリアで新型コロナウイルスの感染が確認されているのは主に北部です。具体的には「ポー川(下図に “赤” で表記された河川)左岸部の平野部分」です。
2月21日(金)に確認されていた感染者は6名と少なかったのですが、そこから増加。現地24日(月)の18時の時点では229名にまで急増しています。
当初はベネチアがあるベネト州で感染が多く確認がされていたものの、ミラノがあるロンバルディア州でも172名の感染者が確認される事態となっています。ただ、これは「感染が急拡大した」のではなく、「実は感染していたことが検査で確認された」と見るべきでしょう。
発症までの潜伏期間(= 2週間前後)を考えると、ブッフォン選手が “軽口” を叩いて炎上することになった2月中旬の時点でイタリア北部に新型コロナウイルスが上陸していた可能性が高いと言えるからです。
■ Bチームは2月最終週に予定されていた2試合が延期
新型コロナウイルスによる影響ですが、イタリアのサッカー界にも生じています。セリエCを運営するレガ・プロは該当地域に本拠地を置くグループAとグループBが2月最終週に予定していた第28節と第29節の延期を発表しました。
リーグ機構は代替日の候補として3月11日と18日、4月15日を準備していますが、ユベントスにとっては頭の痛い問題です。なぜなら、該当日はすでに試合が埋まっているからです。
大会名 | 節 | 日時 | 対戦カード |
---|---|---|---|
リーグ戦 | 28 | (延期) |
ユーヴェB 対 プロ・ベルチェッリ |
リーグ戦 | 29 | (延期) |
レナーテ 対 ユーヴェB |
リーグ戦 | 30 | 3月8日 | ユーヴェB 対 レッコ |
カップ戦 | F | 3月11日 | テルナーナ 対 ユーヴェB |
リーグ戦 | (予備日1) | ||
リーグ戦 | 31 | 3月15日 | ペルゴレッテーゼ 対 ユーヴェB |
リーグ戦 | 3月18日 | (予備日2) | |
リーグ戦 | 32 | 3月22日 | ユーヴェB 対 ジャナ・エルミニーオ |
国際Aマッチデー (3月23日 〜) | |||
リーグ戦 | 33 | 3月25日 | ピストイエーゼ 対 ユーヴェB |
リーグ戦 | 34 | 3月29日 | ユーヴェB 対 アレッサンドリア |
国際Aマッチデー (〜 3月31日) | |||
リーグ戦 | 35 | 4月5日 | ゴッツァーノ 対 ユーヴェB |
リーグ戦 | 36 | 4月11日 | ユーヴェB 対 コモ |
カップ戦 | F | 4月15日 | ユーヴェB 対 テルナーナ |
リーグ戦 | (予備日3) | ||
リーグ戦 | 37 | 4月18日 | カッラレーゼ 対 ユーヴェB |
リーグ戦 | 38 | 4月26日 | ユーヴェB 対 オルビア |
ユベントス・Bチームはコッパ・セリエCの決勝に勝ち上がった関係で、3月11日と4月15日は公式戦が組まれています。(※ テルナーナは南部のグループCに属しているため、延期の対象にはなっていない)
日程の空きがほとんどない中でシーズン終盤戦を乗り切ることが強いられるBチームにとっては本当の正面場が訪れることになったと言わざるを得ないでしょう。
■ プリマベーラも第21節が延期
また、プリマベーラも2月29日と3月1日に開催が予定されていたカンピオナート第21節が4月11日(土)に延期されることが発表(PDF)されました。
プリマベーラ1は16チームで構成されているため、日程的な余裕はあります。第24節が4月4日で、第25節が4月18日の予定でしたから、こちらの延期分は特に問題とはならないでしょう。
最も大きな影響が生じるのは「トップチームの試合」ですから、それが最終的にどのような判断が下されることになるのかにも注目です。