2017/18 女子セリエAは5月12日にリーグ戦の日程(全22節)をすべて消化し、ユベントスは20勝2敗で勝点60を獲得したのですが、スクデットの行方はプレーオフに持ち込まれることになりました。
女子セリエAの順位表は以下のとおりです。
チーム名 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ユベントス | 22 | 20 | 0 | 2 | 60 | +55 |
1 | ブレッシア | 22 | 20 | 0 | 2 | 60 | +47 |
3 | タバニャッコ | 22 | 14 | 1 | 7 | 43 | +21 |
4 | フィオレンティーナ | 22 | 13 | 4 | 5 | 43 | +26 |
5 | モッツァニカ | 22 | 13 | 3 | 5 | 42 | +10 |
2017/18 シーズンの女子セリエAはユベントスとブレッシアが同じ勝敗・勝点数で並ぶ形で終了しました。
そのため、プレーオフでスクデットの行方が決まることとなりました。ただ、この決定に対してはガゼッタ・デッロ・スポルトが疑問を呈する記事を掲載する事態となっています。
疑問が呈された理由は「リーグ戦で決着を付けていない」という点です。
- リーグ戦全試合の得失点差 / 総得点
- 当該チーム間の直接対決
- 抽選 or 中立地でのプレーオフ
男子がプレーする各国のトップリーグでは「リーグ戦全試合の結果」または「当該チーム間での直接対決の結果」のどちらかで雌雄を決することになっています。
これらの2項目でも優劣が付かない場合に限り、「抽選」や「中立地でのプレーオフ」との選択肢が現れることが一般的だからです。ところが、2017/18 シーズンの女子セリエAでは「中立地でのプレーオフ」が真っ先に採用されたため、ガゼッタ紙が “奇妙” と指摘しているのです。
レギュレーションで「順位を決める必要がある場合はプレーオフを実施」と定めていれば、問題にはならないでしょう。ただ、「シーズン最終盤の日程が過密になる」という “別の問題” が存在しているのです。
- 5月12日(土):女子セリエA第22節(リーグ戦最終節)
- 5月16日(水):女子コッパ・イタリア準決勝
- 5月19日(土):女子セリエA・スクデット決定プレーオフ?
- 5月26日(土):女子コッパ・イタリア決勝
ユベントスは女子コッパ・イタリア準々決勝でブレッシアに敗れたため、大会から敗退しています。一方のブレッシアは勝ち残っている上、決勝進出が濃厚ですので日程的に厳しい立場にあると言えるでしょう。
ちなみに、ユベントスとブレッシアの直接対決の結果は次のとおりです。
セリエA | HOME | 結果 | AWAY |
---|---|---|---|
第7節 (12月2日) |
ブレッシア | 0 - 4 | ユベントス |
第18節 (4月14日) |
ユベントス | 1 - 2 | ブレッシア |
カップ戦 | HOME | 結果 | AWAY |
準々決勝 (5月2日) |
ユベントス | 0 - 1 | ブレッシア |
リーグ戦での直接対決は1勝1敗ですが、得失点差でユベントスが上回っています。
リーグ戦全体でもユベントスが得失点差でブレッシアを上回っており、男子のレギュレーションが採用されていれば、ユベントスの女子チームが初スクデットを獲得していたことでしょう。
しかし、中立地・スペツィアで5月19日に行われると見られている一発勝負のプレーオフでスクデットの行方が決まることになりました。プレーオフをどのような形で締めくくることになるのかに注目です。