ウェンブリーで行われたトッテナム対ユベントスの親善試合はハリー・ケイン選手とエリクセン選手の得点でスパーズが 2-0 で勝利しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
前半 | 後半 | |
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GK | 1: ブッフォン | 1: ブッフォン (→ 20' st. 16: ピンソーリョ) |
DF | 26: リヒトシュタイナー 24: ルガーニ 3: キエッリーニ 12: A・サンドロ |
2: デ・シリオ 24: ルガーニ (→ 15' st. 15: バルザーリ) 3: キエッリーニ (→ 15' st. 4: ベナティア) 22: アサモア |
MF | 5: ピアニッチ 6: ケディラ 11: D・コスタ 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
8: マルキージオ 6: ケディラ (→ 20' st. 30: ベタンクール) 7: クアドラード 21: ディバラ 11: D・コスタ (→ 15' st. 33: ベルナルデスキ) |
FW | 9: イグアイン | 9: イグアイン (→ 20' st. 34: ケーン) |
アッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。CB はルガーニ選手とキエッリーニ選手が入り、右ウィングにはドウグラス・コスタ選手が起用される形でトッテナムとの親善試合に臨みます。
試合のリズムを掴んだのは開幕を1週間後に控えたスパーズ。チーム全体でプレスをかけ、高い連動性を見せつけます。
トッテナムは10分、右サイドに開いたシソコが前方を走るトリッピアにボールを預ける。トリッピアからのクロスを2列目の位置から走り込んだケインが頭で合わせ、幸先良く先制点を手にする。
反撃したいユベントスだったが、17分にディバラが放ったシュートは枠を大きく外れるなど攻撃の歯車が噛み合わない。
31分にはルガーニからのパスを受けたピアニッチがブッフォンに戻したパスが浮き球となり、トッテナムに奪われピンチを招くなど攻守ともに精彩を欠いた内容となる。
続く33分には CK からカウンターを受け、シソコに決定的なシュートを打たれたもののポストに救われ、前半を1点ビハインドで折り返す。
後半開始と同時にユベントスは4選手を交代。D・コスタを左に、クアドラードを右に入れた形でテコ入れを図る。
しかし、先に得点をしたのはホームのスパーズ。52分にデリ・アリの中央からのスルーパスに右サイドから斜めにエリア内に侵入したエリクセンがブッフォンも交わし、左足で難なくゴールに押し込み、リードを2点に広げる。
スパーズの勢いは衰えを知らず、55分には中央からケインが突破に成功し、左足で強烈なシュートをお見舞いする。ただ、このシュートはブッフォンのセーブとクロスバーで防がれ、決定的な3点目とはならない。
ユベントスは59分にクアドラードからの折り返しを受けたディバラがエリア右から左足で巻いて狙うも、こちらはロリスの好セーブで得点を奪うことはできない。ディバラは80分に DF からボール奪取に成功し、フリーのケーンに絶好のアシストを送ったが、狙いすぎたケーンのシュートはクロスバーに嫌われてしまう。
85分には抜け出したクアドラードが右足でニアサイドを狙ったシュートを放ったが、こちらはロリスの驚異的な反応とクロスバーによって防がれ、1点をあげることができない。
結局、試合はこのまま 2-0 で終了。チームとして連携面が確立されていたスパーズがコンビネーションで得ることに成功したゴールで勝利することとなった。
選手個々の状態は上がっていますが、コンビネーション・連携は上向いていない内容の試合でした。1失点目はスパーズの右サイドにできたスペースを突かれ、ケイン選手のマークをケディラ選手が外している状況であり、2失点目は DF と MF の間のスペースからパスを出されています。
昨シーズンからプレーしている選手が多くを占めた後半途中まで状況でバタバタ感が守備やビルドアップの場面で多く見られたことは反省材料と言えるでしょう。
シーズン序盤からトップコンディションである必要はありませんが、チームの方向性についてはポジティブな感触を抱いていることは重要です。1週間後のスーペルコッパでは試合内容を改善し、良い状態でシーズン開幕戦を迎えるきっかけとなるのかに注目です。