代表戦直前の一戦となったセリエA第29節サンプドリア戦はクアドラード選手のゴールを守りきったユベントスが 0-1 で勝利しました。
先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。
UC Sampdoria [4-3-1-2] |
Juventus [4-2-3-1] |
|
---|---|---|
GK | 1: プッジョーニ | 1: ブッフォン |
DF | 22: サーラ 26: シルベストレ 37: シュクリニアル 19: レジーニ |
23: ダニ・アウベス 24: ルガーニ 15: バルザーリ 22: アサモア |
MF | 8: バレート 34: トーレイラ 16: リネティ 10: B・フェルナンデス |
5: ピアニッチ 6: ケディラ 7: クアドラード 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
FW | 27: クアリャレッラ 9: ムリエル |
9: イグアイン |
サンプドリアは 4-3-1-2 を選択。攻撃を牽引するクアリアレッラ選手とムリエル選手が2トップに入り、前線を活かすことで勝機を見出す狙いを持って試合を迎えます。
対するユベントスは 4-2-3-1 を継続。右SBにはダニ・アウベス選手が入り、CBはバルザーリ選手とルガーニ選手。チンクエ・ステッレ(5つ星)の5選手が先発に名を連ねる布陣で試合に臨みます。
試合はサンプドリアが高い守備ラインを設定したため、中盤でプレスを掛け合う攻守の切り替えが速い展開となる。
ユベントスは7分、イグアインがボールを持ち上がり、左サイドに展開。アサモアから入れられたクロスに飛び込んだクアドラードが頭で決め、先手を奪うことに成功する。
流れをつかんだユベントスはクアドラードの突破からイグアイン、マンジュキッチがゴールに迫るも、追加点を奪うことはできず。すると、27分にディバラが負傷交代を強いられるアクシデントが発生。ピアツァが緊急投入されることとなる。
ピアツァはエリア内で技術を見せ、イグアインのシュートチャンスを作り出すものの、スコアは動かず。前半はユベントスが1点のリードで折り返す。
後半はユベントスがラインを下げたことで、サンプドリアがゴール前に迫る機会が増加する。それでも、ユベントスは守備陣が奮闘。
クアリアレッラの左サイドからのクロスはブッフォンがキャッチし、シックの抜け出しにはアサモアがシュートブロックに戻るなどサンプドリアに決定的なチャンスを許さない。
しかし、ユベントスも攻撃の核であるディバラを欠いたことで前線で違いを生み出す力が落ち、攻撃が単調になっていまう。アッレグリ監督はレミナ、リヒトシュタイナーを投入し、クアドラードが決めた1点を最後まで守り切ることに成功。
代表戦の直前となった一戦を勝利で終えた。
出場した選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
サンプドリア攻撃陣の動きに惑わされることなく、シュートセーブを行い、ユーヴェでの出場時間記録をクリーンシートで花を添えた。
DF: ダニ・アウベス 6.5
前半は右サイドで組み立てに参加し、良いリズムを生み出す。後半は対面するレジーニと激しくやり合ったが、自由に攻撃させるチャンスを与えず、実力を示した。
DF: ルガーニ 6.0
上手く守り、ビルドアップも上出来だったが、クアリアレッラに打たれたオーバーヘッドはいずれもルガーニのマークが甘くなったことが原因だった。これは数少ない改善すべき点である。
DF: バルザーリ 6.5
ルガーニとのコンビでサンプドリアのCFに決定的な仕事を許さなかった。CBでの高い守備力は健在と言えるだろう。
DF: アサモア 6.5
クアドラードにピンポイントのクロスを届け、シックの決定機を防ぐなどチームの勝利に大きく貢献した。ただ、ムリエルにプレゼントパスを送ってしまうミスもあり、危ないシーンがあったことは反省点である。
MF: ピアニッチ 6.0
前半は素早いパスワークを作り出す起点となっていたものの、フィジカルバトルの様相となった後半は存在感が薄れてしまった。ただ、それでも勇敢に戦っており、内容は悪いものではなかった。
MF: ケディラ 6.0
手堅いパフォーマンスで中盤を支え続けた。機を見て攻め上がり、チャンスに絡んだものの、ピアツァが動きに適応できておらず、ゴールとならなかったことは残念だった。
MF: クアドラード 7.0
アサモアからのクロスにタイミング良く飛び込み、先制点をあげることに成功した。ディバラとのポジションチェンジで中央でも違いを見せており、最も存在感を発揮した選手だった。
MF: ディバラ 6.5
中盤からボールを引き出し、イグアインのチャンスをお膳立てするなど攻撃での持ち味を発揮していたが、27分に負傷で退くこととなった。
MF: マンジュキッチ 6.0
ボールを押し込むことはできなかったものの、セットプレーでの守備や左サイドでのアシストなど求められる役割は十分に果たした。高い献身性は評価されるべきだろう。
FW: イグアイン 5.0
パフォーマンスが悪化している。欲しいタイミングでパスが出なかったこともあるが、常にパスが出ることはなく、相手が最も警戒していることも忘れてはならない。
【交代選手など】
MF: ピアツァ 6.0
ディバラとの交代で27分から急遽出場する。イグアインへの落としなどで高い技術を見せたものの、ケディラからのリターンはないと決めつけるなど連携面で改善の余地があることを示す。コンビネーションは徐々に確立されつつあり、本領発揮はこれからだろう。
MF: レミナ 6.5
73分にクアドラードとの交代で右MFのポジションを務める。守備力だけでなく、裏のスペースを突くことができるスピードがあることも見せつけ、攻守で輝きを放った。
DF: リヒトシュタイナー ー
イグアインに代わり、85分から出場する。サンプドリアのパワープレーを弾きかえすという役割を全うし、勝点3を持ち帰ることに貢献した。
アッレグリ監督 6.0
過密日程の中、前半に勝負を決めるため高い集中力で良い内容を示した点は評価されるべき内容である。ただ、ディバラが負傷交代してからは攻撃のリズムが掴めなくなった点についてのプランBが改めて露呈したことは懸念点として残るだろう。
タリアベント主審 6.0
フィジカル勝負をすること容認する判定基準で最後までブレることはなかった。揉め事が起きる前に適切に消火しており、試合を上手く裁いたと言えるだろう。