チャンピオンズリーグのグループステージ最終節となったディナモ・ザグレブ戦はイグアイン選手とルガーニ選手の得点でユベントスが 2-0 で勝利し、グループHを首位で通過しました。
両チームの先発選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [3-5-2] |
GNK Dinamo Zagreb [4-3-3] |
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GK | 25: ネト | 40: リヴァコビッチ |
DF | 4: ベナティア 24: ルガーニ 33: エヴラ |
7: シトゥム 22: シガリ 23: シルデンフェルト 19: ピヴァリッチ |
MF | 7: クアドラード 18: レミナ 8: マルキージオ 5: ピアニッチ 22: アサモア |
27: モーロ 25: クネゼヴィッチ 14: ゴヤク |
FW | 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
2: スダニ 24: チョリッチ 11: フェルナンデス |
ユベントスは 3-5-2 を選択。GKにはネト選手が起用され、左WBにはアサモア選手が2シーズンぶりに入る陣容で試合を迎えます。
ディナモ・ザグレブは 4-3-3 を継続。出場停止のジョナス選手の代わりにモロ選手が入った他は国内リーグのリエカ戦と同じ10選手が先発し、ユベントススタジアムでの一戦に臨みます。
試合はユベントスがボールを保持し、ディナモ・ザブレブが耐えるという展開が続きます。まずは6分、マルキージオからのロングパスをマンジュキッチが落とし、最後はイグアインがシュート。しかし、これはGKに防がれる。
ユベントスは30分過ぎから、クアドラードを右SBに下げ、ピアニッチをトップ下に入れる 4-3-1-2 にスイッチ。攻撃のリズムを変える形でディナモ・ザグレブ守備陣を揺さぶり続ける。
32分には右サイドからエリアに侵入したマンジュキッチからのクロスをピアニッチが頭で狙うも、このシュートはGKが難なくキャッチ。結局、前半は両チームともに得点を生むことはなく、0-0 で折り返す。
ハーフタイムで微調整をしたユベントスは52分、ついにスコアを動かすことに成功する。レミナが強引なドリブルでエリア手前にまで迫ると、混乱状況からのこぼれ球をイグアインが豪快に突き刺し、ユベントスが先制する。
対するディナモ・ザブレブは59分にシトゥムのシュートで反撃するも、得点することはできない。すると、73分にユベントスが右CKからルガーニが頭で決め、追加点を奪い、試合の行方を大きく手繰り寄せる。
80分からは怪我から復帰したディバラが出場。強烈なシュートを3本放ち、攻撃のリズムを大きく変えるも、得点・アシストには結びつかず。それでも、ユベントスは試合をこのまま終え、2-0 で勝利。グループHを首位で通過した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: ネト 6.0
マルキージオに当たってコースの変わったシュートだけが冷やっとしたシーンだったが、落ち着いてセーブ。キャリア初のCL出場をクリーンシートで飾った。
DF: ベナティア 6.0
相手の攻撃が少なかったこともあり、少ない守備機会を無難にこなし、球出しの起点としての役割を果たした。
DF: ルガーニ 6.5
3バックの中央でボヌッチのように統率できることを証明し、ヘディングで公式戦2試合連続ゴールを決めた。レジスタ能力を向上させることでさらに評価を高めることができるだろう。
DF: エヴラ 6.0
個人としてのパフォーマンスは良かったが、WBとしてプレーしたアサモアとの連携は今一つだった。しかし、4バックにスイッチしてからは連携面でも向上し、リズムを生み出した。
WB: クアドラード 6.0
スペースの少なかった前半は縦への突破ではなく、クロスでのみ輝くだけだった。右SBとしてのプレーになってからは突破力も見せ始め、全体として良いパフォーマンスとなった。
MF: レミナ 6.5
裏のスペースへのランニング、カウンター対策に加え、イグアインの先制点に直結するボールの持ち上がりを見せた。ボールに触れる頻度は限られていたが、大きなインパクトを残した。
MF: マルキージオ 6.0
レジスタの位置でボールを散らして攻撃を組み立て、DFの前でシュートブロックをするなど求められた役割を忠実に果たした。連戦に耐えられるコンディションに戻りつつあることはチームにとって大きいことだ。
MF: ピアニッチ 6.0
ピッチでまばゆい輝きを放った訳ではなかったが、トップ下のポジションができてからは攻撃にストレスなく関与できていた。ルガーニの得点をお膳立てしたキックの精度は流石である。
WB: アサモア 5.5
スリップや軽率なパスミスが目立つなど、ひさしぶりのWBとしてのプレーは散々だった。しかし、インサイドMFにポジションを移してからは改善され、エヴラの攻め上がりを生み出すなどポジティブな要素も見られた。
FW: イグアイン 7.0
前半の決定機は相手GKに止められてしまったが、52分のチャンスでは強烈なシュートを決め、シュート技術の高さを見せつけた。重要度の高い先制点を決めたことで余計なプレッシャーから解放されることだろう。
FW: マンジュキッチ 6.5
ポストプレーで攻撃の起点となり、サイドに流れてウィングの役割を果たし、前線から守備をするなど献身的に働き続けた。存在感を発揮し、好調さを維持していることは大きい。
【交代選手など】
MF: ストゥラーロ 6.0
74分にマルキージオと交代で出場。中盤で走り回り、ディナモ・ザグレブの攻撃を抑えることに奔走した。
FW: ディバラ ー
ピアニッチとの交代で80分から出場する。右サイドに開いてボールを呼び込み、カットインから良い形でシュートを放つなど攻撃での違いを見せつけた。
MF: エルナネス ー
マンジュキッチに代わり、85分から出場する。復帰したディバラにボールを集め、最も効果的な攻撃を見極める決断力を示した。
アッレグリ監督 6.5
前半はチーム全体に “まったり感” が蔓延し、出来は今一つだった。しかし、前半で 4-3-1-2 にスイッチし、ハーフタイムで修正し、試合に勝ち切ることに成功した。クリーンシートで試合を終えたこともポジティブな点と言えるだろう。
テイラー主審 6.0
イングランドの審判らしく、接触プレーは大目に流していた。判定基準に慣れない選手もいたが、プレミア経験が豊富なエヴラが審判のジャッジを最も上手く利用した選手だった。