セリエA首位のキエーボをホームに迎えた第3節はユベントスがディバラ選手の PK で何とかドローに持ち込めたという試合でした。
この試合に先発した両チームのメンバーは以下のとおりです。
Juventus [4-3-1-2] |
Chievo [4-3-1-2] |
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GK | 1: ブッフォン | 1: ビサーリ |
DF | 4: カセレス 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 12: アレックス・サンドロ |
21: フレイ 5: ガンベリーニ 12: ツェサル 18:ゴッピ |
MF | 37: ペレイラ 8: マルキージオ 27: ストゥラーロ 11: エルナネス |
4: リゴーニ 56: ヘテマイ 23: ビルサ 19: カストロ |
FW | 21: ディバラ 9: モラタ |
43: パロスキ 69: メッジョリーニ |
チャンピオンズリーグを考え主力選手を一部温存したユベントスに対し、キエーボは30歳代のベテランが最後尾を固めるという展開で試合は行われました。
前節でラツィオを 4-0 と一蹴しているキエーボは前半5分に左からのクロスのこぼれ球をヘテマイ選手がエリア内から迷わず右足を振り切って先制に成功。今季リーグ戦で1度もリードした時間帯を作ったことのないユベントスは攻撃の歯車が上手く噛み合わず、交代出場したクアドラード選手の個人技で獲得した PK からかろうじて引き分けにできたという内容でした。
この試合に出場したユベントスの監督/選手への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
失点はキーパーの責任ではなく、後半にはツェサルのシュートを右手1本で防ぐなど働きぶりは評価できる。
DF: カセレス 5.5
ペレイラと連携し、右サイドで起点を作っていたが、クロスの精度は物足りなかった。
DF: バルザーリ 6.0
『壁』として立ちふさがり、好調なキエーボ攻撃陣に対して十分な内容だった。
DF: ボヌッチ 6.0
冷静さを保ち、相手FWの2人にディフェンスラインの裏を取られないようしたことは評価すべき点である。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
個人技による左サイドの突破やクロスの質はエヴラより優れたものを見せていた。守備でタックルを行うタイミングはエヴラから学ぶべき点の1つである。
MF: ペレイラ 6.0
トップ下に入った後半になってからパフォーマンスが向上した。今のチームで守備的なタスクをペレイラに託すのはかなりリスキーだ。
MF: マルキージオ 5.0
アンカーの位置で起用されるも、調整不足を露呈する結果となった。45分の出場に終わったのは当然であり、試合内容を見ても褒めるべき点を見つける方が難しい。
MF: ストゥラーロ 5.0
『飛躍の1年』と位置づけ気合いが入っているのだろうが、すべて空回りしている。まるでチームが上手く機能していないのと同じようだ。
OMF: エルナネス 6.5
前後半にエリア外から枠内に強烈なシュートを放ち、最も得点の匂いを漂わせていた。トップ下、アンカーの両方でプレーできることをこの試合で示したことは大きい。
FW: ディバラ 6.0
パフォーマンスはローマ戦より悪いものがあったが、PK を確実に決めたことで合格点は得られるだろう。今後はエルナネスと意思疎通を深め、2人のパス交換から攻撃を組み立てる必要がある。
FW: モラタ 5.0
モダン的なFWの悪い点が露呈した内容であった。サイドに流れることは否定しないが、カットインや中央への再スプリントを怠っていては得点機に FW として役目を果せないのは当然である。
【交代選手】
MF: ポグバ 5.5
46分にマルキージオに代わって出場。昨シーズンまでのまばゆいばかりの輝きを見ることはできず、存在感も薄れつつある。
MF: クアドラード 6.5
65分にストゥラーロとの交代で出場。持ち前のスピードで右サイドを疾走し、好クロスやPK奪取に大きく貢献した。
FW: マンジュキッチ 5.5
73分にモラタに代わり途中出場。空中戦では威力を発揮していたが、そもそものゴールチャンスが彼に訪れることはなかった。
アッレグリ監督 5.0
キエーボの分析より、チャンピオンズリーグの方に気を取られていたのだろう。昨シーズンはどの相手チームでも研究に余念がなかったが、その姿勢をバカンスで忘れて来たようだ。3枚の交代カードより、11枚の先発カードをどう組み合わせるかがどれだけ重要かを再認識する必要がある。
グイダ主審 5.5
ユベントススタジアムのピッチと同じぐらい、どちらのチームに対してもひどいジャッジを行っていた。ポグバはエリア内で明らかに引っ張られていたのに PK は与えられず、キエーボはよく分からないファールでゴールが取り消された。片方のチームに肩入れしていなかったことだけが唯一の救いかもしれない。